コロナ禍をきっかけに、オンラインセミナーを開催する企業が急増したのはご存知の通りです。

とはいえ、工務店・住宅業界では乗り遅れた方やメリットを見出せない方がいるのも事実です。
参照:新建ハウジングデジタル|2020年12月23日(住宅会社の集客数「コロナ後減った」が5割超、オンライン商談の課題とは?-全研本社調べ)より

他業種ですとブライダル業界が、オンライン相談窓口を開設し、見込み顧客にたいして『お金の相談会』などの不安を払拭するセミナーを開催するなど、新しい集客・顧客体験を提供し成功しているのも事実です。

そして、オンラインセミナーが出来る企業はオンライン商談も取り入れることができますので、遠方の施主の対応や自社設計を全国展開・販売など、オンライン対応は新しい事業展開や経営にも大きく関わる重要事項です。

この記事では、はじめてのオンラインセミナーのやり方や配信方法・事前準備・必要なもの、そして工務店がオンラインセミナーを開催するメリット・デメリットを入門編としてに解説します。

工務店がセミナーを開催する際の注意点やおすすめツールも紹介するので、手っ取り早く確認したい方は参考にしてみてください。

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オンラインセミナーとは?配信方法

オンラインセミナーとは?配信方法

オンラインセミナーとはWeb上で開催されるセミナーのことで、Webセミナーやウェビナー、ネットセミナーとも呼ばれます。

Zoomなど専用のWeb会議ツールを利用して、セミナーを開催するのが一般的です。

オンラインセミナーの配信方法は、「ライブ配信(リアルタイム配信)」と「オンデマンド配信(録画配信)」に分かれます。

ライブ配信

ライブ配信は、決められた開催時間に講習する配信方法です。

講演者と参加者間でリアルタイムにコミュニケーションが取れるのが特徴といえます。

参加者はその場で質問して疑問を解決できることから、有意義な時間を過ごせるのがメリットです。

オンデマンド配信

録画配信は、あらかじめ録画したセミナー動画を配信する方法です。

動画はテロップやスライドを追加して視覚効果を高め、より理解しやすい内容に編集します。

受講者が好きな時間・好きな場所でセミナーを受けられるのも、大きな特徴といえるでしょう。

オンラインセミナーのやり方・開催方法|全体の流れ

オンラインセミナーのやり方・開催方法|全体の流れ

ここではライブ配信を例に、オンラインセミナーのやり方や全体の流れを確認します。

オンラインセミナーのやり方・開催方法【事前準備】

  1. 目標・ターゲット・テーマを設定する
  2. 担当者や日程を決める
  3. 必要な機材と配信環境を整える
  4. プレゼン資料や事前資料を準備する
  5. 進行用の原稿を作成する
  6. 参加者へのアンケートを作成する
  7. 告知と宣伝をおこなう
  8. 配信のリハーサル及び調整をおこなう

オンラインセミナーが成功するかどうかは、事前準備にかかっています。

セミナーで一番伝えたい内容や方向性をしっかりと定めてから、資料や原稿を用意すると良いです。

オンラインセミナーのやり方・開催方法【当日】

  1. 配信環境のテストをして最終確認をおこなう
  2. 参加者へ会場をアナウンスする
  3. 原稿に沿って進行する
  4. 参加者へアンケートを依頼する

オンラインセミナー当日は、参加者に見えないようにテストモードで最終テストをおこないましょう。

オンラインセミナーのやり方・開催方法【開催後】

  1. 参加者へフォローメールを配信する
  2. アンケート結果を分析する

オンラインセミナー終了後は、期間を空けずにお礼のメールを送ります。

また、アンケート結果はしっかりと分析して、次回以降のセミナーやサービスの向上につなげましょう。

オンラインセミナーに必要なもの

オンラインセミナーに必要なもの

オンラインセミナーの開催に必要な機材・環境は以下のとおりです。

  • パソコン
  • インターネット回線
  • 配信用ウェビナーツール
  • Webカメラ
  • 三脚
  • マイク
  • 照明機材

機材を揃える際は、ウェビナーツールが求めるスペックを満たすようにしましょう。

パソコンにマイクが内蔵されていない場合は、外付けマイクを用意します。

スマホやタブレットでもセミナー動画を配信できますが、動作の安定性を考えるとパソコンが一番です。

また、インターネットの通信速度は上り下りともに最低1.0Mbpsは必要で、高画質な配信をおこなう場合は10Mbpsを目安にします。

工務店のWebセミナーのやり方における注意点

工務店のWebセミナーのやり方における注意点

参加者に使用するウェビナーツールを伝える

オンラインセミナーを開催するにあたり、あらかじめ参加者に使用するウェビナーツールを伝えておきましょう。

インストールや初期設定には時間がかかり、開演直前だと間に合わない可能性があるからです。

運営側もツールの使い方に慣れておいてその都度問題に対処できれば、満足度の高いオンラインセミナーになります。

バーチャル背景にも気を配る

工務店がオンラインセミナーを開催する際は、バーチャル背景にも気を配ってみてください。

例えば会社のロゴやメッセージ、セミナーのテーマなどを設定すれば、参加者に印象を与えやすくなります。

部屋が散らかっていても問題はなく、業務上映ってはいけない物も隠せるなどメリットは多いです。

万が一の事故を防ぐ意味でも、バーチャル背景は設定しておくことをおすすめします。

工務店のWebセミナーが成功するやり方は?

工務店のWebセミナーが成功するやり方は?

資料や配信環境の整備に時間をかける

工務店のオンラインセミナーが成功するやり方として、資料や配信環境の充実さがあげられます。

資料とは「導入スライド」と「資料スライド」のことです。

導入スライドセミナー開催前に表示されるスライドのこと。セミナーのテーマやタイムテーブルなどを記載して参加者の関心を高めるのが目的
資料スライド資料は1つのスライドで伝えたいことを1つに絞る。「視覚的」に内容が伝わりやすくなり、参加者も飽きずに講演について来れる

同様に配信環境の整備にも時間をかけて、セミナーが快適に進行する状態を作り出します。

飽きずに最後まで楽しめるコンテンツを作り込んで、オンラインセミナーを成功させましょう。

セミナーの流れを把握しておく

セミナーの流れは、しっかりと把握しておきます。

流れを把握していないと講演がもたついてしまい、参加者の心に届きににくなってしまうからです。

関係者全員で取り組んで、目標を共有して疑問点などを解決しておくことが重要です。

工務店がオンラインセミナーを開催するメリット

工務店がオンラインセミナーを開催するメリット

見込み客に集客できる

オンラインセミナーではながら視聴ができることから、見込み客も参加しやすいです。

オフラインと違って開催の手間やコストがかかりにくく、同じセミナーでも複数回開催できるでしょう。

また、施主は住宅購入まで不安な事が沢山あるので、事前にセミナーを開催する事で施主の不安をなくし、工務店への信用信頼度をUPし来場予約へつなげるなど工務店がオンラインセミナーを活用するメリットは多岐にわたります。以下にオンラインセミナーの開催例を記載致します。

『FP(ファイナンシャルプランナー)さんとタイアップのお金の相談会』

『断熱の大切さなど自社製法・〇〇製法とは』

『長期優良住宅とは?メリット・デメリットを解説』

『使える補助金・助成金の活用方法と申請方法』

場所や人数の制限を受けにくい

オンラインセミナーは場所や人数の制限を受けにくく、自由に開催できるのがメリットです。

ウェビナーツールによっては、最大で1万人程度まで参加できます。

また、予定を確認して会場を押さえたり、膨大な資料を印刷したりする必要もありません。

手間やコストを大幅に抑えられる

手間やコストを大幅に抑えられるのは、運営側における最大のメリットです。

オフラインのセミナーを開催するとなると、会場費用や日程調整にかかる労力や移動費、人件費など多大なコストが必要になります。

資料を例にしても、オンラインセミナーならスライドの画面共有かPDFの送付だけで解決できるのです。

また講師に依頼する場合でも、オンデマンド配信なら録画した動画を使い回すこともできるでしょう。

セミナー以外にも活用できる

オンラインセミナーに使用するツールは商談やイベントなどさまざまな用途に活用可能です。

参加者も会場まで足を運ぶ必要がないことからも、双方にメリットがあるといえます。

工務店がオンラインセミナーを開催するデメリット

集中力の維持が難しい

オンラインセミナーは対面の講演と違って、集中力を維持するのが難しいのが欠点です。

画面越しなぶん主催者も参加者も、対面ほどの緊張感を保てないのが原因といえます。

特にオンデマンド配信は講演が一方通行になりやすく、集中してもらえる内容にアップデートする必要があります。

映像・音声にトラブルが発生する恐れがある

パソコンやインターネット環境の影響を受けて、映像・音声が停止したり遅延したりする可能性があります。

最悪の場合は参加者が途中離脱することもあるので、リハーサルは入念におこなうことが大切です。

Webセミナーの開催におすすめなツール

Webセミナーの開催におすすめなツール

Zoom

Zoomは、知名度の高い初心者向けのウェビナーツールです。

無料の「Zoomミーティング」と有料の「Zoomビデオウェビナー」が存在しますが、機能に違いがあります。

Zoomビデオウェビナーは1万人まで視聴可能なので、1,000人を超えるようなオンラインセミナーに向いています。

また参加者の入退出時間や投票結果を一覧表示するなど、マーケティングに活かしやすい点もポイントです。

YouTube Live

YouTube Liveは無料で配信・視聴がおこなえる、気軽に始めやすいサービスです。

配信動画は無制限に保存できるため、配信動画を見返して今後の改善につなげられます。

なお、YouTubeのチャンネル登録者数が1,000人を超えると、YouTubeアプリでも配信できるようになります。

まとめ

この記事ではオンラインセミナーのやり方から成功するコツ、注意点までを解説しました。

手間やコストを大幅に抑えられることからも、Webを活用しない手はありません。

今はZoomなどの使いやすいツールも揃っているので、まずはインストールしてみてはいかがでしょうか。

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