目次
  1. 力量管理表(スキルマップ)の作成方法とは?
    1. 【一目でわかる】力量管理表(スキルマップ)作成の全体像
  2. はいじめに、力量管理表(スキルマップ)とは?
  3. 【業種別】力量管理表(スキルマップ)をエクセルで作る6ステップ
    1. ステップ1:スキル項目をツリー形式(大・中・小項目)で一覧化する
    2. ステップ2:業務フローに沿ってスキルの分類を行う
    3. ステップ3:ブレを防ぐ「スキル名」のルール決めと補助文の記載
    4. ステップ4:複雑化させないスキルの階層設定(2〜3階層がベスト)
    5. ステップ5:中央値に偏らせない「5段階評価」の基準策定
    6. ステップ6:自社の就業形態に合わせた「スキルの棚卸し」と評価の実施
  4. 政府機関や国が推奨する「力量管理表」の公的フレームワーク
    1. 職業能力評価シートとは?
  5. 力量管理表(スキルマップ)の作り方・書き方(ITスキル標準(ITSS)編)
    1. ITスキル標準(ITSS)とは ?                                                                                               
  6. 力量管理表(スキルマップ)が不可欠な業界と「ISO9001」の関係性
    1. ISO9001(品質マネジメントシステム)の取得・維持に必須
    2. トヨタ自動車の事例にみる「多能工」の育成
  7. Excel(エクセル)での力量管理・スキルマップ運用の限界
  8. 力量管理表(スキルマップ)の作り方・書き方(スキル管理ツール編)
    1. スキル管理ツール利用のメリットとは?                                                                                     
  9. エクセルから脱却へ。スキル管理ツール「fapi」がもたらす業務効率化
  10. FAQ:力量管理表(スキルマップ)に関するよくある質問
  11. まとめ:力量管理表(スキルマップ)の作り方

力量管理表(スキルマップ)の作成方法とは?

力量管理表(スキルマップ)の作成方法とは、組織に必要な「業務・スキル項目」を縦軸に、所属する「従業員名」を横軸に配置し、それぞれの習熟度(一般的には5段階評価)を数値化して一覧にする手順のことです。

作成のステップは、①スキル項目の洗い出しとツリー化、②客観的な評価基準の策定、③定期的なスキルの棚卸し(更新)の3工程に集約されます。これにより、組織の強み・弱みの可視化、ISO9001の要求事項への適合、適材適所の人員配置(アサイン)が可能になります。

【一目でわかる】力量管理表(スキルマップ)作成の全体像

【一目でわかる】力量管理表(スキルマップ)作成の全体像

本格的な解説に入る前に、力量管理表を作成するための「3つの基本フェーズ」と「抑えるべき要素」を表でまとめました。

作成フェーズ具体的な作業内容(書き方)成功を左右する「コツ」
1. スキル項目のツリー化業務フローに沿って大・中・小項目を洗い出す2〜3階層に留め、細かくしすぎない
2. 評価基準の策定習熟度を「1〜5」などの数値で定義する「何ができるか」の行動特性で定義する
3. スキルの棚卸し(更新)本人評価、または上司評価によりレベルを入力現場の就業形態に合わせた更新ルール作り

デジタル人材の不足やリスキリングの必要性が叫ばれるなか、製造業の管理職、IT企業のプロジェクトマネージャー、建設業の現場責任者の間で「社員スキルの適正な評価と可視化」は急務となっています。

ITエンジニアを150名以上抱え、日々エンジニアのスキル管理・更新を25年経験して効率化しながら、ISO9001を取得・運用している株式会社エフ・ディー・シー DXサービス事業推進部 佐々木舞美が解説します。

既存のツールやエクセル表でのスキル管理に限界を感じている方に向けて、形骸化しない、本当に人材育成に活かせる力量管理表の作り方のコツを紐解いていきましょう。

弊社の紹介は、企業情報ページをご確認ください。

はいじめに、力量管理表(スキルマップ)とは?

力量管理表(評価表)とは、社員がどのようなスキル・資格・能力があるかを一元管理や見える化をする事で、人材育成や人材配置などの効率化が実現します。                                        

例えばシステム開発会社や製造業の業務を例にあげると、力量管理・評価表(スキルマップ)などスキル管理によって、経験スキル・取得資格・過去の業務経歴など、要員情報が適格に把握できる事で、適材適所の要員計画(アサイン)やリソース管理が明確化される事や、スキル・資格の取得状況・経験値のバランスなど見える化をする事で人材育成(マネジメント)にも活用する事ができます。

スキル管理・スキルの棚卸・スキル・資格取得の視える化が課題の企業・組織の方は是非この機会に、力量管理・評価表(スキルマップ)を作成してみてはいかがでしょうか?

【業種別】力量管理表(スキルマップ)をエクセルで作る6ステップ

【業種別】力量管理表(スキルマップ)をエクセルで作る6ステップ

エクセルで力量管理表を作成・運用する際、最も重要なのは「誰が評価してもブレない項目と基準を作る」ことです。以下の6ステップに沿って作成を進めます。

ステップ1:スキル項目をツリー形式(大・中・小項目)で一覧化する

ここが一番のポイントです。項目が乱雑だと後からの修正が困難になり、現場で使われなくなってしまいます。

ステップ2:業務フローに沿ってスキルの分類を行う

自社の業務フローをイメージしながら、「業務内容」や「製品カテゴリー」ごとに必要なスキルをリストアップすると整理がスムーズです。

  • 製造業: 「プレス加工」「溶接」「外観検査」などの工程別
  • IT企業: 「要件定義」「基本設計」「プログラミング(Java/Python等)」などのフェーズ・技術別
  • 建設業: 「施工管理」「安全衛生管理」「積算・見積」などの職務別

ステップ3:ブレを防ぐ「スキル名」のルール決めと補助文の記載

エクセル管理の場合、不特定多数が勝手に書き換えて項目が重複しがちです。「誰が見ても同じ意味として捉えられるスキル名」を設定し、必要に応じて補助説明文を入れます。

ステップ4:複雑化させないスキルの階層設定(2〜3階層がベスト)

大項目(例:開発言語)から小項目(例:Spring Boot)へと落とし込みます。細かすぎると運用の負荷が上がるため、最大でも3階層に留めるのがコツです。

ステップ5:中央値に偏らせない「5段階評価」の基準策定

力量を評価する判断基準は「5段階評価」が最も適しています。

日本人は最高値と最低値を避け、評価が「3」に集中する(中心傾向)性質があるため、以下のように「行動特性(何ができるか)」をベースにルール化します。

評点ITエンジニア(SE)の評価基準例製造・建設業の評価基準例
5点十分な実務経験があり、他者を指導・フォローできる熟練レベル。指導員として他者の育成ができる
4点十分な実務経験があり、イレギュラー対応も単独で可能一人立ちレベル。例外的なトラブルも自己解決できる
3点実務経験があり、指示がなくても一人で業務をこなせる標準レベル。マニュアル通りにミスなく作業できる
2点実務経験はあるが、経験者による定期的なフォローが必要見習いレベル。上司や先輩のサポートがあればこなせる
1点実務経験はないが、基礎知識(社内研修や独学)がある知識レベル。座学や研修を終えたばかりの状態

ステップ6:自社の就業形態に合わせた「スキルの棚卸し」と評価の実施

評価方法には「上司が直接評価する」方法と、「本人の自己評価を上司が確認・修正する」方法の2通りがあります。客客常駐(IT業界や派遣業)など、部下の作業を直接見られない場合は後者を採用するなど、自社の就業形態に合わせたルール化が必要です。

合わせて読みたい:【実践例】200名の社員のスキル管理・力量管理を最適化した具体策

政府機関や国が推奨する「力量管理表」の公的フレームワーク

職業能力評価シートとは?

職業能力評価シートとは、「職業能力評価基準」で職種・職務をレベル別に定める事で、「職務遂行のための基準」を簡略化したものです。
人材育成に有効な示唆を得ることができるチェック形式の評価シートです。
職業能力評価シートを活用する事で、「自分(または部下)の能力レベルはどの程度なのか」「次のレベルに上がるには何が不足しているのか」を具体的に把握することができます。
職業能力評価シートが活用できる職種・業種については下記の厚生労働省の参照元にて確認をお願いします。

参照:『キャリアマップ、職業能力評価シート及び導入・活用マニュアルのダウンロード』厚生労働省

力量管理表(スキルマップ)の作り方・書き方(ITスキル標準(ITSS)編)

ITスキル標準(ITSS)とは ?                                                                                               

ITスキル標準(ITSS)とは、経済産業省が策定したスキル体系に沿ってスキルを明確化・体系化した指標であり、IT人材・ITサービスの教育等の評価基準の目的として、つくられたものです。

ITスキル標準(ITSS)では、ITの職種を11種類に分類しています。
マーケティング・セールス・コンサルタント・ITアーキテクト・プロジェクトマネジメント・ITスペシャリスト・アプリケーションスペシャリスト・ソフトウェアデベロップメント・カスタマーサービス・ITサービスマネジメント・エデュケーション                                                          
更に、11職種に対して細分化した分野に分けさらに細かく7段階のレベルが設定されています。IT関連の職種のスキルマップを作成する際には、活用してみてはいかがでしょうか。

参照:『ITスキル標準V3ダウンロード』IPA 独立行政法人情報処理推進機構

力量管理表(スキルマップ)が不可欠な業界と「ISO9001」の関係性

なぜ、多くの業界で力量管理表の導入が進んでいるのでしょうか。その背景には、国際規格の存在と、大手企業の成功事例があります。

ISO9001(品質マネジメントシステム)の取得・維持に必須

ISO9001では、顧客に提供するサービスの品質を一定に保つため、「社員の力量(スキル)を明確にし、不足している場合は必要な教育訓練を行うこと」を企業に求めています。つまり、力量管理表はISO9001の要求事項を満たすための「客観的な証拠」として不可欠なのです。

参考・公的リソース: ISO9001の要求事項や審査基準の詳細は、一般財団法人日本品質保証機構(JQA)「ISO 9001(品質)をご確認ください。

トヨタ自動車の事例にみる「多能工」の育成

製造業界のトップであるトヨタ自動車が力量管理表を活用する最大の理由は、「多能工(1人で複数の工程をこなせる社員)」の育成です。全員のスキルを可視化して組織の弱点を補う教育を行うことで、「誰がどの工程を担当しても同じ品質で、効率的に製品を作り出せる組織」を構築しています。

現在では製造業だけでなく、IT業界、建設業界、さらにはDX化が進む飲食・小売・サービス業にまで力量管理の重要性は広がっています。

Excel(エクセル)での力量管理・スキルマップ運用の限界

Excel(エクセル)での力量管理・スキルマップ運用の限界

多くの企業がエクセルで力量管理を始めますが、組織の規模が大きくなるにつれて必ず以下のような限界とリスクに直面します。

  • 手間の増大: 作成・運用・メンテナンスのルール決めや、定期的な手動更新に膨大な工数がかかる。
  • データの破損とミス: ファイルの上書きによる破損や、誤入力・関数のバグによるデータ消失リスク。
  • セキュリティ・権限の問題: 「評価」というセンシティブな情報であるにもかかわらず、閲覧・編集権限の細かな設定が難しい。
  • 横断検索の不可: 「次の案件のために、Javaのスキルレベル4以上の人間を今すぐ探したい」といった複数ファイルにまたがるリアルタイムの横断検索ができない。

もし今後、管理する従業員数が50名、100名と増え、スキル管理を「人材育成」や「待機者ゼロのアサイン管理」に直結させたいのであれば、エクセル運用はもう限界と言えます。

力量管理表(スキルマップ)の作り方・書き方(スキル管理ツール編)

エクセルでの運用で作成・運用・メンテナンス・管理・ルール決めなどの手間や、ファイルの破損、人的入力ミス、閲覧・編集などの権限設定などのリスクやエクセルではできない事を求められるかたはスキル管理ツールを利用する事をオススメします。                   
導入コストはかかりますが、スキル管理ツールは、エクセルで時間をかけて、力量管理表(スキルマップ)を作成しなくても、スキル管理・取得スキルの可視化・評価が一元化管理でき、スキル情報の更新や確認に手間がかからず、必要な情報を必要な時に引き出す事ができます。                                                                                                                     

スキル管理ツール利用のメリットとは?                
                                                                     

・ISOの力量対応                                                                                                 

・スキルマップ・資格取得管理表を作成共有                                                                    

・スキル所持者をカンタンに横断検索                                                                               

きちんとした力量管理表(スキルマップ)の管理・運用を目指される方はスキル管理ツールを利用する事を強くおススメします!

エクセルから脱却へ。スキル管理ツール「fapi」がもたらす業務効率化

スキル管理・アサイン管理支援ツールfapi 紹介動画

エクセル運用の手間やリスクを解消し、正確な力量管理を自動化したい企業には、専用のスキル管理ツールの導入を強くおススメします。

弊社のスキル管理・アサイン管理支援ツール「fapi」を利用すれば、時間をかけて力量管理表を自作しなくても、スキルの可視化・更新・評価を一元管理でき、必要な情報を必要なときに数秒で引き出すことができます。

業務内容今までfapi導入後改善率
提案候補者の検討60分5分92%削減!
エンジニア情報の更新30分10分67%削減!

現場エンジニアのリアルな声: 実際にExcel管理からfapiへと移行した現場では、どのような変化が起きたのか?自社開発に携わるメンバーが運用の本音やメリットを語った【開発者の声・第2弾】fapiで変わるスキル管理の未来も合わせてご覧ください。

Excelと比較して業務工数を大幅にカットできるので、業務負荷を軽減したり仕事の受注率を上げたりすることが可能です。

正確なスキル管理を基にプロセスをしっかりと構築したい方は、無料トライアルで業務の効率化や生産性の向上を確かめてみてください。

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FAQ:力量管理表(スキルマップ)に関するよくある質問

Q
力量管理表とスキルマップ、評価表の違いは何ですか?
A

基本的な構造は同じですが、「力量管理表」はISO9001などの品質マネジメントの文脈(業務遂行能力の保証)で使われることが多く、「スキルマップ」はITや製造業における技術・スキルの可視化の文脈で使われます。

Q
従業員がスキル情報を真面目に更新してくれません。解決策は?
A

「スキルを更新することが、自分のやりたい案件へのアサインや、正当な人事評価につながる」というインセンティブを設計することが最重要です。評価と連動したツール運用が効果を発揮します。

Q
導入前に自社の運用に合うか試すことはできますか?
A

はい、fapiでは無料トライアルをご用意しています。100人を超える組織でも破綻しない正確なスキル管理と、業務効率化のスピード感をぜひ体感してください。

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まとめ:力量管理表(スキルマップ)の作り方

力量管理表(スキルマップ)を活用することは、トヨタ自動車のような生産性の向上や人材育成、さらにはISO9001の厳しい要件を満たすための強力な仕組みとなります。

作成自体はエクセルや無料のテンプレートから始めることも可能ですが、長期的なメンテナンスの手間やデータ集計・分析、情報セキュリティリスクの低減を考慮すると、専用のスキル管理ツールを導入することが最も投資対効果(ROI)が高い選択肢となります。

自社全体の力量を正しく可視化し、強み・弱みを明確にすることで、計画的な事業計画・人材育成・マネジメントにぜひ役立ててください。

力量管理表(スキルマップ)を作成する事で、企業・組織全体の力量・スキルの可視化ができる為、強み・弱みを明確にし、計画的な事業計画・人材育成・マネジメントに活用できるのではないでしょうか?

以上、力量管理表(スキルマップ)の作成についてでした。

合わせて読みたい:【実践例】200名の社員のスキル管理・力量管理を最適化した具体策