ITエンジニアや社員のスキル管理ツールfapi(ファピー)を提供する(株)FDCの佐々木舞美が、SES事業者向けの管理ツール選びのポイントと、マッチング機能以外に強みを持つおすすめのツールをご紹介します。
本記事では、契約管理、勤怠管理、スキル管理など、SES事業の根幹を支える管理ツールについて、最新の情報をもとに詳しく解説する内容となっていますので、ぜひ最後まで読んでみて最適なツールを見つけてください。
SES管理ツールとは?基礎知識を理解する
SES管理ツールの定義と役割
SES管理ツールとは、SES(System Engineering Service)事業を運営する上で必要な営業・契約・請求・勤怠・スキル管理などの業務を一元管理し、効率化するためのシステムです。
従来のExcelやWord、紙ベースでの管理から脱却し、クラウドベースで情報を共有・可視化することで、業務の属人化を防ぎ、生産性を向上させることができます。
SES管理ツールは単なる情報管理システムではなく、SES事業特有の複雑な業務フローを理解し、それぞれの工程を効率化するために設計された専門的なツールです。
SES事業における主な管理業務
SES事業者が日常的に行う管理業務は多岐にわたります。主な業務内容を以下にまとめました。
| 業務分野 | 主な内容 | 課題 |
|---|---|---|
| 営業管理 | 顧客情報管理、案件管理、提案活動 | 情報の属人化、機会損失 |
| 契約管理 | 契約書作成、更新確認、延長手続き | 確認漏れ、手作業の多さ |
| 勤怠管理 | 出退勤記録、残業管理、有給管理 | 回収の遅れ、集計ミス |
| 請求管理 | 請求書作成、入金確認、支払い処理 | 計算ミス、送付遅延 |
| スキル管理 | エンジニアのスキル情報管理、経歴管理 | 情報の更新遅れ、検索の困難さ |
| アサイン管理 | プロジェクトへの人材配置、稼働状況管理 | 最適なマッチングの難しさ |
SES管理ツールを導入するメリット
業務効率化による時間削減
SES管理ツールの最大のメリットは、手作業で行っていた膨大な事務作業を自動化・効率化できる点です。契約書の作成、勤怠表の回収と集計、請求書の発行など、月次で発生する定型業務にかかる時間を大幅に削減できます。実際の導入企業では、バックオフィス業務の時間を30~50%削減した事例も報告されています。
情報の一元管理と可視化
従来の方法では、エンジニア情報はExcel、契約情報は紙の書類、営業情報は個人のメモといったように、情報が分散していました。SES管理ツールを導入することで、これらの情報を一箇所に集約し、リアルタイムで誰もがアクセスできる状態を作ることができます。
- エンジニアのスキル情報と稼働状況を横断的に検索可能
- 契約の更新時期や期限をダッシュボードで一目で確認
- 営業活動の進捗状況を組織全体で共有
- 過去の取引履歴や実績データをすぐに参照できる
ミスの削減とコンプライアンス強化
手作業による情報入力や計算には、どうしてもヒューマンエラーのリスクが伴います。SES管理ツールは、自動計算機能や入力チェック機能により、請求金額の計算ミスや契約更新の漏れなどを防ぐことができます。また、電子契約機能を備えたツールでは、契約書の作成から締結までをオンラインで完結でき、法令遵守の強化にもつながります。
SES管理ツールの選び方:重要な5つのポイント
1. 導入目的を明確にする
まず最初に、自社が抱えている課題や導入目的を明確化することが重要です。営業活動の効率化を優先するのか、バックオフィス業務の削減を目指すのか、あるいはエンジニアのスキル管理を強化したいのか。目的によって最適なツールは異なります。
導入目的が曖昧なまま選定を進めると、高機能すぎて使いこなせない、あるいは必要な機能が不足しているといった問題が発生しやすくなります。
2. 必要な機能を確認する
SES管理ツールには様々な機能があり、製品によって得意分野が異なります。自社に必要な機能を洗い出し、優先順位をつけましょう。
- 契約管理機能(契約書作成、更新確認、電子契約対応)
- 勤怠管理機能(打刻、勤怠表回収、自動集計)
- 請求管理機能(請求書自動作成、入金管理)
- スキル管理機能(エンジニア情報管理、スキルシート作成)
- アサイン管理機能(稼働状況管理、候補者検索)
- 営業管理機能(顧客管理、案件管理、商談履歴)
- データ分析機能(売上分析、稼働率分析、ダッシュボード)
3. 料金プランとコストパフォーマンスを比較する
SES管理ツールの料金体系は製品によって大きく異なります。初期費用の有無、月額料金(従量課金または定額)、最低契約人数、サポート費用などを総合的に比較しましょう。安価なツールが必ずしもお得とは限りません。機能の充実度やサポート体制も考慮し、費用対効果を見極めることが大切です。
4. カスタマイズ性と拡張性を確認する
SES事業の運営方法は企業によって異なります。自社独自の業務フローに合わせて、管理項目や画面レイアウトをカスタマイズできるかどうかは重要なポイントです。また、事業の成長に伴って必要な機能が増えることも考えられるため、将来的な拡張性も確認しておきましょう。
5. サポート体制とセキュリティを評価する
導入後のサポート体制も選定の重要な要素です。導入時の設定支援、操作方法のレクチャー、定期的な面談サポートの有無を確認しましょう。また、顧客情報やエンジニアの個人情報を扱うため、セキュリティ対策やISO認証の取得状況も必ずチェックしてください。
導入を決める上で非常に重要なポイントは「ツールを長期的に安心して活用できるかどうか」です。導入後にサポートや開発が途絶えるリスクのないツールを選ぶことが重要です。
出典:コモレビ導入事例
マッチング系以外のおすすめSES管理ツール5選
ここからは、マッチング機能よりも契約管理、スキル管理、バックオフィス業務の効率化に強みを持つおすすめのSES管理ツールを5つご紹介します。
1. fapi(ファピー)- スキル管理とアサイン管理に特化

fapiは、株式会社FDCが提供するスキル管理・アサイン管理に特化したクラウドサービスです。20年以上のシステム開発・SES事業の実績を持つ専門家が、実際の現場での課題を解決するために開発したツールです。
主な特徴
- 導入企業に合わせて管理項目を自由にカスタマイズ可能
- エンジニアのスキル情報を体系的にツリー形式で管理
- リアルタイムでアサイン状況を可視化し、候補者検索が可能
- 業務経歴表(スキルシート)を独自フォーマットでExcel出力
- スキルやプロジェクト情報を自由に集計・グラフ化してデータ分析
- ISO9001認証取得で品質とセキュリティを保証
料金プラン
| プラン | 月額料金(1人あたり) | 最低契約人数 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Minimum | 300円 | 制限なし | 基本機能、年6回のQAサポート |
| Standard | 400円 | 100名 | 標準項目間連携機能、QAサポート無制限 |
| Premium | 800円 | 100名 | オリジナル項目間連携設定可能 |
※初期費用:500,000円(全プラン共通)
fapiは特に、システム開発企業やSES企業でエンジニアのスキル情報を詳細に管理し、最適なアサインを実現したい企業におすすめです。管理項目の柔軟性が高く、自社の運用に合わせてカスタマイズできる点が大きな強みとなっています。
2. Fairgrit®(フェアグリット)- SES業務の総合効率化ツール

Fairgrit®は、株式会社エージェントグローが提供するSES業界に完全特化した統合業務効率化SaaSです。勤怠管理から契約管理、経営管理まで、SES企業のバックオフィス業務全般を効率化します。
主な特徴
- 勤怠入力が簡単で、勤怠表回収と請求書作成がシームレス
- 契約管理、延長確認、更新手続きを自動化
- エンジニアのメンタル管理機能を搭載
- 設定ラインを超過した残業や有給をアラート通知
- 採用管理や案件管理、経営管理機能も備える
- 初期費用96,580円(税込)でSES事務管理の全機能を利用可能
Fairgrit®は、バックオフィス業務全体の効率化を図りたい企業や、エンジニアの働きやすさを向上させたい企業に最適です。特に勤怠管理と請求管理の自動化に強みがあり、月次の事務作業時間を大幅に削減できます。
3. SESWORKS(SESワークス)- 契約管理の新定番

SESWORKSは、株式会社MAPLE SYSTEMSが提供するSES契約管理を最大限に効率化するシステムです。面倒な延長確認、勤怠回収、書類作成、書類送付をボタン操作で完結できるため、業務の属人化を防ぎます。
主な特徴
- 契約書、勤怠表、請求書などの書類作成を自動化
- 延長確認の進捗状況を一元管理し、漏れを防止
- 勤怠回収を半自動化し、回収率を向上
- エンジニアの経歴情報をプロジェクトごとに管理
- シンプルで直感的な操作画面で習熟期間が短い
SESWORKSは、契約管理業務に課題を感じている企業や、バックオフィス担当者の業務負担を軽減したい企業に向いています。特に契約更新の確認漏れや勤怠表の回収遅延に悩んでいる企業にとって、有効なソリューションとなります。
4. FreelanceBase(フリーランスベース)- フリーランスエージェント・SES事業者向け総合管理ツール

FreelanceBaseは、人材・企業・案件・提案をすべて一元管理できるクラウドSES管理ツールです。フリーランスエージェントやSES事業者に必要なデータをすべて格納し、スプレッドシートからの脱却を実現します。
主な特徴
- 人材情報、企業情報、案件情報、営業情報を一元管理
- 法令対応した契約書の作成と電子契約締結が可能
- 営業数値を管理する機能で売上や稼働状況を可視化
- 請求管理だけでなくSES・フリーランスエージェント事業の全データを管理
- 直感的な操作性で導入後すぐに使いこなせる
FreelanceBaseは、フリーランスエージェント事業とSES事業の両方を展開している企業や、営業活動から契約・請求までを一気通貫で管理したい企業におすすめです。
→ FreelanceBase(フリーランスベース)公式サイトはこちら
5. コモレビ – SES業界特化型の営業支援ツール

コモレビは、SES業界に特化したクラウド型SaaSの営業業務支援ツールです。MAツール、SFAツール、CRMツールの業務を85%カバーし、月額1万円から利用できる低価格が魅力です。
主な特徴
- 取引先情報をプロファイリングし一元管理
- プロファイルをもとにターゲティングメールを直接配信
- AIを活用したマッチング作業で効率化と精度を向上
- 要員情報から契約、採用までを一気通貫で管理
- 初期費用0円、月額10,000円から利用可能
- 無料サポートが充実
料金プラン例
- 受発注機能のみ:月額6,000円~
- 受発注+営業支援機能:月額9,000円~
- 初期費用:100,000円~
コモレビは、営業活動の効率化を優先したい企業や、低コストでSES管理ツールを導入したい中小規模のSES事業者に最適です。SES営業特有の課題を理解した機能設計により、「ばら撒き営業」からの脱却を支援します。
SES管理ツール導入時の注意点
段階的な導入計画を立てる
すべての機能を一度に導入しようとすると、現場に混乱が生じる可能性があります。まずは最も課題が大きい業務から導入を始め、段階的に機能を拡大していくことをおすすめします。例えば、最初は契約管理だけ導入し、慣れてきたら勤怠管理や請求管理を追加するといった方法です。
社内の理解と協力を得る
新しいツールの導入には、現場の理解と協力が不可欠です。導入の目的やメリットを明確に伝え、実際に使用する担当者の意見を取り入れながら進めることが成功の鍵となります。また、操作研修やマニュアル整備も重要です。
データ移行の計画を綿密に立てる
既存のExcelや他システムからデータを移行する際には、データの整理と移行計画が重要です。不完全なデータや重複データをそのまま移行すると、新システムでも同じ問題が発生します。データのクレンジング(整理)を行ってから移行しましょう。
2026年のSES業界トレンドと今後の展望
2026年、SES業界はさらなる変化の時期を迎えています。AI技術の発展により、エンジニアの作業効率が向上し、従来の「維持管理」中心の案件から、より高度な開発案件へのシフトが進んでいます。このような環境変化の中で、SES事業者には自社エンジニアのスキルアップ支援と、効率的な案件マッチングがより一層求められています。
SES業界では、エンジニアが増える度に管理コストが高くなります。その点、適切な管理ツールでは、勤怠管理に加えて営業管理や事務経理、スキル管理などを一元化することで、規模の拡大に伴う管理負担の増加を抑えることができます。
出典:Fairgrit コラム
また、TalentXが公開した「SI / SES エンジニア採用 構造レポート 2026」によると、採用人数30名以上の企業が直面する「見えない分岐点」を解き明かし、採用を単なる欠員補充ではなく、継続的に稼働を生む資産へと転換する重要性が指摘されています。
fapi(ファピー)でSES事業の効率化を実現
本記事でご紹介したfapi(ファピー)は、ITエンジニアや社員のスキル管理・アサイン管理に特化したクラウドサービスとして、多くのSES企業やシステム開発企業に選ばれています。20年以上のSES・受託開発事業の経験から生まれた実践的なツールで、管理項目の自由度の高さと柔軟なカスタマイズ性が特徴です。
fapiを導入することで、エンジニアのスキル情報を体系的に管理し、プロジェクトへの最適なアサインを実現できます。また、業務経歴表(スキルシート)の自動作成機能により、営業提案の準備時間を大幅に短縮できます。さらに、ISO9001認証取得により、品質とセキュリティ面でも安心してご利用いただけます。
無料トライアルや資料請求も可能ですので、SES事業の効率化にご興味のある方は、ぜひfapi公式サイトをご覧ください。
SES事業の成長と効率化を実現するために、自社に最適な管理ツールを選び、デジタル化による競争力強化を進めていきましょう。
