プロジェクト管理を行う上で重要になってくる業務は、進捗管理やリスク管理、品質管理など多岐にわたります。各業界でDX化が推進される昨今、管理ツールの導入を進めている企業はますます増えています。
特にプロジェクト管理を行う上でエクセル・アクセス・スプレッドシート・自社開発のスクラッチでのプロジェクト管理に限界を感じている方向けに、ITエンジニアを200名以上抱え、日々エンジニアのプロジェクト管理を25年以上経験しISO9001を取得している弊社、DXサービス事業推進部 佐々木舞美が紹介いたします。本記事では、弊社の経験やパートナー企業様の事例をもとにプロジェクト管理業務を効率化し、プロジェクトの円滑な遂行のために役に立つクラウドサービスを解説いたします!
プロジェクト管理ツールとは

プロジェクト管理ツールはプロジェクト管理業務の効率化を図るために作られたツールです。多くの場合、進捗管理、スケジュール管理、案件管理など、さまざまな管理業務をクラウド上で行うことができ、会社やチーム全体のプロジェクト進行状況を一元管理することができます。
例えば、工程やスケジュール、案件やタスクの進捗状況などはExcelやチャットツールではどうしてもバラバラに管理されがちで、情報を集めるのに手間取ることがあります。プロジェクト管理ツールの導入は、そういった不便さをカバーし、プロジェクト管理に必須な情報を一目で見ることができるようになります。
プロジェクト管理ツールの目的

プロジェクト管理ツールは、具体的には以下の目的などで使用することができます。
<プロジェクト管理ツールが搭載する主な機能>
ガントチャート | 作業工程を一覧にして、棒グラフ状で進捗を見える化 |
ファイル共有 | 写真・資料などの必要な情報を適宜共有可能 |
掲示板 | 重要な情報をプロジェクトメンバーへ周知・リマインド |
メッセージ・チャット | メンバー間でコミュニケーション促進 |
予算管理 | プロジェクトの工数から人件費を計算してコスト管理 |
リソース管理 | 空き要員やメンバーの空き工数を管理 |
<プロジェクト管理ツールが搭載する主な機能>
● プロジェクトに含まれる、複数のタスクや課題の進捗の管理
● チームメンバーの手持ちタスクの量や進捗の把握
● タスクや課題の期限を管理し、期限が近づいたらリマインド通知を行う
● 各課題のステータスや担当者を明確にする
● カレンダー(スケジュール)を共有する
● プロジェクトに関する情報、書類などをわかりやすく保管・共有する
● 承認フローを自動化する
etc...
これらを行うことで、プロジェクト管理をより効率化できそうに思えた場合は、ぜひツールを活用してみるとよいでしょう。

でも、クラウドツールは利用料がかさむものが多いイメージ。
なかなか導入が進まない……
そのようなお悩みを抱える企業様も多いかと思いますが、プロジェクト管理ツールの中には、無料で使用出来るものや、無料トライアル期間を設けているものもあります。詳しくは、次の項にて紹介いたします。
用途ごとのツールと料金などの比較

ツール選びには、利用目的とツールのマッチ度や料金を比較検討することが必須になります。しかし、多様な機能を持つプロジェクト管理ツールを手探りで比較検討するのはなかなか苦労するものですので、ここではプロジェクト管理ツールを導入したい企業様向けに、主なツールの用途と料金を大まかに紹介いたします。後半では、各ツールについての詳細も紹介いたしますので、自社に合ったツールを選ぶ際の参考にしていただければ幸いです!
1.アサイン・リソース管理に強みを持つツール
サービス名 | 概要 | 料金 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
Resource Guru | 組織やチームの生産性を高めることを目的としているカレンダーツール。 工数配分を最適化し、生産性を高められる。 | 月額$5.00/人~ (海外ツール) | あり |
Rentman | リソースの費用や、チームの仕事量やスケジュール設定まで多岐にわたる管理が可能なツール。イベント制作会社などでも用いられる。 | 月額$39.00~ (海外ツール) | あり |
fapi | スキル管理・アサイン管理支援ツール。IT業界での利用想定をベースとしつつ、管理する項目が自由に設定可能な柔軟性の高いツール。 | 月額¥300/人~ | あり |
MatchBox | 人材サービスに頼らずに、自社専用の人材バンクを作れるアプリ。人事採用を大きくサポートし、リソース管理・シフト管理も可能。 | 無料~ | – |
2.タスク管理に強みを持つツール
サービス名 | 概要 | 料金 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
Zoho Projects | インドのソフトウェアハウスZohoが提供するプロジェクト管理ツール。 ガントチャートを用いてプロジェクト計画、進捗管理、予実績が管理可能。 | 月額¥300/人~ (海外ツール) | あり |
Brabio! | ガントチャートを無料で作れるツール。5人までであれば、タスク管理や進捗管理などを無料で管理可能。 | 無料~ | – |
Jooto | 無料で使える進捗管理ツール。ガントチャートが利用でき、タスクのステータス(進行中、完了)も管理可能。直感的な操作感。 | 無料~ | – |
Asana | タスクの洗い出しと、それぞれのタスクの担当者や期限を設定できるタスク管理ツール。Slackやグーグルカレンダー、Salesforce等との連携可。 | 無料~ | – |
3.工数管理に強みを持つツール
サービス名 | 概要 | 料金 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
クラウドログ(CrowdLog) | 工数管理やプロジェクトの利益計算が自動的に行えるツール。 タスクの進捗状況をガントチャートで入力することもできる。 | 月額¥50000~ | あり |
TimeCrowd | 業務時間を登録し自動集計が行える、チームの業務時間を管理するツール。単価登録により実績データの管理も可能。 | 個人プラン無料 月額¥550~ | あり |
monday.com | プロジェクト管理に不可欠なデータ管理・コミュニケーションを一画面に集約・共有できるクラウド型業務管理ツール。 | 月額¥1100/人〜 (海外ツール) | あり |
Follow | 社員の勤務状況や工数、旅費などを管理するツール。タイムシートはあらゆるデバイスから打刻可能で、シフト管理もできる。 | 月額¥300/人~ | なし |
<多機能ツール>
以下のツールは、進捗管理、課題・タスク管理、ガントチャート作成機能など、プロジェクト管理に必要な様々な機能がオールインワンで搭載されている多機能タイプのツールです。 すべての管理業務をひとつにまとめ、チームの生産性を上げたいという場合におすすめです。
サービス名 | 料金 | ガントチャート | チケット(課題)管理 | 実績・リソース管理 | 予算管理 | スマホ利用 |
---|---|---|---|---|---|---|
monday.com | 月額¥1100/人〜 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Asana | 無料~ | △ (プラグイン連携で可能) | 〇 | 〇 | × | 〇 |
Lychee Redmine | 無料~ | 〇 | 〇 | 〇 | × | △(PCと同様) |
<無料ツール>
以下のツールは、人数や機能の限定があるものもありますが、無料で利用することができます。
ツール名 | 無料範囲 |
---|---|
Asana | 15人までの少人数のチームで簡単なプロジェクト管理ができるBasicプランが無料 |
Notion | 個人向けの10人までのゲストを招待できる無料プランあり |
人数や機能を制限せずに利用したい場合は、オープンソースのツールがおすすめです。
★自社でサーバーをセットアップして運用する必要がありますが、日本語対応しているもの多くあります。
ツール名 | 無料範囲 |
---|---|
Redmine | チケットによるタスク管理、Wiki機能、ファイル共有機能が無料で利用可能 |
Bitrix24 | ビデオ通話やCRMを無料利用できる。5GBのオンラインストレージあり |
その他、営業担当やプロジェクトマネージャーの業務効率化をはかるツールのご紹介も別記事にて行っておりますので、よろしければそちらもご参照くださいませ。
アサイン・リソース管理4ツール
1.monday.com(株式会社ギャプライズ)
プロジェクト管理に不可欠なデータ管理や、チャットなどのコミュニケーション内容を一画面に集約し共有が可能なクラウド型業務管理ツール。ダッシュボード作成機能が大きな強みで、タイムライン、工数管理、レポーティング、業務パフォーマンス分析、アンケート機能など、多数の機能を自由に組み合わせることができます。「自動化」機能ではコーディング不要であらゆるワークフローを自動化することが可能で、100を超えるレシピも紹介されています。Gmailなどの外部ツールとも連携が可能で、世界中で多数の導入実績があります。
料金:月額1,100円(スタンダード) ※無料プランあり(個人向け)
2.Reforma PSA(株式会社オロ)
広告・IT・コンテンツ制作などのクリエイティブ業界に特化した案件管理システムです。プロジェクト管理と併せて、販売・購買・勤怠・経費の管理まで幅広い理由が可能な上、必要な機能のみを選択できるので、導入コストをおさえることも可能です。
案件登録から売上管理までのプロセスは一元管理され、1度入力した情報は各フローで引き継がれるため、二重入力や転記作業が不要になります。見積書や請求書などの発行や、部署をまたいだ申請・承認も1つのシステムで完結させることができるため、業務のヌケモレ防止にも有効です。また、工数や経費を案件ごとに管理し、原価を自動算出することが可能なため、より正確な損益管理を実現することができます。
料金:月額30,000円~(最低利用料金)、初期費用なし
3.Lychee Redmine(株式会社アジャイルウェア)
無料で使えるオープンソースのプロジェクト管理ツール「Redmine」の拡張機能を豊富に搭載した姉妹ツールです。ガントチャートは、マウスによる直感的な操作が可能なように配慮されており、業界を問わず、開発・設計から経理部門まで幅広く利用可能です。使いやすさと充実したサポート体制が魅力で、導入企業は6,000社以上に及びます。ガントチャートやカンバン、リソースマネジメント、タイムマネジメント、プロジェクトレポート、EVM※1、CCPM※2など、プロジェクトを成功に導くための機能を幅広く備えています。
複数のプロジェクトの状況を可視化・一元管理できるため、リスクを早期発見し、スムーズな問題解決を後押ししてくれます。
※1 Earned Value Management の略で、プロジェクトが計画した通りに進んでいるかを、期間ごとの計画値(PV)、出来高(EV)、実績値(AC)の積み上げ折れ線グラフ表示によって管理する手法。
※2 Critical Chain Project Management の略で、プロジェクトのタスクの納期を可能な範囲で短縮し、バッファを設けるプロジェクト管理手法です。
料金:月額800円/ID(スタンダード)~ ※無料プランあり(個人向け・カンバンのみ)
4.fapi(株式会社エフ・ディー・シー)
SESや自社ソリューションを手掛ける企業が自社での課題解決のために作成したのが始まりの、社員のスキル管理やアサイン管理を支援するツールです。社員のスキル情報やアサイン情報を社内で一元管理するシステムで、部門をまたいだ社員の検索が可能になり、要員のアサイン効率を大幅にアップします。業務経歴の記録もこのツールで完結し、業務経歴表の出力も可能です。
また、プロジェクト/案件情報管理機能では、作業期間や業務形態、社員ごとの月別アサイン工数の登録、ステータス管理(OPEN/CLOSE)も行うことができます。さらに、アサイン工数や原価・受注額と結び付けたプロジェクトごとの収益管理も可能で、カスタマイズにより収益額の自動計算も可能です。特に強みと言えるのは、項目の自由度の高さです。管理する項目は導入企業ごとに自由にカスタマイズが可能で、業界を問わず自社独自の人員・プロジェクト管理ツールとして利用することが可能となります。
料金:月額300円/人~ ※無料トライアル期間あり
タスク管理4ツール
1.タイムデザイナー(株式会社Creative Gear)
タスク管理ツールと工数管理ツールがシームレスに統合され、タスクの進捗確認から工数管理、経営分析までワンストップで行えるのが魅力のプロジェクト管理ツールです。Webブラウザ・デスクトップアプリ・スマホアプリに対応しており柔軟性◎のツールのため、出先からでも作業時間を簡単に記録できます。シンプルな画面設計・操作性も強みの一つです。ToDoリスト・ガントチャート・カンバン・カレンダーなど、様々な機能を搭載し、作業漏れや期限超過を防ぐアラート機能も備えているため、タスクの見える化と作業管理に大いに役立ちます。 案件や取引先ごとに作業時間や人件費の内訳を算出することができ、データはExcelで出力可能です。「収益性の高い案件」や「課題のある案件」を洗い出し、管理会計や経営課題の分析も支援します。
料金:月額500円(Pro) ※無料プランあり(個人向け)
2.Jooto(株式会社PR TIMES)
いわゆる『カンバン』方式※のタスク・プロジェクト管理ツールで、約1900社で導入されています。わかりやすくシンプルな画面と直感的な操作が魅力で、各タスクをドラッグ&ドロップするだけという付箋のような使用感で基本操作が可能なため、操作を覚える負担が少なくて済みます。ガントチャートは視認性が高く、担当者ごとの手持ちのタスクを一覧で見ることが可能なため、一部のメンバーにタスクが集中するのを防ぐことができます。サポートサービスも手厚く、活用方法のアドバイスや、導入コンサルを受けることも可能です。
※カンバン方式:トヨタ自動車発祥の生産管理方式で、「いつ、どこで、何が、どれだけ使われたか」を明記した作業指示書のことです。「必要なものを、必要なときに、必要な分だけ」せいぞうすることを目的としており、ジャストインタイム「JIT(Just In Time)」方式とも呼ばれます。
料金:無料~
3.Trello(Atlassian)
チーム内の共同作業を後押しし、生産性の向上を促進するプロジェクト管理ツールです。ボードに「リスト」や「カード」という形でタスクを追加することで、カレンダー機能で時間管理をしたり、「テーブルビュー」機能でボード間の作業を接続したり、といった作業管理が可能になります。また、カード単位で、チェックリスト、期限、添付ファイル、タスクの割当などが素早く確認でき、チーム内での情報共有に役立てることが可能で、視認性や操作性が高く、シンプルな設計で複雑な業務プロセスを簡略化します。SlackやDropbox、Evernoteといった人気アプリとの連携機能も搭載しています。
料金:無料~
4.Backlog(株式会社ヌーラボ)
誰でもすぐに使いこなせるシンプルなUIが特徴的な、チーム内のコラボレーションを促進するタスク管理ツールです。Web制作やソフトウェア開発の現場だけでなく、広告代理店や運送会社、不動産会社など様々な企業での導入実績があります。
各タスクの担当者や期限を設定し、タスクを親課題・子課題に分けて細分化/ガントチャートで各メンバーの進捗を可視化することが可能で、プロジェクト管理の負荷を減らす機能が数多く揃っています。会議の議事録や作業マニュアルなど、チーム内での共有事項をテキスト管理するWiki機能も搭載しています。ファイル共有もBacklog内で対応しているので、プロジェクトに関わるデータを一元管理することができます。人数に関わらず同一料金で使える点も珍しく、魅力の一つです。
料金:月額2,970円~ ※無料トライアルあり
工数管理4ツール
1.CrowdLog(株式会社クラウドワークス)
脱・Excel工数集計を掲げた工数管理ツールです。工数入力はドラッグ&ドロップによる直感的操作が可能で、スマホ入力も可能なことからリモートワークにも適しています。プロジェクトごとの工数はもちろん、売上・費用の予算・実績管理やガントチャートでのタスクの進捗状況など、Excelでの集計に苦労するあらゆる情報を即座に可視化することができ、業務効率化すべきポイントの把握に役立ちます。システム開発・Web制作・建築製造・バックオフィス・コンサルティングなど、あらゆる業界で高い評価を得ているツールです。GoogleカレンダーやOutlookカレンダーとの連携も可能です。
料金:サービスサイトにてお問い合わせください
2.freee工数管理(freee株式会社)
シンプルで使いやすいクラウド工数管理サービスです。視認性の高い工数入力画面や、工数の抜け漏れのリマインド機能、Googleカレンダーやoutlookとの自動連携機能を備え、工数入力がなかなか定着しない問題にフォーカスします。週や月単位での工数一括入力も可能で、時間も短縮できます。また、csvエクスポート機能も搭載しており、工数を自由に分析・集計することが可能です。導入企業の中には、工数登録の業務負担を1/10に削減したとの実績もあります。
料金:月額1500円/ ID (※2023年9月~ 新料金適用)
3.TimeCrowd(タイムクラウド株式会社)
「誰が」「何に」「どれぐらい」時間をかけたのかをひと目で確認することをテーマとした、従業員の稼働時間見える化ツールです。ワンクリック打刻・カレンダー連携が可能で、時間管理はもちろん、プロジェクトごとの人件費管理をリアルタイムに実現します。プロジェクトごとの収支管理も可能で、メンバーごとに時間単価を出し、自動で人件費を算出できるため、赤字のプロジェクトを即時確認することが可能です。Trello、slack、Googleカレンダー、salesforce、MoneyForwardなどさまざまなサービスとの連携が可能です。
料金:月額500円/ ID ※無料プランあり(個人向け)
4.TeamSpirit(株式会社チームスピリット)
勤怠管理や工数管理、経費精算など、全従業員が日常的に使う機能を一つにまとめたツールです。勤怠の管理や経費の精算、工数の管理などに関する一連の流れを電子化しワークフロー化することができ、エクセルや紙で管理していた情報が集約化され、業務効率化を図ることが可能です。勤怠・工数管理においては、法令および36協定で決められた労働時間に対する過不足時間や、年5日の有給取得に対する不足日数を常に集計し、即座に一覧での可視化および、アラート通知も可能です。ダッシュボード機能やプロジェクト原価管理、社員情報の管理もこのツールひとつで行うことができ、社内SNS機能も搭載しています。
料金:月額600円/ ID (※初期費用 150,000円)
無料4ツール
1.Bitrix24(Bitrix24)
アメリカのBitrix社が提供しているビジネス向けの管理ツールです。ビデオ通話やCRM、5GBのオンラインストレージも搭載しています。コミュニケーションやWebサイト作成などの機能も搭載している多機能なツールです。無料提供されているクラウド版は導入が非常に簡単で、サーバー管理などの費用や手間がかからないのが魅力の一つです。また、有料のオンプレミス版も存在し、そちらはeラーニングの追加といったカスタマイズが可能になります。
2.Asana(アサナ)/クラウド型
15人までの少人数のチームで簡単なプロジェクト管理ができるBasicプランが無料です。タスク、プロジェクト、メッセージ、アクティビティログ、ファイルストレージをすべて無制限で利用することができます。タスクの視認性が高く、担当者や期日、段取りを一目で把握することができます。Slack、Zoom、Microsoft Teams、Gmail、Googleカレンダー、Salesforceなど、連携できるツールの多さも魅力です。
3.Brabio!(ブラビオ)/クラウド型
ガントチャートがサクサク作れる、初心者でも安心のクラウドツール。プロジェクト横断ビューやExcel、CSV入出力機能も搭載しています。担当状況ビューでは、誰にタスクが集中しているのかが一目でわかり、グループウェアのような利用も可能です。5 IDまで無料で利用することが可能なので、中小規模のプロジェクト管理で大いに活用することが可能です。サーバーインストール不要なクラウドツールで、モバイル対応もしています。
4.Googleスプレッドシート/Excel
ここに来て原点回帰ではありますが、言わずと知れた表計算ツールです。シェアが広く、セルの使い方や入力方式、関数の利用も自在で、上級になるとマクロを組むことで独自のシステムとして利用することが可能です。誰もが使える分、かえって部門をまたいだ人員探しやデータの集計に苦労する部分がありますが、自社内で表計算ツールを用いたプロジェクト管理手法が既に確立しているのであれば、新しいツールの導入にかかる工数やコストと現状を改めて比較検討してみてもよいかもしれません。
用途に合わせた選び方のご提案

ここまで、多種多様なツールを紹介してきましたが、プロジェクト管理ツールを比較検討する際のポイントをご紹介させて頂きます。
■ポイント1:無料がよいか、有料ツールがよいか
ここまで紹介してきたツールの中には、無料で利用可能なものが沢山ありました。ただし、無料ツールでは利用可能なアカウントや機能に制限があることが多く、結局有料プランに移行することになった……というような事例が多くあります。
有料のツールを選ぶポイントとしては、「管理したい業務の種類」「利用ユーザー数」の多さを基準にするとよいでしょう。利用ユーザー数に関しては、数十名を超えるようであれば有料ツールを視野に入れて検討を開始して問題ないでしょう。また、管理したい業務が多岐にわたる場合は、自社に合わせて長期的に利用が可能なように、カスタマイズが充実しており、自由度の高いツールを選ぶのがおすすめです。
■ポイント2:導入後の工数削減率を意識(サポートは充実しているか)
ツールを導入したものの、ツールの初期設定や利用方法を覚えるのに時間がかかってしまい、かえって工数がかさんでしまった……。というような事例も見られます。そういった不安がある場合には、サポートの充実度を比較検討するとよいでしょう。
例えば、海外のツールは世界規模で利用者が存在するため、使い方をインターネット上で調べることは可能ではありますが、オンライン面談などを用いた直接のサポートは難しくなってきます。不明点や不具合のサポートを手厚く受けられるかどうかは、ツール利用初期の工数の削減に大きく関わってくるでしょう。
【まとめ】システム開発向けプロジェクト管理クラウドサービス16選

いかがでしたでしょうか?
プロジェクト管理業務は社員のスキル管理や工数管理、清算管理にいたるまで多岐にわたるため、業務効率化のための多彩なツールがリリースされています。あまりの数の多さに迷ってしまった際はぜひ、本記事での比較検討ポイントも見返してみて頂けますと幸いです。
業務効率化を目指す皆様が、ご自身や自社に合ったよいクラウドツールに巡り合えることを願っております。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
スキル管理・アサイン管理支援ツール fapi の詳細はこちら