ITエンジニアや社員のスキル管理ツールfapi(ファピ)を提供する(株)FDCの佐々木舞美が、2025年最新のスキル管理システム情報をお届けします。
企業の成長において、従業員のスキルを可視化し、適材適所の人材配置を実現することは極めて重要です。 本記事では、スキル管理システムの比較検討をされている企業様に向けて、おすすめのシステム12選を厳選し、それぞれの特徴や選び方のポイント、導入メリットを詳しく解説します。
スキル管理システム導入の5つのメリット
1. 管理業務の大幅な効率化
Excelやスプレッドシートでのスキル管理は、データの更新や検索に多大な時間を要し、情報の重複や更新漏れが発生しやすいという課題がありました。スキル管理システムを導入することで、これらの作業が自動化され、人事担当者の業務工数を大幅に削減できます。
2. データに基づく戦略的人材配置の実現
従業員のスキル情報が可視化されることで、プロジェクトや部署に最適な人材を迅速に検索・配置できるようになります。スキルマッチング精度が向上し、プロジェクトの成功率向上や離職率の低下につながります。
3. 計画的な人材育成の促進
組織全体のスキル保有状況を分析することで、不足しているスキルや強化すべき領域が明確になります。これにより、研修計画の立案や個別の育成プログラムの設計が容易になり、計画的な人材育成が実現します。
4. 公平で客観的な人事評価
定量的なスキルデータに基づいた評価が可能になるため、評価の属人化を防ぎ、公平性と透明性の高い人事評価制度を構築できます。従業員のモチベーション向上にも寄与します。
5. スキルギャップの早期発見と対応
事業戦略に必要なスキルと現状の保有スキルを比較分析することで、スキルギャップを早期に発見できます。採用計画や教育投資の意思決定に活用でき、競争力の維持・強化につながります。
スキル管理システムの選び方【比較ポイント】
1. 導入目的との適合性
スキル管理システムには、以下のような種類があります。
- 業界・業種特化型:製造業やIT業界など特定の業界に最適化されたシステム
- タレントマネジメント型:人事評価や労務管理など幅広い人事機能を統合したシステム
- スキル管理特化型:スキル管理とコミュニケーション活性化に特化したシステム
自社の導入目的に最も適したタイプを選択することが重要です。
2. カスタマイズ性と柔軟性
管理したい項目やスキルの種類は企業ごとに異なります。自社独自の管理項目を設定できるか、スキルツリーを柔軟に構築できるかを確認しましょう。
3. 操作性とユーザビリティ
システムを実際に利用する従業員や管理者にとって、直感的で使いやすいインターフェースであることが重要です。無料トライアルやデモを活用して、実際の操作感を確認することをおすすめします。
4. 既存システムとの連携性
給与計算システムや勤怠管理システム、採用管理システムなど、既存の人事システムとの連携が可能かを確認しましょう。API連携やCSVインポート・エクスポート機能の有無もチェックポイントです。
5. セキュリティ対策
従業員の個人情報やスキル情報を扱うため、高度なセキュリティ対策が施されているかは必須の確認事項です。ISO認証の取得状況や、アクセス権限の細かな設定が可能かを確認しましょう。
6. サポート体制
導入後のサポート体制が充実しているかも重要な選定基準です。定期的な面談や問い合わせ対応、運用支援の有無を確認しましょう。
【業界・業種特化型】スキル管理システム2選
fapi(ファピ)

fapi(ファピ)は、株式会社FDCが提供するITエンジニアや社員のスキル管理・アサイン管理に特化したクラウドサービスです。SESや受託開発を長年続けてきた同社が、現場の課題を解決するために開発したツールです。
主な特徴
- 管理項目の完全カスタマイズが可能で、導入企業が必要とする項目を自由に設定できる
- スキル情報を体系的にツリー形式で登録・管理
- リアルタイムでのアサイン状況管理とプロジェクト候補者検索
- アサイン状況から業務経歴表への自動連携機能
- CSVでの一括登録に対応し、既存データの移行が容易
- 権限設定により、ユーザーごとの閲覧・編集権限を細かく制御
- スキルマップ機能により、組織全体のスキル保有状況を可視化
- ISO9001、ISO27001、Pマーク取得済みで高いセキュリティレベル
おすすめポイント:20年以上のシステム開発実績を持つ専門家が開発しており、IT業界の実務に即した機能設計が魅力です。特に、エンジニアのアサイン提案時間を大幅に短縮できる点が高く評価されています。
Skillnote(スキルノート)

Skillnoteは、株式会社Skillnoteが提供する製造業に特化したスキル管理システムです。250社以上の導入実績を持ち、現場の計画的な人材育成と配置を支援します。
主な特徴
- 製造業に特化したノウハウとテンプレート
- 力量管理とスキルマップ作成機能
- 資格や教育履歴の一元管理
- スキル評価の定量化と可視化
- 技能伝承計画の立案支援
- ISO9001の力量管理要求事項に対応
おすすめポイント:製造業の現場で求められる力量管理に特化しており、品質マネジメントシステムとの親和性が高いのが特徴です。
【タレントマネジメント型】スキル管理システム8選
HRBrain(エイチアールブレイン)

HRBrainは、株式会社HRBrainが提供する人事評価とタレントマネジメントを一体化したシステムです。導入社数3,500社以上の実績を誇ります。
主な特徴
- スキルを定量的に把握し、人的資本経営を支援
- 組織図のシミュレーション機能
- 1on1ミーティングの標準化と記録
- 目標管理(OKR・MBO)との連携
- 分散した人材データの一元管理
- 直感的な操作性と視覚的なダッシュボード
おすすめポイント:スキル管理だけでなく、人事評価や組織開発まで幅広くカバーしており、統合的な人材マネジメントを実現できます。
カオナビ

カオナビは、株式会社カオナビが提供する顔写真が並ぶ直感的なインターフェースが特徴のタレントマネジメントシステムです。シェア率も高く、多くの企業で採用されています。
主な特徴
- 顔写真付きの人材データベースで直感的な人材把握
- スキルや能力、個性の細かい分析と可視化
- 配置シミュレーション機能
- 人事評価ワークフローの自動化
- アンケート・サーベイ機能
- 豊富な分析レポート機能
おすすめポイント:視覚的に人材情報を把握できるため、経営層や管理職にも使いやすく、人材戦略の意思決定をスピーディーに支援します。
SmartHR(スマートエイチアール)

SmartHRは、株式会社SmartHRが提供する労務管理を起点とした統合人事クラウドです。60,000社以上の導入実績があり、国内トップクラスのシェアを誇ります。
主な特徴
- 労務手続きの電子化・自動化
- 従業員データベースの一元管理
- スキル管理・タレントマネジメント機能
- 人事評価機能(目標管理・評価ワークフロー)
- 組織分析・サーベイ機能
- 豊富な外部サービス連携
おすすめポイント:労務管理の効率化から始めて、段階的にタレントマネジメント機能を追加できるため、初めてのHRシステム導入にも最適です。
スキルナビ

スキルナビは、株式会社ワン・オー・ワンが提供するスキルマネジメントに特化したシステムです。育成、最適配置、組織の可視化を通じて組織パフォーマンスの最大化を支援します。
主な特徴
- 紙やExcelで管理していたスキルマップをシステムで一元管理
- 組織と個人の状況を可視化
- スキルギャップ分析機能
- 育成計画の立案支援
- 配置シミュレーション機能
- スキル評価のフィードバック機能
おすすめポイント:スキルマネジメントのPDCAサイクルを回すために必要な機能が網羅されており、継続的な組織力強化を実現できます。
One人事[タレントマネジメント]

One人事は、One人事株式会社が提供する労務管理から人材育成まで一気通貫で対応できるシステムです。720社以上の導入実績があります。
主な特徴
- 労務・勤怠・給与・人事評価・タレントマネジメントの統合
- 従業員のスキル・経験・志向性の一元管理
- 目標管理(OKR・MBO)機能
- 1on1記録・フィードバック機能
- 人材配置シミュレーション
- 豊富な分析レポート
おすすめポイント:中小企業から大手企業まで幅広く対応しており、機能満足度No.1を獲得しています。
HRMOSタレントマネジメント

HRMOSタレントマネジメントは、株式会社ビズリーチが提供する採用管理システムとシームレスに連携できるタレントマネジメントシステムです。
主な特徴
- 従業員および組織情報の一元管理
- スキル・経験・評価の可視化
- 組織図の作成とシミュレーション
- 人材配置の最適化支援
- HRMOS採用管理との連携で採用から配置までシームレス
- 直感的なUI/UX設計
おすすめポイント:採用から育成、配置まで一貫した人材マネジメントが可能で、採用戦略と人材戦略の連動性を高められるのが特徴です。
Zoho People(ゾーホー ピープル)

Zoho Peopleは、Zoho株式会社が提供するコストパフォーマンスに優れたクラウド型人事管理システムです。世界中で30万社以上の導入実績があります。
主な特徴
- 採用から入社手続き、勤怠管理、人事評価まで網羅
- スキル管理とキャリア開発機能
- パフォーマンス管理と目標設定
- 従業員セルフサービスポータル
- カスタマイズ可能なワークフロー
- モバイルアプリ対応
おすすめポイント:グローバル展開する企業に適しており、多言語・多通貨対応が標準搭載されています。
ヒトマワリ

ヒトマワリは、株式会社Touch&Linksが提供する中小企業向けのタレントマネジメントシステムです。シンプルで使いやすい設計が特徴です。
主な特徴
- 従業員情報の一元管理
- スキルマップ作成機能
- 人事評価ワークフロー
- 組織図の自動生成
- 目標管理(MBO)機能
- 直感的な操作性で初心者でも使いやすい
おすすめポイント:中小企業が導入しやすい価格設定と、シンプルで分かりやすいインターフェースが魅力です。
【スキル管理特化型】スキル管理システム2選
ourly profile(アワリープロフィール)

ourly profileは、ourly株式会社が提供する社内ポータル機能を搭載したスキル管理システムです。組織内のサイロ化を解消し、コミュニケーション活性化を促進します。
主な特徴
- 顔写真や部署、役職などの基本情報に加え、強みや趣味、スキルを一目で把握
- 社内ポータル機能で組織内のコラボレーションを創出
- スキル検索とマッチング機能
- 従業員プロフィールの自己編集
- 組織図の可視化
- 数名規模からでも導入可能
おすすめポイント:スキル管理とコミュニケーション活性化を同時に実現できるため、リモートワークが多い企業や新しいプロジェクトチーム編成が頻繁な企業に最適です。
Proflly(プロフリー)

Profllyは、個人のスキルや資格、長所、興味関心を自由に記録し、社内で共有できるスキル管理プラットフォームです。テレワーク環境下でも社員同士のつながりを維持します。
主な特徴
- 自由度の高いプロフィール設定
- スキルタグでの検索・マッチング
- 社内外での人材発掘支援
- スキル可視化による自己啓発促進
- シンプルで直感的な操作性
- 社内SNS的な使い方も可能
おすすめポイント:従業員の自発的なスキル登録と更新を促す設計になっており、ボトムアップ型のスキル管理を実現できます。
スキル管理システムの比較一覧表
各スキル管理システムの選び方のポイントを一覧で比較できる表をご用意しました。
| システム名 | タイプ | 特徴 | こんな企業におすすめ | 料金目安 |
|---|---|---|---|---|
| fapi | 業界特化型 | IT・エンジニアのスキル管理とアサイン管理に特化 | SES、受託開発、IT企業 | 月額300円~/人 |
| Skillnote | 業界特化型 | 製造業に特化した力量管理とスキルマップ | 製造業、ISO対応が必要な企業 | 要問い合わせ |
| HRBrain | タレントマネジメント型 | 人事評価とスキル管理の統合、人的資本経営支援 | 中堅~大手企業、人的資本経営を推進したい企業 | 要問い合わせ |
| カオナビ | タレントマネジメント型 | 顔写真並ぶ直感的UI、高いシェア率 | 全業種、視覚的な人材把握を重視する企業 | 要問い合わせ |
| SmartHR | タレントマネジメント型 | 労務管理起点の統合人事クラウド | 初めてのHRシステム導入、段階的機能追加を希望する企業 | 要問い合わせ |
| スキルナビ | タレントマネジメント型 | スキルマネジメントPDCAサイクル支援 | 継続的な組織力強化を目指す企業 | 要問い合わせ |
| One人事 | タレントマネジメント型 | 労務から人材育成まで一気通貫、機能満足度No.1 | 中小~大手企業、統合的人事管理を求める企業 | 要問い合わせ |
| HRMOSタレントマネジメント | タレントマネジメント型 | 採用管理との連携、採用から配置まで一貫管理 | 採用活動が活発な企業、採用と育成を連動させたい企業 | 要問い合わせ |
| Zoho People | タレントマネジメント型 | コストパフォーマンス、多言語・多通貨対応 | グローバル企業、コスト重視の企業 | 月額200円~/人 |
| ヒトマワリ | タレントマネジメント型 | 中小企業向け、シンプルで使いやすい | 中小企業、シンプルな操作性を重視する企業 | 要問い合わせ |
| ourly profile | スキル管理特化型 | 社内ポータル機能、コミュニケーション活性化 | リモートワーク中心の企業、組織コラボレーション重視 | 月額10,000円~ |
| Proflly | スキル管理特化型 | 自由度の高いプロフィール、ボトムアップ型管理 | 従業員の自発的参加を促したい企業 | 要問い合わせ |
スキル管理システム導入を成功させるポイント
1. 明確な導入目的の設定
スキル管理システムを導入する前に、「何を解決したいのか」「どのような状態を実現したいのか」を明確にすることが重要です。目的が曖昧なまま導入すると、システムが活用されず形骸化してしまう恐れがあります。
2. 段階的な導入とPDCAサイクル
一度にすべての機能を利用しようとせず、優先度の高い機能から段階的に導入することをおすすめします。小さく始めて、運用しながら改善を重ねることで、組織に定着しやすくなります。
3. 従業員への丁寧な説明と教育
システムを利用する従業員に対して、導入の目的やメリットを丁寧に説明し、操作方法の教育を行うことが重要です。特に、スキル情報の登録が人事評価にどう影響するのかについて、透明性を持って説明することで、従業員の協力と信頼を得られます。
4. データの定期的な更新と活用
スキル情報は常に変化します。定期的な更新を促す仕組みを作り、登録されたデータを実際の人材配置や育成計画に活用することで、システムの価値を最大化できます。
5. ベンダーのサポートを積極的に活用
導入後のサポートやコンサルティングを積極的に活用しましょう。ベンダーは多くの導入事例を持っており、成功パターンや失敗パターンを熟知しています。
まとめ
本記事では、2025年最新のおすすめスキル管理システム12選をご紹介しました。スキル管理システムは、従業員のスキルを可視化し、戦略的な人材配置や計画的な育成を実現する強力なツールです。
選定にあたっては、自社の業界や規模、導入目的に最も適したシステムを選ぶことが重要です。業界特化型、タレントマネジメント型、スキル管理特化型という3つのタイプから、自社のニーズに合ったものを選択しましょう。
特に、IT業界やエンジニアのスキル管理をお考えの企業様には、株式会社FDCが提供するfapi(ファピ)が最適です。20年以上のシステム開発実績を持つ専門家が開発したツールで、管理項目の完全カスタマイズや柔軟なアサイン管理機能により、業務効率を大幅に改善できます。
スキル管理システムの導入をご検討の際は、ぜひ無料トライアルやデモを活用して、実際の操作感や機能を確認されることをおすすめします。適切なシステムを選択し、効果的に活用することで、組織の競争力強化と持続的な成長を実現できるでしょう。
