SES営業やITエンジニアが覚えたい用語は非常に多いですが、読み方がわからなかったり聞き馴染みがなかったりしませんか。
「なんとなくの理解で仕事をしている」というSES営業やITエンジニアも多いことかと思います。
本記事ではSES営業やITエンジニアでよく使われる用語について、厳選してお伝えします。
SES業界を目指している方やITの基礎を学びたいという方は、ぜひ意味を知って業務に活かしてみてください。

【あ行】SES営業・ITエンジニア向け用語
SES営業・ITエンジニア向け用語の「あ行」を見ていきましょう。
アウトソーシング
アウトソーシングとは、自社の業務の一部または全部を外部の企業に委託(外注)することです。
コア業務に専念できたり人件費を節約できたりする、というメリットがあります。
アサイン
アサインには「任命する」「割り当てる」といった意味があります。
SES業界では「経験豊富なAさんをプロジェクトにアサインする」という使い方をします。
アジャイル開発
アジャイル開発とはシステムやソフトウェアにおける、開発手法の一つです。
小単位で実装とテストを繰り返すことで、開発期間を短縮できるメリットがあります。
案件
案件には3つの意味があります。
- 現在、問題になっている事柄
- 将来的に審議すべき事柄
- プロジェクトや仕事
ビジネスでは「プロジェクト」の意味合いが強く、よく耳にする用語の一つです。
IoT(Internet of Things)
「モノのインターネット」と訳され、エアコンや掃除機、工場の機械などがインターネットで接続されることを表します。
ウォーターフォール型開発
開発フェーズを一方向に進めていく開発手法。
Web系
Web系とはWebサービスを提供するIT企業やエンジニア、フリーランスを意味します。
SIer
SIerとはシステムインテグレーターのことで、システム開発に関連するすべての業務を担う企業のことです。
SIerとSEの違いはSIerは「企業」、SEは「職業」というのが、明確な違いになります。
ちなみにSIerは「エスアイヤー」と読みます。
SES(System Engineering Service)
SESはシステムやソフトウェアの開発・運用で行われる委託契約の一種です。
成果物の品質ではなく、作業の対価として報酬を支払うのが特徴です。
オンプレミス
オンプレミスは、サーバーやソフトウェアなどのシステムを会社内で管理・運用することです。
初期設定にこそ時間がかかるものの、カスタマイズ性やセキュリティの高さがメリットといえます。

【か行】SES営業・ITエンジニア向け用語
SES営業・ITエンジニア向け用語の「か行」を見ていきましょう。
確度
確度とは、物事の正確さの度合いのことです。
SES営業では「顧客の案件にマッチする提案ができて受注確度が高まった」といった使い方をします。
キャリアパス
目標とする職位や職務に向かって、どのような経験やスキルを積み上げるかという「道筋」のことです。
SESエンジニアの場合は、客先で成果を上げてキャリアアップしたり転職したりする方法が代表的です。
クライアント
クライアントはビジネス用語で「顧客」を表しますが、IT分野では情報を受け取るコンピューターを意味します。
クラウドコンピューティング
クラウドコンピューティングとは、インターネットを通じて時間や場所に囚われずにサービスを利用できる仕組みのことです。
工数
工数とは、作業を完了するまでにかかった時間や人数を意味します。
【さ行】SES営業・ITエンジニア向け用語
SES営業・ITエンジニア向け用語の「さ行」を見ていきましょう。
上流工程
上流工程とは、システム開発の要件定義から企画立案までを行うプロセスです。
上流工程でしっかりと土台を作ることで、プログラミングなどの下流工程がスムーズに進行できます。
スキルシート
スキルシートはエンジニアの保有技術や得意分野、プロジェクトの参画経験などをまとめた書類です。
SES営業はスキルシートをもとにクライアントへエンジニアを売り込むため、非常に重要度の高い書類となります。
無料テンプレート・フォーマットを活用!スキルシートの作成方法と書き方例

【た行】SES営業・ITエンジニア向け用語
SES営業・ITエンジニア向け用語の「た行」を見ていきましょう。
WBS(Work Breakdown Structure)
WBSとは、プロジェクト全体を細かな作業に分解した構成図です。
やるべき作業が明確になり、タスクの重複や抜け漏れを防げるというメリットがあります。
DX(デジタル・トランス・フォーメーション)
DXとはデジタル技術を活用して企業の組織や業務に変革を起こし、新たな価値を創出することです。
SES業界に特化したDXツールも徐々に増えてきており、今後はDXツールの浸透が加速することが予想されます。
【な行】SES営業・ITエンジニア向け用語
SES営業・ITエンジニア向け用語の「な行」を見ていきましょう。
ニューノーマル
ニューノーマルとは、新しい生活習慣や新しい常態にシフトチェンジすることです。
アフターコロナの状況下ではテレワークやサテライトオフィスなど、多様性のある働き方が受け入れられています。
人時・人日・人月
「人時・人日・人月」は工数計算に用いる単位です。
人時 | 1人でこなすと1時間かかる作業量のこと |
人日 | 1人でこなすと1日(8時間)かかる作業量のこと |
人月 | 1人でこなすと1ヶ月(20日間)作業量のこと |
人月計算とは?人月の意味から工数管理の計算方法までわかりやすく解説

【は行】SES営業・ITエンジニア向け用語
SES営業・ITエンジニア向け用語の「は行」を見ていきましょう。
派遣
派遣とは、労働力の提供に対して報酬が発生する契約形態です。
SESと契約形態は似ていますが、派遣されるエンジニアの指揮命令権はクライアント企業が持つことになります。
バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアとはユーザーの目に触れない、開発や設計・運用などを担うエンジニアのことです。
BP(ビジネスパートナー)
ビジネスパートナー(Business Partner)の略です。
ソフトウェア開発業界では協力会社に協力をいただくことが多くあります。
自社のエンジニア(SE)だけでは賄いきれない作業を委託する会社です。
プロパー
プロパー社員というのは、自社会の正社員のことです。
IT業界では、「お仕事を出している会社の社員」という意味で使われることが多いのです。
フリーランス
会社に属さずに独立して働くエンジニアのこと。
プロジェクトマネージャー(PM)
プロジェクトマネージャーとは、ITプロジェクトの計画から完了までを統括する責任者です。
コミュニケーションスキルや適応力のほか、プロジェクトマネージャー試験や応用情報技術者試験などの資格が求められます。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webアプリケーションなどでユーザーが見たり触れたりする部分を設計・構築するエンジニアです。
【ま行】SES営業・ITエンジニア向け用語
SES営業・ITエンジニア向け用語の「ま行」を見ていきましょう。
マイグレーション
マイグレーションとは日本語で「移行」や「移動」と訳される用語です。
SES業界では「レガシーシステムを新しいシステムにマイグレーションする」といった使い方をします。
Microsoft Edge
「Microsoft Edge」は、Windows10以降から搭載されている新しいWebブラウザです。
ページの描画速度が早い、高精度のチャットAI機能を搭載しているところがメリットといえます。
面談
面談は、派遣やSESの常駐先で行われる面接のことです。
【や行】SES営業・ITエンジニア向け用語
SES営業・ITエンジニア向け用語の「や行」を見ていきましょう。
UI
UIはユーザーインターフェースの略称で、ユーザーとシステムとの接点を意味します。
Webサイトのデザインやフォント、ボタンなどが該当します。
UX
UXはユーザーエクスペリエンスの略称で、ユーザーが製品やサービスから得る体験のことです。
エンジニアには製品やサービスを通じて、ユーザーに「使いやすい」「楽しい」「美しい」といった体験を提供することが求められます。
要件定義
要件定義はプロジェクトを達成するための機能や性能、制約などを明確に定義することです。
なお、一般的にSESエンジニアが要件定義の場に参加する機会は少ないです。

【ら行】SES営業・ITエンジニア向け用語
SES営業・ITエンジニア向け用語の「ら行」を見ていきましょう。
リソース
リソースは経営資源を表すビジネス用語です。
SES業界における「リソース不足」は、エンジニア不足や資金不足、設備不足を指します。
リリース
リリースは製品やサービスを発表、あるいは発売するという意味です。
リリースに似た用語に「ローンチ」も存在します。
【わ行】SES営業・ITエンジニア向け用語
SES営業・ITエンジニア向け用語の「わ行」を見ていきましょう。
ワードプレス(WordPress)
ワードプレスは、世界ナンバーワンのシェアを誇るオープンソースCMSです。
「プログラミング知識がなくてもホームページを作成できる」「無料で利用できる」などのメリットがあります。
ワンタイムパスワード
ワンタイムパスワードは一度だけ、あるいは10分間など短時間だけ利用できるパスワードのことです。
一定時間経過で無効になることから、不正アクセスを防ぎやすいというメリットがあります。
まとめ
今回はSES営業やITエンジニアを目指す方向けの、よく目にする用語をまとめました。
用語の意味や読み方を知っていると「コミュニケーションが取りやすい」「開発工程がスムーズに進められる」といったメリットが生まれます。