スキル管理・アサイン管理支援ツールfapi(ファピー)を提供する株式会社エフ・ディー・シーのDXサービス事業推進部 佐々木舞美が、200名以上のITエンジニアのリソース管理・アサイン管理を25年以上行ってきた経験をもとに、おすすめのリソース管理ツール6選と選び方を解説します。

「誰が空いているか」「誰にどの案件を任せるか」を把握できていないと、特定の人に負荷が集中し、納期と品質が崩れます。この記事では、タイプの異なる6製品の特徴と向いている企業、失敗しない選び方、導入で得られるメリットを順に整理します。

アサイン管理ツールfapi

リソース管理ツールおすすめ6選

ツールタイプ強み無料プラン向いている企業
fapiアサイン管理スキル×稼働状況で要員を検索。管理項目を自由設定なしIT・SES・受託開発
Trelloプロジェクト管理(カンバン)ドラッグ&ドロップで担当とタスクを可視化あり小規模チーム、まず始めたい組織
ClickUpプロジェクト管理(多機能)タスク階層化と時間トラッキングあり工数まで細かく追いたいチーム
monday.comプロジェクト管理(ノーコード)ダッシュボードを自由に構築あり(小規模向け)非IT部門を含めて定着させたい企業
Asanaプロジェクト管理(ワークロード)メンバーの負荷の偏りを可視化あり業務過多を防ぎたい複数チーム
Wrikeプロジェクト管理(階層型)プロジェクトをフォルダで階層管理あり複数部署が入り組む大規模組織

※料金・無料プランの条件は変更されることがあります。各製品の公式サイトで最新情報をご確認ください。

スキル管理・アサイン管理支援ツールfapi(株式会社エフ・ディー・シー)

スキル管理・アサイン管理支援ツール 「fapi(ファピー)」HP

エンジニアのスキル・経験・稼働状況を一元管理し、案件条件に合う要員をスコア順に抽出できるアサイン管理タイプのツールです。Excelの管理項目をそのまま引き継いで自由に設定でき、業務経歴表のExcel出力やスキルマップ・レポート出力にも対応しています。導入企業では、提案候補者の検討にかかる時間が60分から5分(92%削減)に短縮されています。

プラン月額(1名あたり)最低契約人数
Minimum300円制限なし
Standard400円100名〜
Premium800円100名〜

IT導入補助金2025の対象です。公式サイト:スキル管理・アサイン管理支援ツール fapi

Trello(Atlassian)

trello

カンバン方式でタスクをカードとして並べ、担当者と状況をドラッグ&ドロップで動かせるツールです。ガントチャートや高度な連携を使わず、まずはシンプルに「誰が何を持っているか」を見える化したい小規模チームに向いています。無料プランから始められます。

公式サイト:Trello

ClickUp

clickup

タスクの階層化、時間見積り、作業時間のトラッキングを備えた多機能型です。担当者ごとの割り当て状況とステータスをカスタマイズでき、工数まで細かく追いたいチームに向いています。機能が多い分、使う範囲を最初に絞ると定着しやすくなります。無料プランがあります。

公式サイト:ClickUp

monday.com

mondaycom

ノーコードでダッシュボードやボードを組み立てられ、ITツールに慣れていないメンバーでも扱いやすい操作性が特徴です。タスク・稼働状況・進捗を部門横断で共有したい企業に向いています。小規模向けの無料プランと有料プランがあります。

公式サイト:monday.com

Asana

asana

メンバーごとの業務量(ワークロード)を可視化し、負荷の偏りを調整できる機能を備えています。複数チームが並行して動き、特定の人に仕事が集中しがちな組織に向いています。無料プランから利用できます。

公式サイト:Asana

Wrike

wrike

プロジェクトやフォルダを階層化してタスクを格納でき、複数のプロジェクトや部署が入り組む大規模な組織でも全体像を把握しやすい構造です。基本的な階層整理とタスク管理は無料プランで試せます。

公式サイト:Wrike

失敗しないリソース管理ツールの選び方

1. 管理したい対象を決める|タスクか、人か

リソース管理ツールは「タスクの進捗を管理するもの」と「人のスキル・稼働を管理するもの」に大きく分かれます。Trello・Asanaなどはタスクが主語で、担当者はタスクの属性です。fapiのようなアサイン管理型は人が主語で、スキル・経験・稼働予定から案件に合う人を探します。「誰が空いているか」を知りたいなら後者を選びます。

2. 現場が入力し続けられるか

どのツールも、稼働状況やスキルの更新が止まった時点で機能しなくなります。入力画面の手軽さ、カレンダーや勤怠との連携、未入力のリマインドがあるかを確認してください。無料プランで現場に2週間触ってもらい、更新が続くかを見るのが確実です。

3. Excelの管理項目をそのまま移せるか

多くの企業はExcelでリソース表を持っています。既存の管理項目をツール側で再現できないと、Excelが残って二重管理になります。項目のカスタマイズ性と、一括取り込みの手段を確認してください。

リソース管理ツールを導入するメリット

メリットExcel管理との違い
稼働状況をリアルタイムで把握できる最新版の確認や転記が不要になり、空き要員と過負荷のメンバーが同じ画面でわかる
属人化を防げる担当者しか知らなかったスキル・経験・稼働予定が共有され、担当交代でも情報が途切れない
配置と提案のスピードが上がる条件に合う人材を検索で抽出でき、候補者探しに時間を取られない
計画と実績を比較できる予定工数と実績工数の差異が残り、次の見積りと要員計画の精度が上がる

一方で、導入直後は入力ルールの整備と現場への説明が必要です。管理項目を最初から増やしすぎず、必須項目だけで運用を始め、定着してから広げると失敗しにくくなります。

リソース管理ツールに関するよくある質問

Q
Jiraや既存のタスク管理ツールとの使い分けはどうすれば良いですか?
A

タスク管理(Jira等)は「作業の進捗」を追うもの、リソース管理は「人の稼働とスキル」を最適化するものです。これらを切り離して管理することで、現場の細かなタスクに左右されず、中長期的な要員計画や利益率の算出に集中できるメリットがあります。

Q
Excelからの移行で、現場の入力負荷は増えませんか?
A

むしろ削減されます。Excel管理で発生していた「ファイルの競合」「転記作業」「集計ミス」がなくなります。ドラッグ&ドロップによる直感的なアサイン操作や、スマホからの簡易入力に対応したツールを選ぶことで、現場の定着率は大幅に向上します。

Q
導入から運用定着まで、一般的にどのくらいの期間が必要ですか?
A

組織規模によりますが、1ヶ月〜3ヶ月が目安です。まずは特定の1プロジェクトや1部署でスモールスタートし、成功事例(工数削減効果など)を社内に共有してから全社展開するのが失敗しない鉄則です。

Q
エンジニアの「スキル」をどのようにデータ化すべきですか?
A

言語やフレームワークだけでなく、「上流工程の経験」「リーダー経験」「ドメイン知識(金融、EC等)」をタグ形式で管理することをおすすめします。これにより、急な増員が必要な際も、最適な人材を即座にフィルタリング可能です。

Q
協力会社(パートナー)のリソースも一括管理できますか?
A

可能です。自社社員とパートナーを区別して登録し、プロジェクトごとの原価計算に反映させることができます。権限設定により、パートナーには特定の情報のみを閲覧・入力させる運用も一般的です。

Q
アジャイル開発のように、アサインが頻繁に変わる現場でも使えますか?
A

はい。リアルタイム更新が強みのツールであれば、スプリントごとの要員配置変更も即座に反映されます。全体の稼働率を可視化することで、特定メンバーへの過負荷を未然に防ぐ「燃え尽き防止」にも寄与します。