プロジェクトを炎上させないためには、プロジェクトメンバーの選定が非常に重要になります。
しかしながら「メンバーの得意分野やプロジェクトの動向が掴めない」「利益率がいつも低い」といった問題を嘆く、経営者・PMの方は多いのではないでしょうか。
この記事では、プロジェクトメンバー選定時やプロジェクト立ち上げ時に考慮すべきポイントと注意点について解説します。
プロジェクトメンバー選定を効率化して、炎上プロジェクトを防止するおすすめツールも紹介します。
プロジェクトメンバーとは?

プロジェクトメンバーとは、プロジェクトを達成するために結成されたチームを構成する人たちです。
チームはシステム開発やITプロジェクトで組まれることが多く、適材適所の人材を部門横断しながら招集します。
一般的に、プロジェクトは数ヶ月から数年単位で実施され、プロジェクトが完了するとチームは解散する流れとなります。
プロジェクトメンバー選定時や立ち上げに欠かせない4つの役割

プロジェクトマネージャー(PM)
PMはプロジェクトの立ち上げからQCDの確認、ステークホルダーとの打ち合わせまで幅広い業務を担います。
プロジェクトの成否に関わることから、高度な専門知識やスキルが求められるプロジェクトの最重要ポジションです。
プロジェクトリーダー(PL)
PLは自ら業務をこなしながら、メンバーに指示を出したり意見をまとめたりします。
計画通りにプロジェクトが進行しているかを見極める、チームの指揮系統を担うポジションです。
企業や組織によっては、PMとPLの役割を区別しないケースもあります。
プロジェクトメンバー
プロジェクトメンバーは、プロジェクトを達成するための各業務をこなす役割があります。
専門的な知識やスキルを保有し、目標を達成するために能力をフルに発揮します。
近年は、プログラミングスキルなどのハードスキルよりも、コミュニケーション能力や提案力といったソフトスキルで選定される傾向が強くなりました。
プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)
PMOはプロジェクトマネジメントを行う部署や組織、という意味があります。
PMOの役割は、PMが意思決定しやすいようにバックアップを行うことです。
自らミッションを遂行する責任感とプロジェクトメンバーを理解する傾聴力、スケジュール調整で必要な論理的思考などが求められます。
プロジェクトメンバー選考時に考慮すべきポイント

関連するスキルや経験
プロジェクトに関連するスキルや資格をはじめ、過去の類似プロジェクトへの参画経験も重要な選考ポイントとなります。
類似プロジェクトへの参画経験があれば、個人の目標設定や仕事の方向性が合致しやすいからです。
なお、新規事業を立ち上げる場合は「社員育成」という観点から、未経験のメンバーを選定するのもいいでしょう。
保有スキルよりも「実践」が一番の成長につながります。
論理的思考ができるか
プロジェクトメンバー同士で意見交換をする際に、論理的思考ができる人は重宝されます。
論理的思考ができる人は結論から説明をはじめて、具体例を用いながらわかりやすく伝えることが可能です。
例えば5W1Hを使って説明された話は、情報がスーッと頭に入ってくるはずです。
目指すビジョンを共有できるか
新規事業を立ち上げる際には、チームメンバーでビジョンを共有する必要があります。
プロジェクトの方向性を決める根幹部分となるため、個々のメンバーの役割を設定して、共通の理解を目指すことが重要です。
リーダーシップがあるか
リーダーシップは、PMやPLにだけ求められるわけではありません。
特に新規事業ではさまざまな人を巻き込んで、大きな渦を作るような力が必要です。
個々のメンバーがリーダーシップを持てば、チームのパフォーマンスが引き出されて質の高いアウトプットが可能になります。
協調性があるか
プロジェクトメンバー選定時に、協調性を重視する方は多いでしょう。
プロジェクトの進行中は、円滑なコミュニケーションとお互いの意見を尊重して問題を解決する姿勢が求められます。
他部署や他社のエンジニアと協力することもあるため、協調性は必須スキルの1つといえます。
関連するプロジェクトの経験者は最低1名必須
新規事業のプロジェクトメンバーを選定する際には、関連するプロジェクトの経験者を最低でも1人は選定しましょう。
経験者だからこそわかるチーム目標の考え方や問題への対処方法は、チームが前に進むうえで非常に有効です。
チーム内の統率が取れやすくなりますし、プロジェクト未経験者にとっても良い刺激になります。
多様性
多様性のあるメンバーを選定すれば、さまざまな視点から物事を考えられるチームに仕上がります。
新規事業は、何が正解で何が間違いかわかりません。
個々のメンバーが異なる視点やアイデアを持つことで、チームの思考を柔軟にできるのです。
メンバー選定でやってはいけない事

スキル情報のみで判断
プロジェクトメンバーの選定では、スキル情報に頼りすぎないようにしましょう。
プロジェクトの進行はメンバー同士で意見交換を行い、同じ目標を見据えることが大切です。
例えばコミュニケーション力がなければ、相手と意思疎通が取れなかったり目標を見誤ったりするなど、業務の進行が困難になります。
カルチャーフィットの軽視
企業文化・風土に人材がフィットしなければ、プロジェクトへ悪影響があります。
カルチャーフィットには企業のために頑張ろうという意識が芽生えたり、メンバー同士で円滑な意思疎通ができたりといった効果が期待できます。
企業文化にマッチするメンバーを選定するには、プロジェクトの使命やビジョンを明確にして、賛同できるメンバーにしましょう。
同じようなメンバーばかりを集めてしまう
同じようなプロジェクトメンバーが選定されると、新しいイノベーションは起きにくいです。
特に新しいことにチャレンジする意欲がないと、同調する空気を生み出し思考が隔たりやすくなります。
多様性のある知識やスキルセット、経験のあるメンバーを選定することが、プロジェクト成功の選び方のコツです。

プロジェクトを炎上(失敗)させないためのメンバー選定3つの注意点

情報収集をして部署に必要な人材はどんな人か判断すること
プロジェクトメンバーを選定する際は、情報収集をしてプロジェクトに必要な人材かどうかをチェックします。
人材が持つスキルやノウハウがプロジェクトにマッチしなければ、納期に遅れたり品質に問題が発生する恐れがあるからです。
プロジェクトメンバーの選定に役立つのが、人材のスキル情報を一元管理できる「スキル管理ツール」です。
部署を横断しながら、的確なスキル検索で必要な人材を瞬時に見つけることができます。
どのくらいの費用がかかるのかを判断すること
労務費・外注費・経費がどれほどかかるのか、しっかりと判断しましょう。
一般的に、プロジェクトのリソースは決まっています。
もしコスト超過が起こると、利益が減り、プロジェクトは失敗に終わるかもしれません。
プロジェクト立ち上げ後でも予期せぬ出費は発生するため、事前のシミュレーションが重要になります。
成功までの事業シミュレーションをしっかり行うこと
プロジェクトメンバー選定では、成功までのシミュレーションをしっかり行います。
「誰が」「何を」「いつまでに」「どのようにして」行うのかを明確にするだけでも、プロジェクトの成功確率を大きく高められます。
プロジェクトメンバー選定を効率化し炎上プロジェクトを防止するツール【スキル管理・アサイン管理支援ツールfapi】

プロジェクトメンバー選定を効率化して、炎上プロジェクトの回避に役立つのが「fapi」です。
「fapi」はエンジニアのスキルや業務経験といった情報を一元管理して、スムーズかつ的確なアサインを支援します。
「得意分野やプロジェクトの現状把握に時間がかかる」「利益率がいつも低い」といった問題は、早期解決が必要です。
「fapi」の活用事例の1つに、プロジェクトのアサイン状況をもとにした空き工数の抽出があります。
エンジニアのプロジェクトとプロジェクトの隙間を見つけられるため、会社全体を通じてより高い稼働率を目指せます。
プロジェクトメンバー選定を効率化して炎上プロジェクトを回避したいという経営者・PMの方は、30日間の無料デモをぜひ試してみてください。
まとめ
今回はプロジェクトを炎上させないために重要な、プロジェクトメンバー選定時のポイントや注意点について解説しました。
適材適所のプロジェクトメンバーを選定するには、正確なスキル管理・アサイン管理が欠かせません。
スキル管理・アサイン管理ツール「fapi」は、空き工数をなくしたりエンジニアの提案時間を削減できたりします。
ぜひこの記事を参考にして、クライアントから信頼されるプロジェクトメンバーを選定してみてください。