システム開発のプロジェクト管理に必要な管理項目とは?、複数のプロジェクト管理におすすめなツールはありますか?、プロジェクト管理で失敗しないコツや手法を教えてほしい、というお問合せがシステム開発会社のプロジェクトマネージャー様やSES企業のプロジェクトリーダー様から弊社のシステム開発部門によく寄せられます。
今回は、
システム開発会社のプロジェクトマネジメントに関わる
・PM(プロジェクトマネージャー)
・PL(プロジェクトリーダー)
の方々向けに、システム開発のプロジェクトマネジメントを25年経験して手法を蓄積してきた弊社が、プロジェクト管理ツールに関する以下の内容について解説をします。
・プロジェクト管理に必要な管理項目
・複数プロジェクトの管理におすすめなプロジェクト管理ツール
・プロジェクト管理で失敗しないコツや手法
について、PM/PL視点でお届けします。
弊社のプロジェクト管理など実績や会社概要は、こちらでご確認ください。


システム開発におけるプロジェクト管理の定義
システム開発におけるプロジェクト管理の定義は、成果物(システム)を開発して納品するという目的を、予め決められた期間内に達成できるように成果物を製造管理していくことです。

プロジェクト管理の目的
アメリカの非営利団体PMI(プロジェクトマネジメント協会)が、プロジェクトマネジメントを理解して活用するためにまとめられた参考書PMBOK(ピンボック)によりますと、プロジェクト管理の目的は、QCD(品質、コスト、納期)の実現です。
知識を体系化して、5つのプロセスと10の知識エリアをプロジェクト管理し、QCDを達成することがプロジェクト管理の目的になります。
PMとPLどっちが上?プロジェクト管理に必要な管理項目とは
PMとPLでは、PMが上(責任が重い)です。
プロジェクト管理に必要な管理項目は、5つのプロジェクトマネジメントプロセスと10の知識エリアと言われています。
5つのプロセスの管理項目は、立上げ、計画、実行、監視・コントロール・終結という工程(フェーズ)に分類され、各工程で企画書、設計書、プログラムソース、テスト結果報告書といった成果物を期日までに納品できるように作業を管理していく必要があります。
10の知識エリアという管理項目は、統合、スコープ、時間、コスト、品質、人的資源、コミュニケーション、リスク、調達、ステークホルダーという分野に分けて管理する必要があります。

PMの管理項目とは
PM(プロジェクトリーダー)のプロジェクト管理内容は多岐にわたりますが、組織の構造によって変化します。 組織の構造をプロジェクト型と機能型、マトリクス型に分けて解説します。
・プロジェクト型組織ではPMの管理項目(権限))が大きく、ほぼすべてになります。
・機能型組織では管理項目は小さく、権限は無いに等しいです。
・マトリクス型組織では、複雑になり、以下のように3つにわかれます。

PLの管理項目とは
PL(プロジェクトリーダー)の管理内容は、PMの下でプロジェクトを現場で進捗させていく役割となります。
システム開発のプロジェクト工程でいうと、顧客との要件定義・基本設計(画面設計・機能設計など)といった上流工程がPLの役割となります。そして、製造やテスト、成果物の納品に至るまで現場全体の管理も任されます。
PMOとは
PMOとは、プロジェクトに必要な要員の調整、ステークホルダーとの調整、各部門との認識共有など、PMのサポートをする役割です。
PMが意思決定をするために必要なデータや情報収集、資料作成、メンバーの管理など「何でも屋」という専門職です。 PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の管理内容は、「PMとPLがしていること」になります。

ここまで、システム開発会社向けの「プロジェクト管理」について定義や目的、各ポジションの認識を合わせたところで、ここからはシステム開発のプロジェクト管理にオススメなプロジェクト管理ツールをご提案いたします。
システム開発プロジェクトのリソース管理におすすめなツールとは?
システム開発向けのプロジェクト管理ツールでおすすめは、目的や現在抱える課題によってオススメのプロジェクト管理ツールは異なります。
その理由は、プロジェクト管理ツールの種類は数えるだけでもたくさんあります。
現在、弊社ではPMBOKのQCD(品質、予算、納期)を実現するためにシステム開発で重要な5つのプロセスと10の知識エリアに大きく影響する要員の調達と要員を管理することに特化したプロジェクト管理ツールをオススメしております。
その理由は、営業支援ツールや工数管理ツールを導入してもプロジェクトの業務効率化や生産性向上に大きな効果がないことを経験しているからです。
プロジェクト管理で1番大切なのは、下の図をご確認いただければご理解いただけると思います。

上の図をご確認いただければ一目瞭然ですが、要員管理がプロジェクト管理では最重要となります。プロジェクトは、人が作りますから、人的リソースは、すべての管理項目に影響します。
「それは、知っている」「わかっている」「Excelで管理している」「でも、正直言うと要員管理できていない」というのが現状の課題だと、多くのシステム開発会社の経営者は頭を抱えられております。
そんなPM/PLなどプロジェクトの責任者様へ、いくつかあるリソース管理ツールの中でも「要員のスキル管理・アサイン管理に特化したシステム開発会社のPM/PL向けのツール」をおすすめツールとしてご提案いたします。
プロジェクトのリソース管理ツールで何ができる?
プロジェクトのリソース管理(要員管理)ツールを導入すると、何ができ、どんな効果があるのか?
要員管理ツールを導入すると、PMが管理すべき5つの知識エリアの管理が容易にできます。その効果は、事前にリスク管理ができて、人的資源は確保しやすくなり、コストを抑えながら品質の高い成果物を期日までに納品できた時に実感していただけると思います。
特に、人的リソースを調達したり、アサインをする際に頻繁に発生するエンジニアの経歴書をExcel形式で出力する回数(工数)は大幅に削減できます。
参考までに弊社要員管理ツールfapiの管理デモ画面をご確認いただき、リソース管理業務がどのくらい短縮出来そうかイメージしていただきたいです。
詳細は、弊社の要員管理ツールfapiに関するよくあるご質問ページをご確認ください。

プロジェクト管理で失敗しないコツ・手法
プロジェクト管理で失敗しないコツ・手法はPMBOKの考え方を前提にして、QCDを達成するために、5つのプロセスと10の知識エリアを管理することです。
その中でも特に比重の大きな5つ知識エリアに影響する要員のスキル管理・アサイン管理に特化したプロジェクト管理ツールを活用して、プロジェクトに合う要員のスキルを可視化し、プロジェクトへアサインの最適化をすることでしなくて良い失敗は防げます。
プロジェクト管理で失敗しないコツ・手法は、既存の業務をクラウドで一元管理し、PMが意思決定に必要な情報をPLや調達部門、営業部門のメンバーへ属人化させず、早く確実に収集すれば良いだけです。

今回は、プロジェクト管理で失敗しないコツ・手法の1つとして、弊社のプロジェクト管理ツールを紹介いたしました。
もし、スキル管理の可視化・アサインの最適化ができれば、時間余裕が生まれ、さらに効率の良い業務や成果につなげられますのでこの機会に、「スキル管理・アサイン管理ツールfapi」をご検討ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
システム開発のプロジェクト管理で必要なツールを受託開発経験10年のPMが解説いたしました。
まとめますと
・プロジェクト管理に必要な管理項目は、組織の構造によって変化します。
・複数プロジェクトの管理におすすめなプロジェクト管理ツールは、クラウド版の要員のスキル管理・アサイン管理ツールです。
・プロジェクト管理で失敗しないコツや手法は、要員のスキル管理ツールを活用してアサイン最適化をする事でプロジェクト管理で失敗しなくなります。
以上です。
プロジェクト管理でアサイン最適化を検討されている方は、以下問合せフォームから、無料トライアルや無料お見積り、資料の無料ダウンロードをご活用ください。
