配員とはメンバーを適切に業務に割り当てて、プロジェクトを達成するための取り組みです。
誤った配員計画は炎上プロジェクトやメンバーの離職を招くなど、企業の存続にも大きな影響を与えます。
今回は配員計画の重要性からメリット・デメリット、配員計画表(人員配員表)の作り方までを解説します。
策定に役立つおすすめのクラウドツールも紹介するので、「今度こそ利益を残したい!」という方はぜひ参考にしてみてください。
配員とは?

配員とはプロジェクトやタスクに人材を配置することです。
ビジネス用語でいうアサイン(アサインメント)、つまり「割り当てる」や「任命する」と同じ意味で使われます。
配員は、組織のリーダーや管理職がおこなうのが一般的です。
プロジェクトで達成したい目標や戦略に基づき、各メンバーに適切な業務を割り当てます。
配員計画とは
配員計画とはプロジェクトにおいて誰をどこに配置するかをまとめたもので、マンパワースケジューリングやワークスケジュールなどと呼ばれます。
保有スキルやプロジェクトの参画経験、稼働状況などから適正な人員を配置するのが一般的です。
なお、プロジェクトが求めるスキル要件に人員がマッチしなかった場合、炎上プロジェクトや損害賠償などに発展する恐れがあります。
実際に2021年12月20日に、顧客企業と下請企業との間で裁判が行われました。
参考:Westlaw Japan 文書番号 2021WLJPCA12208002
企業の信頼が失墜すると経営が大きく傾くことから、配員計画は慎重に議論を重ねる必要があるでしょう。
人員計画・要員計画との違い
配員計画と人員計画、要員計画との違いを簡単にまとめました。
人員計画 | 要員計画に含まれる要素の1つ。要員計画をベースに人材配置や能力開発を具体的に策定する |
要員計画 | 事業計画や予算から部門ごとに必要な人員数を割り出す。事業計画と照らし合わせて、どのような人材を何人くらい採用するかを検討する |
人員計画はプロジェクトに必要なスキルなどを考慮することから、メンバーの「質」を重視します。
そのため配員計画とほとんど意味は変わりません。
要員計画は予算などを考慮し、個人にスポットを当てるのが特徴です。
配員計画のメリット

配員計画を立てるメリットは、非常に豊富です。
- 炎上プロジェクトを回避できる
- コスト削減・利益最大化が見込める
- 生産性が向上する
- 従業員のエンゲージメントがアップする
- 効果的な人材育成がおこなえる
炎上プロジェクトとは配員のミスにより、「納期に間に合わない」「品質が担保できない」状態を表します。
適正な配員計画は生産性が向上し、炎上プロジェクトの回避やリソースの最大化につながるのです。
従業員の特性が活かされた配員計画は、エンゲージメントがアップして離職防止にも期待ができます。
配員計画のデメリット
配員計画には、デメリットがいくつか存在します。
- 従業員のモチベーションが低下する可能性がある
- 定期的な効果測定・見直しが必要になる
従業員のエンゲージメントがアップするというメリットがあるものの、場合によってはモチベーションが低下する恐れがあるのです。
誤った配員計画は一部のメンバーに仕事が偏ってしまい、パフォーマンスの低下や離職を招きます。
そのためメンバーのスキルやキャリアパスは十分に考慮して、パフォーマンスを長期的に維持できる環境を整えましょう。
配員計画表(人員配員表)の作り方

配員計画表の作り方は、要員計画表やアサイン管理表と同じ流れになります。
- 現場の配員状況を可視化する
- スキルマップ(スキル管理表)を作成する
- プロジェクトに適したメンバーをマッチングさせる
- 配員計画表を作成する
- 計画の実行・効果実証
まずは現場のメンバーのスキルや業務経験、稼働状況を可視化します。
スキルマップがなければ、スキルマップから作成します。
スキルマップを作成しておけば適任者を見つけやすくなり、その後の配員調整もスムーズに行えるからです。
Excelで配員計画を立てる場合は、入力規則機能を使って特定の値のみが入力されるようにして、データの整合性を保つのがポイントです。
配員計画の実行中は現場と連携を取り合って、進捗状況や事業計画から路線がズレていないかを確認しましょう。
メンバーの欠員など計画に大きな変化が表れたら、事業計画と合わせて計画の見直しが必要です。
配員計画の成功はアサイン管理ツールにあり!
効果的な配員計画でプロジェクトをゴールに導くためには、アサイン管理ツールは欠かせません。
アサイン管理ツールとはプロジェクトへ配員するメンバーのスキルや稼働状況を、リアルタイムで一元管理するツールのことです。
Excelはクラウド型ではないため、配員計画において「今すぐ知りたい情報」や「今すぐ変更を加えたい」という要望に応えられません。
アサイン管理ツールなら全社員のリソースをリアルタイムで可視化できるので、管理にかかる工数を大幅に削減できます。
各種ツールとの連携も強力で、情報をその都度入力する必要がないからです。
自動入出力機能などもあり入力の漏れ・ミスを防げることから、データの整合性を図ることもできます。
アサイン管理ツールは配員計画の効率化や迅速なメンバー提案を通じて、生産性の向上や利益確保へとつなげるのです。
配員計画の策定に役立つ!スキル管理・アサイン管理ツール「fapi」

スキル管理・アサイン管理ツール「fapi」は、HRMや提案スピード向上に大きく貢献します。
SES・受託開発を25年以上続ける株式会社エフ・ディー・シーが、配員計画における課題を解決するために開発しました。
fapiが他のアサイン管理ツールと比較して優れている点は、次の4つです。
管理項目の自由度の高さ | Excel管理のものをそのまま反映でき、管理方法やフォーマットを統一できる |
IT企業がシステム会社のために開発 | 「ASPIC」「つくばクオリティ」から高く評価され、Excelに変わる新しいツールとして注目されている |
安心安全のセキュリティと品質 | ISO9001やJIS Q 15001などを取得し、開発から運用まで高い信頼性を発揮 |
導入費用を50%カットできる | IT導入補助金に登録すれば、初期コストを50%削減できる |
「プロジェクトやメンバーの現状把握に時間がかかる」「利益率が低い」といった問題は、早急に対策を立てる必要があるでしょう。
業務効率が改善されて生産性がさらに向上すれば、炎上プロジェクトを回避して納品物の品質を担保できます。
fapiでは、30日間の無料トライアルを実施しています。
受注確度を高めて確実に利益に結びつけたい方は、ぜひ無料トライアルからお試しください。
まとめ
配員とはビジネス用語のアサインとほぼ同義で、人材を適切に業務に割り当てることです。
プロジェクトを完遂するためには、アサイン管理ツールによるリアルタイムな情報が欠かせません。
スキル管理・アサイン管理ツール「fapi」は、Excel比で全体の業務工数の85%ものカットに成功しています。
「人員の提案スピードアップ」「利益率の改善」を図りたい方は、ぜひ無料トライアルからお試しください。