業務可視化ツールは従業員のパソコン操作ログを取得し、生産性向上や業務改善、適切な人事評価につなげるツールです。
パソコン業務は業務量を把握しにくく「負担がかかっていないか」や「サボっていないか」などがわかりにくいのが課題です。この記事では業務可視化ツールのメリット・デメリット、おすすめツール8選を紹介します。
弊社は25年以上数々のプロジェクトアサインを積み重ねてきたシステム開発の専門企業です。
DXサービス事業推進部の佐々木舞美がこの機会にエクセルで業務可視化する方法や無料テンプレートもお伝えするので、参考にしてください。

詳細は弊社コーポレートサイトをご確認ください

業務可視化ツールとは

業務可視化ツールとは

業務可視化ツールとは従業員のパソコン業務を見える化して、改善や人事評価に役立てるツールです。
パソコン業務は実際にどのような作業をしているかが把握しづらい側面があります。
特に、近年はテレワークの増加で業務の詳細がわかりにくいところが浮き彫りとなりました。
業務可視化ツールはワード、エクセル、メール、ウェブブラウザなど、どの程度の頻度で利用しているかを把握できます。
業務可視化ツールはこれらの操作ログを管理して、業務の改善や正当な人事評価ができると注目されています。

業務量を可視化するメリットデメリット

業務量を可視化するメリットデメリット

業務可視化ツールの導入で、従業員一人ひとりの業務量を可視化するメリットとデメリットについて解説します。

メリット

業務改善・効率化がしやすくなる

業務の可視化で仕事にかかる時間や負担率を把握して、改善や効率化につなげます。
通常、上司や経営陣は現場の状況や業務の進捗度を細かく把握できていません。
業務可視化ツールを導入すれば、業務に関わる操作ログをリアルタイムで確認できます。
データ化や自動分析された情報を基に、従業員にあわせた仕事の改善や効率化を図れるのです。

適切な人事評価がしやすくなる

業務可視化ツールの導入は適切な人事評価にも効果を発揮します。
収集されたデータは機械による公平なものなので、人による主観が入っていません。
そのため「業務時間以上の成果を出した人」や「サボっていても高評価を受けていた人」を見える化できます。
客観的なデータを参照すれば、納得感のある人事評価が生まれるでしょう。

他の部署と連携がとりやすくなる

通常、他部署・個人の業務内容や進捗状況はわからないものです。
業務可視化ツールで他部署・個人の業務状況を可視化できれば、手が空いている人や優秀な人が一目で理解できます。
経験豊富な従業員へ仕事を依頼することで、業務を効率的に進められます。

デメリット

従業員のストレスになる可能性がある

業務可視化ツールは業務内容を可視化できる反面、人によっては「監視されている」とストレスに感じるでしょう。
業務可視化ツールによっては「ファイルの変更内容」まで把握できるため、機能やサービス内容を十分に理解する必要があります。
必要以上の操作ログは取得せず、従業員の了承を得てから導入するように注意してください。

専用のマニュアルを用意する必要がある

例えば、業務ごとに「完了までの目安時間を設ける」といった、業務プロセスに関するマニュアルを用意する必要があります。
完了までの目安時間がわからなければ、いくら業務可視化ツールを使っても改善の仕方がわかりません。
専用マニュアルの作成や共有に時間がかかることを留意しておいてください。

業務可視化の方法

業務可視化には「エクセル」か「専用ツール・アプリ」を使う方法があります。
あまりコストをかけたくない方や会社規模が大きくない場合は、無料で使えるエクセルがおすすめです。
業務を可視化して早急に改善したい方や適切な人員管理を行いたい場合は、業務可視化ツールを検討してください。

業務可視化ツールをエクセルで行う方法

業務可視化ツールをエクセルで行う方法

業務可視化ツールをエクセルで管理する方法は以下の通りです。

  1. 可視化したい業務や目的を決める
  2. データを入力して必要な情報を整理する
  3. グラフやチャートを作成してデータを見える化する
  4. 状況を分析してプロセス改善や人員配置の変更へ活用する

スプレッドシートなど、クラウドタイプのツールは共同編集が可能です。
「いつ・どこで・誰が・何をしているか」を確認できますが、従業員がその都度入力する必要があり負担になる恐れがあります。
従業員が多い会社では入力が形骸化する可能性があるので、専用ツールの導入を検討してみてください。

スキル管理・アサイン管理支援ツール fapi の詳細はこちら

業務見える化エクセルテンプレート

初めて業務可視化ツールを導入する場合は、無料のエクセルテンプレートもおすすめです。

タスク管理テンプレート|Microsoft社

ToDoリストからガントチャートまで、シンプルで使い勝手のいいテンプレートが揃っています。

エクセルのタスク管理テンプレート|bizroute

大まかな予定管理に役立つカレンダータイプのToDoリストや、仕事に最適なガントチャートタイプが便利です。

プロジェクト管理テンプレート|smartsheet

あらゆるタイプの仕事に対応する業務管理テンプレートがあります。

業務可視化をツールで行う方法

業務可視化ツールは専用に設計されているので、使いやすく拡張性が高いのが特徴です。
業務可視化ツールはオンプレミスタイプとクラウドタイプが提供されているため、自社にあわせて選択してください。
ほとんどが有料ですが、資料の取り寄せが可能なので気になるものは導入前に確認しておくと安心です。

おすすめ業務可視化・業務分析ツール8選(フリーツール有)

おすすめ業務可視化・業務分析ツール8選(フリーツール有)

業務可視化・業務解析におすすめのツール8選を紹介します。
仕事の改善点を見つけてコストを削減したい方は、ぜひこちらを参考にしてください。

MITERAS|パーソルプロセス&テクノロジー株式会社

大手人材サービスのパーソルグループが提供する業務可視化ツールです。
「誰が・いつ・どのアプリケーションを利用したか」を1分ごとに可視化でき、業務過多やサービス残業を検知します。

料金プラン要問い合わせ

TimeCloud|タイムクラウド株式会社

導入実績が4,000社を超える業務可視化ツールで、スマートフォンのアプリでも利用できます。
従業員の操作ログを取得せず、余計なストレスをかけないで業務の可視化ができます。

料金プラン要問い合わせ

Qasee|Qasee株式会社

業務データの可視化とAI分析によって、非効率作業を洗い出し仕事を改善できます。
費用対効果の算出も可能なので、コスト削減ができるところも嬉しいポイントです。

料金プラン利用人数により変動

みえるクラウド ログ|セブンセンスマーケティング株式会社

創業50年を超える税理士グループが監修した業務可視化ツールで、導入数は1,000件を突破しています。
画面画像を10分に1度記録して「どの業務に時間がかかるか」や「サボっていないか」を把握できます。

料金プラン月額33,000円

SKYSEA Client View|Sky株式会社

導入実績17,000社以上を誇る業務可視化ツールで、CMでご存知の方も多いでしょう。
セキュリティ対策やIT資産管理にも強みを持つほか、テレワークに必要な機能も充実しています。

料金プラン280,000円(Light Edition サーバーライセンス)

MeeCap|株式会社MeeCap

オンプレミスとクラウドの2つのタイプで提供される業務可視化ツールで、AIによる業務分析が強みです。
パソコン操作ログをレポートとして提出して業務プロセスを自動分析し、改善点を洗い出します。

料金プラン要問い合わせ

AssetView Tele|株式会社ハンモック

9,500社を超える導入実績がある業務可視化ツールで、セキュリティ機能の充実度に注目です。
ウェブアクセス制限や位置情報管理、遠隔からのパソコンロックなど、安心して管理を任せられます。

料金プラン2,783,000円(AssetView K)

スキル管理・アサイン管理支援ツールfapi|株式会社エフ・ディー・シー

社員のスキル管理・アサイン管理をリアルタイムで可視化して、提案スピードを向上させる業務可視化ツールです。
管理工数低減、情報セキュリティリスク低減、事務手続きの品質改善をするツールとして、ISMS/PMSから高い評価を得ています。

料金プラン300円/月・人~※1ヶ月の無料トライアルあり

スキル管理・アサイン管理支援ツール fapi の詳細はこちら

【まとめ】業務可視化ツールおすすめ比較8選

この記事では業務可視化ツールのメリット・デメリット、おすすめツール8選をお伝えしました。

  1. MITERAS
  2. TimeCloud
  3. Qasee
  4. みえるクラウド ログ
  5. SKYSEA Client View
  6. MeeCap
  7. AssetViewTele
  8. スキル管理・アサイン管理支援ツールfapi

業務可視化ツールは、従業員一人ひとりの業務内容や勤務時間をリアルタイムで把握できる便利なツールです。
仕事の問題点を洗い出し業務改善や適切な人事評価につなげたい方は、ぜひ利用を検討してみてください。
生産性を向上させて無駄なコストを省き、大切な会社を発展させましょう。