近年「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉を耳にする機会が増えました。

しかし、DX化という言葉を聞いたことがあるだけで、「なぜ今DX化が必要なのか?」「IT化とは何が違うのか?」と疑問を持つ方も少なくありません。

本記事では、DX化の意味やIT化との違い、企業がDXを推進する必要性、そしてDX化のメリット・デメリットを解説します。

開発本部
佐藤

ITエンジニアを150名以上抱え、多くのシステム開発に25年以上携わりながらISO9001を取得している弊社の開発本部で活躍しています。GMとしてチームメンバーを率いながら、多くのITエンジニアを育成中です。

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DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、AIやIoT、ビッグデータなどの最新のデジタル技術を用いて、企業が業務効率化を図ったり、新しいビジネスモデルを生み出したりすることで、変革を実現することを意味しています。

経済産業省の定義では、「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品、サービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのもの、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争優位性を確立すること」とされています。

単に業務をデジタル化するだけではなく、デジタル技術を駆使してビジネスモデル全体を再構築し、新たな価値を創造することがDXの本質です。

DX化とIT化の違いについて

DX化とIT化の違いについて

DXと混同されやすい言葉に「IT化」というものがあります。

IT(インフォメーションテクノロジー)化は、既存の業務プロセスに情報技術(IT)を導入し、効率化や自動化を図ることを指します。

例えば、「手書きの書類をPCで作成する」「対面会議をオンライン会議システムで行う」といった、業務の一部をデジタルツールに置き換えるのがIT化のイメージです。

一方でDX化とは、IT化で構築されたデジタルツールを活用し、新たな価値を創造します。

「顧客データを分析して新たなサービスを開発する」「AIを活用して顧客体験を最適化する」といった、ビジネスモデルそのものを変革するのがDX化のイメージです。

ITDX
目的業務効率化、コスト削減、生産性向上組織変革、顧客体験・従業員体験の向上
手段ITツールの導入・活用データとデジタル技術の活用
期間短期間中長期間

なぜ今DX化が必要なのか?企業でDX化が必要な3つの理由

DXを推進するのにアジャイル開発が適しているのはなぜか?

現代社会は、テクノロジーの急速な進化や、顧客ニーズの多様化、グローバル競争の激化などの理由から、ビジネス環境が常に変化しています。

このような状況で、企業が持続的に成長していくためには、DX化が必要不可欠です。

なぜDX化が必要なのか、以下で理由を解説していきます。

①市場の変化に迅速に対応するため

デジタル技術を活用することで、日々変化していく市場や顧客ニーズをリアルタイムに捉えることができます。

そして、その変化に迅速かつ柔軟に対応することが可能になります。

②競争優位性を確立するため

既存のビジネスモデルにとらわれず、データ分析やAI、IoTなどの最新技術を活用することで、革新的な製品やサービス、新たなビジネスモデルを生み出し、競争力を強化することができます。

③作業を効率化するため

デジタルツールの導入や業務プロセスの自動化により、従業員の負担を軽減することができるので、より創造的で付加価値の高い業務に集中できる環境を整備することができます。

現在の日本企業におけるDX推進の主な動き

レガシーシステムの脱却にも有効な手段

現在の日本企業におけるDX推進は、「守り」のDXから「攻め」のDXへと戦略的にシフトする動きが加速しています。

これまではコスト削減や業務効率化を中心とした「守り」の取り組みでしたが、市場創造や顧客体験の改革を目指す「攻め」の取り組みをする企業が増加してきています。

AIやデータ分析を活用し、新たな製品・サービスの開発やビジネスモデル変革に積極的に動き出しています。

一方で、中小企業ではDX化の取り組みが遅れている現状があります。

人材不足や予算の制約がDX推進の遅れにつながっているようです。

また、多くの企業がレガシーシステムを抱えており、それがDX推進の足かせとなってしまっています。

これから市場で企業が生き残っていくためにもDX化は必要不可欠なので、レガシーシステムの刷新も合わせて行っていきましょう。

DX化によるメリットとは?

マイグレーションのメリットとデメリット

企業がDXを推進することで、多くのメリットを得ることができます。

以下で、DX推進に取り組むメリットを3つ紹介します。

①業務効率化と生産性の向上

ITシステムや最新技術の導入により、業務プロセスを自動化したり、データに基づく意思決定をすることができます。

これにより、時間やコストを削減し、人材を有効活用することができるので、企業全体としても、生産性が大きく向上します。

②従業員と顧客の満足度が向上

DX化は従業員が行うアナログな業務を大幅に削減します。

従業員の負担を軽減することもでき、より付加価値の高い業務に集中できます。

また、デジタル技術による快適な体験を提供することで、顧客満足度やロイヤリティを高めることができます。

③企業の競争力向上

最新技術の導入により、多くのデータを収集することができます。

このデータを顧客分析や開発分析に活用することで、新たなビジネスモデルを生み出すことができます。

DX成功のための重要なポイント

DX成功のための重要なポイント

DXを成功させるためには、戦略的な計画と実行が不可欠です。

以下のポイントを押さえることが重要となります。

明確な目標を設定する

DXを通じて何を達成したいのか、具体的な目標を設定することが大事です。

また、目標は具体的かつ細分化した目標としましょう。

目標が具体的であるほど、実施内容が具体的になりやすく、効果測定も行いやすいです。

アジャイル開発を取り入れる

変化に柔軟に対応できるよう、段階的かつ反復的なアジャイル開発を取り入れることが有効です。

アジャイル開発は、 変化に柔軟に対応できる開発手法です。

アジャイル開発は、デジタル技術の進化や顧客ニーズの多様化により、変化の激しい市場でも、競争優位性を確立できます。

外部パートナーと連携していく

必要に応じて、専門的な知識や技術を持つ外部パートナーとの連携も検討しましょう。

「DX化したいが、何から始めて良いか分からない」という最初の壁にぶつかる企業は多いです。

その場合は、DX推進に協力してくれる企業を探すのも一つの手です。

弊社では、レガシーシステムの再構築も可能です。

DX化に向けて協力させていただきますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

いかがでしたか?

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、企業が変化の激しい現代を生き抜き、持続的な成長を実現するための重要な戦略です。

IT化とは異なる本質を理解し、必要性を認識した上で、メリットを最大限に活かし、デメリットや課題を克服していくことが成功の鍵となります。

また、弊社にはVisual Basic 6.0(VB6)のレガシーシステムのコンバージョンサービスもございます。

Visual Basic 6.0(VB6)からVisual Basic.NET(VB.NET)への移行を短期間・低コストで行いたい方は、弊社「VBリメイク工房」も是非検討してみてください。

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その他にも弊社ではDX化に向けた協力ができますので、お気軽にご相談ください。

以上、DX(デジタルトランスフォーメーション)についてでした。