企業にDXが徐々に浸透しているものの、デジタル人材、特にプロジェクトマネージャー(PM)不足は深刻化しています。
プロジェクトマネージャーがプロジェクトを成功に導くためには、スキルマップの構築・活用が欠かせません。
本記事ではプロジェクトマネージャーに求められるスキルと、スキルマップの構築にクラウドサービスが必要な理由を解説します。
プロジェクトマネージャーとしてすでに活躍している方、プロジェクトマネージャーを目指す方は参考にしてみてください。
プロジェクトマネージャー(PM)とは?
プロジェクトマネージャーはプロジェクト完遂のために、QCD(品質・コスト・納期)を管理しながらさまざまなマネジメント業務を行う職種です。
仕事内容はクライアントとの打ち合わせからプロジェクト管理、評価・改善まで幅広いのが特徴です。
プロジェクトの成否を握る存在であることから、高度なスキルと資格、専門知識などが求められます。
プロジェクトマネージャー(PM)とは?
プロジェクトマネージャーがプロジェクトを成功させるためには、いくつかポイントがあります。
柔軟な対応と適切な意思決定
プロジェクトマネージャーは予期せぬトラブルに柔軟に対応して、適切な意思決定を下す力が必要です。
プロジェクトではマニュアル通りにいかないことが多く、次のようなトラブルが起こり得ます。
- 最終テスト目前でシステム品質が著しく低いことがわかった
- クライアントとの間に仕様のズレが発覚する
- メンバー間の意思疎通ができておらず、認識のズレやいざこざが起こる
- メンバーが指示に従わずに、計画が進まない
プロジェクトは常に変化する環境で進行する以上、計画の変更や調整はケースバイケースに順応することが重要になります。
メンバー間の円滑なコミュニケーション
プロジェクトの成否は、コミュニケーションで大きく左右されます。
プロジェクトマネージャーには、メンバー間で円滑なコミュニケーションが図れる環境構築が欠かせません。
具体的な方法としては、以下が挙げられるでしょう。
- 定期的にミーティングを開き、意見交換や情報共有の場を提供する
- 認識のズレをなくすため、チャットツール(文章)で理解力を向上する
- プロジェクト管理ツールで現状を把握しやすくする
プロジェクトマネージャーに必要な10のスキル
ここでは、プロジェクトマネージャーに必要な、プロジェクトマネジメントスキルについて紹介します。
マネジメントスキル
プロジェクトマネージャーには、複数の管理能力が求められます。
- 予算管理
- 人材管理
- 品質管理
- スケジュール管理
例えば予算オーバーになると、自社の利益が減り赤字になる可能性が高いです。
プロジェクトマネージャーにとってマネジメントスキルは、クライアントのニーズに応えながら自社の利益を確保する非常に重要な要素です。
リーダーシップ
プロジェクトマネージャーには、プロジェクトメンバーを統率するリーダーシップが求められます。
メンバーの意思を統率してチームのパフォーマンスを引き出せれば、成果物のクオリティをより高められるでしょう。
技術的なスキル
技術的なスキルがあると、実際の予算やスケジュールを組む際に適切な算出・管理ができるようになります。
ご存知の通り、IT技術は想像できないほどのスピードで進化を続けています。
そのため、プロジェクトマネージャーには新しいIT技術についていけるように、日々の勉学も欠かせないのです。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルは、プロジェクトマネージャーの最重要スキルの1つです。
チームメンバーやクライアントと良好な関係を築ければ、問題に気づきやすくなったりニーズを汲み取りやすくなったりします。
提案力
プロジェクトマネージャーには、提案力も重要です。
提案力が身につくとクライアントや上長にスムーズに意見を通せるようになり、プロジェクトが円滑に進められるからです。
また、専門知識がない人でも理解できるように、噛み砕いて説明する柔軟性も必要になります。
交渉力・折衝力
プロジェクトの進行中は、メンバー同士が衝突したりクライアントとコストの折り合いがつかなくなったりすることが多々あります。
プロジェクトの目的を達成するには、お互いが納得できるポイントに着地させる交渉力と折衝力が必要です。
課題発見能力・問題解決能力
プロジェクトマネジメントスキルとして、課題発見能力と問題解決能力も重要です。
プロジェクトの現状を把握しつつ視野を広く持つことで、課題に気づきやすくなります。
そのためにも普段からの密なコミュニケーションを心がけて、アンテナを張り巡らせておく必要があります。
ロジカルシンキング
ロジカルシンキングとは、物事を順序立てて説明したり関連性を紐解いて考えたりする能力を意味します。
例えば大きなトラブルが起こった際に5W1Hを用いて説明できると、話が理解されやすくなり解決策が早い段階で見つかるのです。
損害を最小限に抑えられることからも、ロジカルシンキングはプロジェクトマネージャーにかかわらずビジネスパーソン必携のスキルといえます。
情報収集・分析スキル
プロジェクトマネージャーには質の高い情報を効率良く取得して、分析する能力が求められます。
業界のトレンドや専門知識をプロジェクトのどこに落とし込むか見極められると、成果物の品質を向上できるでしょう。
柔軟な対応力
どんなに類似したプロジェクトでも、使用するシステムごとの特性は異なるため、トラブルやリスクはつきものです。
プロジェクトマネージャーに柔軟な対応力が備わることで、最適解となる対応方法を探しやすくなります。
プロジェクトマネージャーがスキルマップを構築・活用する重要性
プロジェクトマネジメントスキルは、スキルマップを構築・活用することで効率的にスキルアップができます。
スキルマップとは、従業員の保有スキルやスキルの習熟度を可視化して、リスト化したものです。
保有するスキルが明確になるので、例えば「不足しているスキルを補う」「スキルをさらに伸ばす」など、人材育成の方向性を整理できます。
プロジェクトマネージャーは業務量が非常に多いため、効率化できる部分はしっかりと行って自身の負担を減らすことが大切です。
スキルマップは「人材配置」「人材育成」「人事評価」の観点から、プロジェクトマネージャーに欠かせないツールといえます。
スキルマップの構築にクラウドサービスが必要な理由3選
プロジェクトマネージャーがスキルマップを適切に活用するには、クラウド対応のスキル管理ツールが欠かせません。
システムを導入していない企業では、エクセルを用いてスキルマップを構築するのがほとんどでしょう。
ここでは、スキルマップの構築にクラウドサービスが必要な理由を解説します。
スキル情報が陳腐化しない
クラウドサービスのメリットは、スキル情報が陳腐化しないことです。
クラウド型のスキル管理ツールは資格取得日や研修日・試験日など、更新のタイミングを自動でお知らせしてくれます。
エクセルの場合は自身でスキルや資格の更新タイミングを見極めなければならず、抜け・漏れが発生する恐れがあります。
更新しないまま運用を続けると、時代にそぐわないスキルや知識を基準にしてしまうので注意が必要です。
横断検索が可能になる
クラウドサービスでスキルマップを作成すると、部署やチームの横断検索が可能になります。
エクセルのスキルマップでは部署ごとやチームごとにファイルを分けて作成するので、スキル保有者のピックアップに時間がかかるのが難点です。
クラウド型のスキルマップは知りたい情報をすぐに入手でき、情報更新などの作業時間を短縮できる点も優れています。
分析が可能になる
クラウド型のスキルマップは全社的なスキル総量と強み・弱みを把握し、人材配置や人材育成に活かせます。
人材配置のシーンでは品質の向上から納期短縮までが見込め、プロジェクトの完遂率を高められるでしょう。
人材育成では「長所を伸ばす」「短所を補う」など、育成方針が決まりやすくなります。
プロジェクトマネージャー(PM)向けスキル管理ツールfapiとは?【スキルマップ自動作成】
fapiはスキル管理やスキルマップ作成を強力に支援する、プロジェクトマネージャー向けのスキル管理ツールです。
クラウド型なので部署やチームをまたいだスキル検索が可能なうえ、最新の情報をいつでも閲覧・編集できます。
fapiの最大の特徴は手間のかかるスキル項目やレベルごとに抽出して、自由にカスタマイズできる点です。
エクセルでバラバラに管理していた従業員のスキルやアサイン状況を一元管理することで、最短1分で候補者を決定します。
「従業員のスキル・業務経歴情報が属人化している」「得意分野やプロジェクトの動向分析が大変」と悩むプロジェクトマネージャーの方は多いでしょう。
fapiでは1ヶ月間の無料トライアルを実施しているので、プロジェクトマネジメントにおける使用感をぜひお試しください。
まとめ:プロジェクトマネージャーがスキルマップを構築・活用する重要性とは?
プロジェクトマネージャーがスキルマップを構築すると、人材配置・人材育成・人事評価を効率化できます。
例えば適切な人材配置を実現できれば、成果物の品質向上や短納期化などに期待ができるでしょう。
スキルマップの管理・運用の負担を抑えたい方は、スキル管理ツール「fapi」の導入をぜひ検討してみてください。