工務店や建築業界では「人材の高齢化」「人材不足」「離職率の高さ」が深刻な問題となっています。
こういった問題を解決する糸口になるのが、リスキリングです。

弊社は、1997年から25年以上システム開発を専門に業務効率化や生産性の向上、近年ではDX化のお手伝いなど住宅・建設業界に限らず多くの企業をサポートしてきました。工務店と共同でシステムを開発・運用している経験やノウハウ・実績をもとに、わたくし、DXサービス事業推進部 佐々木舞美がリスキリングが注目される理由とメリット、リスキリングを効率的に進める5ステップについて解説します。
実施する上でのポイントや注意点もお伝えするので、導入の際の参考にしてください。
記事の最後に、リスキリングにつながるおすすめデジタルツールを紹介します。

詳しくは、弊社コーポレートサイトをご覧ください。

リスキリングとは?

リスキリングとは?

リスキリング(Re-skilling)とは、人材の再教育によって新しいスキルや能力を獲得することです。
工務店や建築業界に関わらず、一般的に認知が広がってきています。
近年はDX化をはじめ新しい技術介入が進んでおり、新たな業務にも対応できる人材が求められています。
工務店の業務を例にすると経営や営業、設計に工事などは、近い将来業務内容が大きく変わる可能性が高いです。
新しいスキルや能力を獲得することは、DX化が進む社会において早急に対処すべき課題なのです。
一筋縄ではいきませんが、全社員がリスキリングを通じてDX人材になることが求められます。

住宅業界で注目される理由とメリット3つ

住宅業界で注目される理由とメリット3つ

リスキリングが工務店・住宅業界で注目されるのは理由があります。
工務店・住宅業界では「人材の高齢化」「人材不足」「離職率の高さ」が深刻な問題となっているからです。
リスキリングによって新しいスキルや能力が身につき、業務効率化や社員のモチベーションにつながると期待されています。
また近年は、SNSやYouTubeなどデジタルツールによるマーケティング手法が主流です。
データを収集・活用するという集客に変わったことで、人材に求められるスキルも変化しました。
リスキリングの重要性や必要性を工務店で共有し、時代にマッチする人材育成が求められます。

建築・建設業界でリスキリングを導入するメリット3つ

建築・建設業界でリスキリングを導入するメリットは以下の3つです。

メリット1.Webに強い人材を育成できる

高齢化が課題になっている建設・住宅業界において、Webに強い人材は救世主になる可能性が高いです。
個々のITスキルが高まれば、SNSの投稿や情報発信が容易になり工務店のDX化に対応しやすくなります。
また、リスキリングで得た新しい知識やデータを使うと、スピーディーに若手を育成できるでしょう。
アサイン調整もしやすくなるので、結果的に業務の効率化にも期待できます。

メリット2.新規ビジネスで工務店が成長する可能性がある

新しい知識やスキルの活用で、新サービスやイノベーションのアイデアが生まれる可能性があります。
DX化や技術革新が浸透しにくい日本で、新しいアイデアが生まれれば「先行者利益」につながります。
新しい知識と既存の知識を組み合わせて、環境変化に柔軟に対応していきましょう。

メリット3.離職率の低下につながる

DX業務やSNS運用など、成功体験の積み重ねは離職率の低下に効果があります。
なぜなら自己成長を通じて「新しいスキルを学びたい」「工務店の役に立ちたい」という気持ちが高まるからです。
モチベーションやエンゲージメントの向上は、工務店と社員がお互いを高めあうという良質な関係を築けます。
リスキリングで工務店への定着率を高め、人材不足という課題に打ち勝ってください。

工務店でリスキリングを戦略的に進める5ステップ

工務店でリスキリングを戦略的に進める5ステップ

工務店・住宅メーカーでリスキリングを戦略的に進められる、5ステップについて紹介します。

ステップ1.現状のスキルや能力の把握

先ずは社員の保有スキルや能力、ノウハウを可視化してください。
スキルや能力をデータ化することで、これから必要な知識や工務店の知的財産を管理しやすくなります。

ステップ2.リスキリングへの理解

DX化による企業の変化やリスキリングの重要性・メリットを共有して、社員の理解を深めてください。
一方的なリスキリングの導入は、社員の反感を買ってしまうので注意しましょう。
個人が新たなスキルや技術を習得するということは、激動の社会を生き抜くために必要な投資と言えます。

ステップ3.リスキリングへの投資と支援

リスキリングへの理解が深まったら、人材育成のための投資と支援を行います。
具体的には設備投資を行ったりセミナーを開いたりして、リスキリングへの理解度を増すイメージです。
「いつから始めるか」「会社でどう活かすか」など、社員と意見交換を交わすことも大切です。
地域によってはリスキリング関連の補助金や公的支援がありますので、工務店の方は確認してみてください。

ステップ4.リスキリングプログラムの実現

工務店がリスキリングで学びたいプログラム例を以下にまとめました。

  • DXやAIなどのITスキル
  • 文章力
  • 販売方法
  • マーケティングスキル
  • お金のスキル
  • 設計・デザインスキル

スキルは実践を重ねることで定着します。
学習したスキルは1日でも早く実践投入し、どんどん経験を積み重ねていきましょう。

ステップ5.新しいスキルの管理

リスキリングで習得した新しいスキルは、工務店にとって大切な資産です。
スキルはデジタルツールで適切に管理して、いつでも可視化できる状態にしておくことをおすすめします。
リスキリングの導入前後でどのような変化が起こったかを数値化して、効果検証や見直しも行なってください。

工務店で実施する上でのポイントや注意点をピックアップ

工務店で実施する上でのポイントや注意点をピックアップ

工務店・建設業界でリスキリングを成功させるポイントと注意点について解説します。

【ポイント】人材の育成方針をきちんと定める

「何を学びたいか」「現場でどう活かすか」など、人材の育成方針をきちんと見定めます。
せっかく新しいスキルを習得しても、活用できる場所がないとムダになってしまいます。
社員のスキルアップやどのように業務効率化するかを考えてから、リスキリングを行うことが大切です。

【ポイント】インセンティブの付与を考慮する

工務店の状況によるので一概には言えませんが、インセンティブの付与を検討するのもおすすめです。
インセンティブに関しては以下のようなケースがあります。

  • リスキリングに取り組む人に用意する
  • リスキリングによって業務成績が上がったら用意する

ただし、インセンティブの採用には周囲の理解やスキルを獲得できる環境作りが欠かせません。
全社的にリスキリングに取り組み、工務店のスキルアップや生産性の向上に努めてください。

【注意点】人材育成には時間がかかる

基本的なIT知識を持たない人材の育成は、時間がかかります。
普段パソコンを触らないような人が、いきなりDXやマーケティングを学ぶのは困難と言えるでしょう。
環境を作ったりサポートしたりして、徐々にステップアップを目指すことが重要です。

リスキリングにつながる!おすすめデジタルツール『plantable』

『プランテーブル』は工務店・住宅ビルダー向けのメッセンジャーアプリです。
株式会社エフ・ディー・シーが工務店の抱えるリアルな悩みを元に、工務店と共同開発したものです。
プランテーブルの目的は工務店と施主との間で起こる「言った言わない問題」を解消すること。
プランテーブルが選ばれる理由が「無制限の図面登録」と「図面とコメントの連動」機能です。
工務店と施主が図面のコメントを確認することで、認識のズレをなくしスムーズに打ち合わせを進められます。
実際の事例を紹介すると、情報の事前共有のおかげで準備工数の大幅削減に成功しています。
施主との接点が増えて関係性が密になったことで、打ち合わせ回数を50%も削減できました。
「人材不足を解消したい」「リスキリングでデジタルツールを活用したい」という方は、ぜひ利用を検討してみてください。

初期費用300,000円
基本料金30,000円/月(ユーザー5名まで)
追加料金1,000円/月

工務店向けコミュニケーションツールつながる家づくり‐plantable‐の詳細はこちら

工務店向けコミュニケーションアプリつながる家づくりplantable_紹介動画

まとめ

この記事では工務店や建設業界で注目される、リスキリングの重要性とメリット、戦略的に進める5ステップを紹介しました。
リスキリングは工務店・建設業界が抱える「人材の高齢化」「人材不足」「離職率の高さ」を解決する重要な手段です。
DXやデータの活用は、激動のIT時代を生き残るためのパスポートになります。
この記事を参考にして積極的な人材育成で知見をあつめ、効率的なDX業務を実現してください。