新築の仕様決めは、ハウスメーカー・工務店や施主にとって重要なプロセスの1つです。

住宅は人生で一番高価な買い物であり、仕様決めによって住みやすさが大きく異なるからです。

この記事では新築の仕様決めの流れやパーツごとのポイント、注意点を解説します。

新築の仕様決めに活用されるデジタルツールも紹介するので、トラブルなく打ち合わせを済ませたい方はぜひ参考にしてみてください。

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新築の仕様決めとは?

仕様決めとは新築を自由設計で建てる際に、外壁や建具、キッチンなどの素材・グレードを決める工程です。

ショールームで実物に触れたりサンプルで確認したりしたうえで、予算との折り合いをつけて決定していきます。

仕様決めは最終的に北欧スタイルやフレンチスタイルなどに分類され、施主の好みが反映された世界に1つだけの家が誕生します。

ここから、仕様決めの基本的な流れを見ていきましょう。

  1. 間取り
  2. 外装(外装材や窓の素材・色)
  3. 内装(建具や床材の種類・色)
  4. 設備(キッチン・バス・洗面所・トイレの仕様)
  5. 電気配線(スイッチやコンセントの位置)
  6. 照明(デザインや明るみ)
  7. カーテン

「家づくりは3回目でやっと納得のいくものが出来上がる」といわれるほど、仕様決めは難しく時間のかかる工程です。

営業担当者にはシンプルでわかりやすい「提案力」と、施主の話に耳を傾ける「聞く力」が求められます。

仕様打ち合わせのパーツごとのコツ・ポイント

外壁・屋根

外壁と屋根は住宅に占める面積が大きいことから、費用やメンテナンス性も考慮しましょう。

外壁は住宅の印象を大きく左右するだけではなく、住宅を雨風や外気温から守る大切な役割があります。

また、降雪地帯は屋根にかかる負担が大きいため、耐久性や耐候性を十分に考慮することが重要です。

現在、屋根の主流はガルバリウム鋼板で、耐久性の高さや太陽光パネルの設置のしやすさなどに定評があります。

玄関ドア

玄関ドアは、外観との調和を考えたデザインにするのがおすすめです。

親子開きや引き戸など、開き方によって使い勝手は変わってきます。

防犯性の高さや断熱機能も異なるため、予算と折り合いをつけて適切な製品を選択しましょう。

床材

床材は室内の印象を大きく左右する部分で、複合フローリングや無垢材、畳の3種類から選ぶことになります。

無垢材とは100%天然木を使用したフローリングで、経年変化により「趣」が出てくるのが魅力です。

キズが付きやすく定期的なメンテナンスが必要なものの、木のぬくもりを感じたい方におすすめできます。

水回り

キッチンやトイレといった水回りは、デザインや機能だけではなくお手入れのしやすさにも注目です。

ショールームに行けば、パーツごとのメリット・デメリットを把握できます。

毎日利用するものだからこそ、妥協せずにじっくりと比較すると良いでしょう。

新築の仕様決めの注意点

大きなサンプルを取り寄せること

外壁材や床材、クロスなどは大きなサンプルを導入して、確認することをおすすめします。

小さなサンプルや写真だけでは色や風合いが分かりにくく、完成形がイメージしにくいからです。

外壁材は蛍光灯と日光では見え方が異なるため、日光の下で直接比較するようにしましょう。

好みのイメージをストックしておくこと

日頃からSNSやホームページ、雑誌などで気になるものがあれば、ストックしておくのも良いでしょう。

新築住宅の仕様決めは、住まいのイメージがゼロから徐々に具現化するプロセスです。

実際に営業担当者にイメージを確認してもらうことで、自身の要望に近づく可能性が高まります。

打ち合わせの履歴・契約内容を残すこと

新築の仕様決めにおいて、打ち合わせの履歴を残しておくことは非常に重要です。

打ち合わせにおける最大の懸念点が「言った言わない問題」であり、施工のやり直しや費用総額が高くなる恐れがあります。

新築住宅は決定する項目が非常に多く、打ち合わせ開始から引き渡しまでに相応の時間を要します。

「言った言わない問題」が起こる原因にもなるので、可能な限り履歴を残して、双方が快い家づくりができるようにしましょう。

仕様決めにおすすめのシステム

仕様決めシミュレーターイエプロ|株式会社リフィード

仕様決めシミュレーターイエプロは新築住宅からリノベーション、不動産まで、幅広い施工管理に利用されています。

スマホ・タブレットで商品を選択していくだけで、正確に見積額を割り出せるのが特長です。

住宅会社と施主間での仕様決めがスムーズに進み、契約までの時間短縮および受注率アップも見込めます。

また、リアルタイムで情報を共有できるので、自社内の連携が強化され「古い仕様のまま打ち合わせしていた」という事態を防げます。

仕様決めシミュレーターイエプロの料金プラン
初期費用要問い合わせ
月額費用要問い合わせ

egaku(エガク)|コムテックス株式会社

エガクはカタログ準備や資料作成、施主との打ち合わせなど住宅の仕様決めを効率化するクラウドサービスです。

機能性が絞られていて使いやすいと評判で、2024年には優れた設備製品に贈られる「みらいのたね賞」を受賞しています。

施主があらかじめエガクで設備や色などを決めておくことで、打ち合わせ時間を大幅に短縮できます。

また、顧客との接点が増えるため、顧客満足度がアップしてリピーターにつながる可能性も高まるでしょう。

エガクの料金プラン
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月額費用要問い合わせ

住宅の打ち合わせをサポートする「つながる家づくり-plantable-」の紹介

つながる家づくりplantable_紹介動画

「plantable」は仕様決めにおける言った言わない問題を解決する、工務店と施主の声をもとに開発されたメッセンジャーアプリです。

仕様決めのトラブルを回避する機能としては、次のようなものが挙げられます。

①図面を見ながらコメント登録どの部分の話題なのかが明確で、工務店と施主間の認識のズレをなくす
②コメントに写真を添付設備写真などを添付することでイメージや見解の相違を防げる
③コメントの要望管理話題は「検討中」「対応済」「見送り」に分類して、誰でもステータスを確認できる

住宅資料や顧客情報もアプリで一元管理できるので、社内共有がスムーズになりムダな業務工数を削減することもできます。

言った言わない問題をなくすだけではなく、打ち合わせ回数の短縮や受注率アップを目指す経営者様は、ぜひ一度資料をご確認ください。

料金プランSmallプラン
基本料金15,000円/月(ユーザー3名まで)30棟まで
追加料金3,000円/月(10棟ごと)
施主アカウント無料
初期費用300,000円
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まとめ

今回は新築の仕様決めの概要からコツ、注意点までを解説しました。

住宅会社で導入が進む仕様決めシステムは、打ち合わせ時間を大幅に短縮して人手不足解消や生産性向上に大きく貢献します。

なお製品によっては、導入費用の半額程度までが補助される「IT導入補助金」に対応しています。

機能や口コミの比較はもちろん、契約の際にはIT導入補助金に対応しているかどうかも確認しましょう。