近年、エンジニアに寄り添った「新SES企業」が増加し、SES管理ツールが注目を集めています。
エクセルによる勤怠回収や請求作成、契約可否といった業務量の多さに限界を感じているSES営業も多いでしょう。
SES管理ツールはこれらの業務を、一元管理したり自動送付したりして劇的な業務改善ができる夢のようなツールです。
弊社は、ITエンジニアを150名以上抱え、日々SES営業を25年経験し生産性を向上してきたクラウドDXの専門企業であり、アサイン管理のシステムを開発・運用している経験やノウハウ・実績をもとに、株式会社エフ・ディー・シー DXサービス事業推進部 佐々木が、Sierおすすめのシステム開発・SES企業向けSES管理ツール4選を解説します。
SES営業がうまくいかない原因やうまくいくコツもお伝えするので、導入前の参考にしてください。
SES管理・営業をサポートするSES管理ツールとは

SES管理ツールとはSES事業を運営するうえで必要な、営業・請求・契約などの業務を効率化するツールです。
営業・請求・契約の業務をリアルタイムで一元管理して、的確な要員マッチングをしたり営業スピードを向上したりします。
SES事業者のなかには、SES管理をエクセルや紙で作成しているところも多いでしょう。
ご存知のとおり、エクセルで勤怠回収や契約管理などの業務を行うには膨大な時間がかかります。
脱エクセルで営業スピード向上を目指すことは、SES事業者にとって必須といっても過言ではありません。
SES管理ツールで業務を効率化して、クライアントからの信頼獲得と利益向上を目指してください。
SES営業がうまくいかない原因

ここでは、SierがSES営業のうまくいかない原因4つについて解説します。
エクセル管理
SES営業では、条件にマッチしたエンジニアをスピーディーに紹介することが求められます。
エクセルは要員のスキル管理や契約状況をすべて手作業で確認する必要があり、とても時間がかかります。
要員数が100人を超えると修正・更新の工数が増え、エクセルでの業務は困難を極めるでしょう。
また、確認ミスをはじめとしたヒューマンエラーも起こりやすく、営業機会を逃す可能性も高いです。
やり方が属人化
要員管理が属人化すると、引き継ぎに時間がかかったり担当者が退職したときに対応できなかったりします。
SES管理ツールを使えば、年齢性別問わずだれでも簡単に操作できます。
サポートが充実しているので慣れるまで時間もかからず、教育コストもかかりません。
SES管理ツール等マッチングツールを利用していない
SES営業がうまくいかない原因に、SES管理ツール等マッチングツールを利用していないことも挙げられます。
SES管理ツールやSESマッチングツールとは、以下のようなものです。
- SFA営業支援ツール
- 請求・勤怠・契約管理ツール
- アサイン管理ツール
- 要員管理ツール
SES管理ツールをはじめとした専用ツールは、SES企業におけるすべての業務を効率化するためのもの。
要員の管理、アサイン検討、契約管理や請求処理、勤怠回収などを半自動化できるため、時間に余裕を持って要員の提案ができます。
SES営業がうまくいくコツ

SES営業がうまくいくコツは、SES管理ツールを使うことです。
ここでは、SES管理ツールを登録する前に知っておきたい4つのポイントについてお伝えします。
操作性の良いSES管理ツールを導入する
直感的な操作性と画面レイアウトの見やすさは、SES営業の負担をやわらげます。
勤怠回収や請求書作成、契約更新とやることが多いSES営業は、一つひとつの業務を素早くこなさなければなりません。
SES管理ツールは無料トライアルを設けているところもあるので、導入前に操作性を確認しておくことをおすすめします。
クラウドで一元管理できるSES管理ツールを使う
SES営業に関わらずどんな業界でも、要員を「クラウド」で一元管理できるツールは欠かせません。
クラウドならいつでもリアルタイムで情報の共有・編集が可能です。
ツールがモバイル対応していれば、外出先で気軽に操作できます。
さらにシステム構築の手間がかからず、すぐに運用を開始できるでしょう。
自社にあった機能のSES管理ツールを使う
SES管理ツールは多機能なものが多く、自社の目的にあったツールを使うことをおすすめします。
「アサイン検討をスムーズにしたい」「要員のスキル管理をしたい」「請求書を自動作成してほしい」「契約延長可否を通達してほしい」など、事前にSES営業の悩みを考えてみましょう。
導入・運用費用やサポート体制にも違いがあるので、この記事を参考にじっくりと検討してみてください。
SES管理ツールといっしょに助成金も活用する
最大450万円の補助が受けられる、政府の「IT導入補助金(2023年)」もうまく活用しましょう。
実際、請求書作成や延長確認といった日々の業務に追われ、補助金申請をする時間がないという企業は多いです。
エクセルの属人化が進んだり要員数が増えたりすれば、時間の余裕はさらに無くなります。
SES管理ツールといっしょにぜひ検討してみてください。
システム開発・SES企業向けのSES管理ツール4選

現役Sierおすすめの、システム開発・SES企業向けのSES管理ツール4選を紹介します。
特徴や料金を比較して、気になったSES管理ツールはぜひ問い合わせをしてみてください。
fapi|株式会社エフ・ディー・シー
「fapi」は要員のスキル管理・アサイン管理をリアルタイムで可視化し、提案スピード向上につなげるSES管理ツールです。
スキルマップ化や契約管理がかんたんで、SES営業が抱えるExcelの課題を劇的に改善します。
また「管理工数低減、情報セキュリティリスク低減、事務作業の品質改善」として、ISMS/PMSから高評価を獲得しました。
特徴 | ・社会に有益として「ASPIC Iot・AI・クラウドアワード2022」を受賞 ・要員のスキル情報・アサイン情報と連動して要員情報が自動的にフォーマット化される |
料金 | 300円〜/月・人 ※1か月の無料お試しあり |
スキル管理・アサイン管理支援ツール fapi の詳細はこちら
Fairgrit|株式会社エージェントグロー
「Fairgrit」はIT人材サービス企業が販売する、SES業界に特化した業務効率化サービスです。
手作業にくらべて「要員管理95%削減」「請求業務88%削減」「営業事務85%削減」と、大きな改善が期待できます。
また、要員が抱える課題や有給取得数などを自動検知してくれるので、メンタル状況を管理して離職率の低下に導きます。
特徴 | ・契約条件を細かく設定できる ・勤怠や残業状況の見える化でコミュニケーションがとりやすい |
料金 | ・55,000円〜/月 |
SES WORKS|株式会社メイプルシステムズ
SES事業のバックオフィス業務を効率化して、あらゆる業務をワンクリックで済ませるSES管理ツールです。
業務とは主に「要員管理、勤怠回収、営業ツール機能、請求処理、延長確認、契約管理」を指します。
工数を大幅に削減できれば、コストダウンや売り上げアップといった新しい価値を生み出せるでしょう。
特徴 | ・勤怠表と請求書送付をシステムから一括送付できる ・ドキュメント、電話、メールで導入や運用をサポート |
料金 | ・880円〜/月 (例1:エンジニアごとの契約件数30件で26,400円、例2:エンジニアごとの契約件数100件で88,000円) ※150件以上は応相談 |
i-seiQ|株式会社アイエンター
i-seiQはSES事業に特化したクラウドサービスです。
契約管理・書類発行・請求処理・売上や支払情報などを一元管理出来ます。
特徴 | ・見積書、注文書、注文請書、請求書などをワンクリックで簡単発行 ・インボイス制度対応 |
料金 | ・11,000円〜/月 |
システム開発・SES企業向けのSES管理ツールで業務効率化を実現した事例




- 弊社で2017年7月~2018年10月で運用した実績値を元に算出
- データベース化前はエクセルにて業務経歴およびスキル情報の管理を実施
- 管理エンジニア数は約150名

【まとめ】システム開発・SES企業向けのSES管理ツール4選
この記事ではSierが作成した、システム開発・SES企業向けSES管理ツール4選を紹介しました。
- fapi|株式会社エフ・ディー・シー
- Fairgrit|株式会社エージェントグロー
- SES WORKS|株式会社メイプルシステムズ
- i-seiQ|株式会社アイエンター
SES管理ツールは要員の管理、アサイン管理、請求、勤怠、契約を一元管理したり自動送付したりして、劇的を業務に改善します。
SES営業の業務負担をやわらげ、スピーディーな要員提案や利益向上をしたい方はぜひ利用を検討してみてください。