「アサイン管理」を効率化するためには、アサイン管理ツールの導入は必要不可欠です。
「Excel管理に限界を感じる」「アサイン検討をスムーズに正確に行いたい」「炎上案件をなくしたい」このような悩みを抱えていませんか。
本記事では、現役アサイナーがExcel管理の移行先におすすめする「アサイン管理ツール」を比較表形式で紹介します。
また、アサイン管理の重要性・よくある課題、アサイン管理ツールの選び方も合わせて解説いたしますので、自社の現状や課題と比較してみてください。
アサイン管理ツールを検討しているプロジェクトマネージャーやアサイン管理責任者の方は、ぜひ最後までお読みください。
【無料お試しあり】おすすめアサイン管理ツール6選
貴社では、アサイン管理をどのような方法で行っていますか?
プロジェクト型ビジネスの企業にとって、誰をどのプロジェクトに「アサイン」するのかは、プロジェクトの成功に直結する重要事案です。
そして、アサイン管理を効率的に行うためには、「アサイン管理ツール」の導入が必須です。
そこで、現役アサイナーがおススメする、アサイン管理ツール6選を紹介します。アサイン管理ツールは主に「人」にスポットを当てており、スキル管理から人材育成まで広く活用されています。後に後述するアサイン管理ツールの選び方を参考に、自社の目的に合ったツールを選択しましょう。
ツール名 | 主な機能 | 料金 | 無料お試し | 外部連携 |
---|---|---|---|---|
fapi | アサイン管理 スキル管理 | 月300円/人~ | ○ | ○ |
ようかん | アサイン管理 売上状況確認 | 月7,000円/人~ | ○ | – |
Co-Assign | アサイン管理 予実管理 | 月30,000円~ | ○ | ○ |
チームスピリット | 工数・勤怠管理 アサイン管理 | アサイン管理はオプション 要問い合わせ | – | ○ |
Time Krei | プロジェクト管理 予定・実績管理 | 月2,980円/人~ | ○ | ○ |
カオナビ | 人材管理 評価・育成 | 要問い合わせ | ○ | ○ |
スキル管理・アサイン管理支援ツールfapi|株式会社エフ・ディー・シー

スキル管理・アサイン管理ツールfapiは、社員のスキル・アサイン情報をリアルタイムで可視化し、細かな絞り込みと部署の横断検索によって、よりスピーディに正確な「アサイン」を実現します。
スキル管理を同時に行うことで、プロジェクトに合ったメンバーのアサインが可能となり、炎上プロジェクトを防ぐことに繋がります。
特にプロジェクト型ビジネスであるIT企業のアサイン管理に強く、社員(エンジニア)の提案業務効率化・生産性・利益性の向上を支援します。また、管理項目の自由度が高いため、Excelやスプレットシートへの移行時にも既存の管理項目や登録情報をそのまま移行でき、フォーマットの変更が必要ありません。
主な機能 | アサイン管理 スキル管理 |
料金 | 月300円/人~ |
無料トライアル | ○(1ヶ月) |
外部連携 | ○(CSV) |
機能詳細・料金体系など、ご不明点やご質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください!
ようかん|株式会社エス・ジー

ようかんはSES事業者における要員の稼働や売上などの情報を、クラウドで一元管理するアサイン管理ツールです。一般的なSFAにはないスキルシートの作成が可能で、要員提案を簡単に効率化できます。
主な機能 | アサイン管理 売上状況確認 |
料金 | 月7,000円/人~ |
無料トライアル | ○(1ヶ月) |
外部連携 | – |
Co-Assign|株式会社アイリッジ

コーアサインは要員計画管理、アサイン管理、プロジェクト予実管理など、プロジェクトにまつわる「人」に関する課題を解決するリソース管理ツールです。
「いつから、どのメンバーが、どんなアサインを予定しているか」といった、リソースの見通しが見られるところが特に優れています。
主な機能 | アサイン管理 予実管理 |
料金 | 月30,000円~ |
無料トライアル | ○(1ヶ月) |
外部連携 | ○(CSV) |
チームスピリット|株式会社チームスピリット

チームスピリットはアサイン管理に加えて、勤怠管理、工数管理などバックオフィス機能を提供し、組織改善を支援するクラウドサービスです。
目的に合わせて製品同士や各種アドオン機能を組み合わせて導入することで、自社の課題に合わせたツール利用が可能になります。
主な機能 | 工数・勤怠管理 アサイン管理 |
料金 | アサイン管理はオプション 要問い合わせ |
無料トライアル | ○(1ヶ月) |
外部連携 | ○(CSV・API) |
Time Krei|株式会社 テンダ

Time Kreiは、管理職、従業員、経営者の3者の視点で情報を管理・分析できるプロジェクト管理ツールです。
経営者やマネージメント層の「知りたい」を「見える化」し、課題解決に導けます。
主な機能 | プロジェクト管理 予定・実績管理 |
料金 | 月2,980円/人~ |
無料トライアル | ○(1ヶ月) |
外部連携 | ○(CSV) |
カオナビ|株式会社カオナビ

「カオナビ」は利用企業社数が3,300社以上、タレントマネジメントシステムとして8年連続シェア1位を獲得する人材管理ツールです。
パルスサーベイ機能で従業員のメンタル状態を把握して、メンタルケアや退職防止に役立てることができます。
主な機能 | 人材管理 評価・育成 |
料金 | 要問合せ |
無料トライアル | ○(1ヶ月) |
外部連携 | ○(CSV) |
アサイン管理とは
では、アサイン管理とはそもそもどのような意味を指すのか、定義を確認します。
アサイン管理とは、一言で言うと「プロジェクトに最適なスキルを保有した人材を任命・割り当てて、マネジメント(管理)すること」です。
業界ごと異なる意味を指すことがありますが、システム開発会社やSES事業者などのプロジェクト型ビジネスの場合、プロジェクトにアサイン(任命・割り当て)した人材の「稼働状況や保有スキルなどの状況をExcelやクラウドツールで可視化し、一元管理すること」をアサイン管理と呼びます。
アサイン管理の範囲 | 複数のプロジェクト |
アサイン管理の目的 | アサイン業務の最適化を図り、 プロジェクトの売上・利益を最大化すること |
アサイン管理に必要な情報 | 人材のスキル(資格・弱み強み・経験・実績) 稼働状況や稼働予定 |
アサイン管理が重要な理由
前述したように、アサイン管理の目的は「アサイン業務の最適化を図り、プロジェクトの売上・利益を最大化すること」です。では、アサイン管理を行わなかった場合どうなるのでしょうか。
非効率なアサイン管理は、以下のような事態を引き起こします。
- 提案スピードが遅く、新規案件の契約機会を逃してしまった
- メンバーの稼働状況・空き状況が把握できず、先のプロジェクトを入れられない
- 空きメンバーが存在し、稼働率が下がってしまった
- 案件と人材のスキルがマッチせず、売上が上がらない
- 人的リソース不足で納期が遅れ、炎上プロジェクトが発生してしまった
上記のような問題は、利益や売り上げの低下につながるだけでなく、クライアントからの信頼低下や従業員の離職を招く恐れがあります。
よって結果的に、アサイン管理を最適に行うことがプロジェクト成功に直結し、「売上・利益の最大化」を実現するため、「アサイン管理」は必要不可欠なのです。
アサイン管理の課題・解決方法
ここでは、アサイン管理で起こりがちな「アサイン管理のよくある課題」について紹介します。
また、適切な管理によりどのように解決できるかについて解説します。
アサイン業務が非効率化である
アサイン管理が非効率化あるいは属人化していると、人的リソースを有効活用できません。
例えば他部署からメンバーを引っ張りたくても、そのメンバーのスキルや稼働状況をPMしか把握していなければ、他部署へのアサインは難しいはずです。このような状況では、社内の人材を有効活用できません。
もしアサイン管理ツールやシステムを活用していれば、全社でメンバーのスキルや稼働状況などを共有できます。活用できるリソースの幅が広がり、選択肢が増えます。それにより、アサイン調整をスムーズに行い、作業時間の確保や炎上プロジェクトの回避につながります。
リアルタイムでのアサイン状況が把握できない
いわゆるメンバーの稼働状況が、まったく把握できていない状態です。
アサイン管理が適切に行われていないと、メンバーの稼働状況・稼働予定を把握できないため、急な人手不足に対応できません。また、プロジェクトの見通しを立てられないことから、案件獲得量の調整や利益の計算が難しくなります。
アサイン管理を最適化することで、稼働状況や稼働予定を一目で確認できるようになります。リアルタイムでリソースが明確になるため、案件成立に向けた調整が可能となり稼働率の向上が期待できます。
アサイン管理を適切に行い、ムリ・ムダのないプロジェクト進行を実現しましょう。
メンバーのスキルや特性を活かせない
アサイン管理を適切に行わないと、メンバーのスキルや特性、長所を活かすことはできません。
アサインは、単純にプロジェクトに人を配置していく作業ではありません。メンバー一人一人の経験やスキル、工数、単価などの情報をプロジェクト内容と照らし合わせ、適材適所のアサインを目指す必要があります。
例えば「プログラミングが得意」「保守・運用の経験がない」という社員に保守・運用業務をアサインしても、想定していた成果が得られないことがあります。人材のスキル・経験を把握できていないことによるミスマッチです。
このようなプロジェクトとメンバーのミスマッチは、クライアントとの間にトラブルに発展し炎上プロジェクトとなってしまう可能性も十分考えられます。
適切なアサイン管理は、クライアントの信頼関係の構築による長期的な案件成立や成果物の品質確保につながります。そこから、新規案件の確保にも発展することがあるため、プロジェクトへのアサインは慎重にならざるを得ないのです。
アサイン管理方法主流!4つの管理方法の比較
アサイン管理を行う方法には、主に4つの方法があります。
以下に、それぞれのメリット・デメリットを比較表にしてまとめました。
アサイン管理方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
アサイン管理ツール | ・データを一元管理できる ・カスタマイズ性が高い | ・導入コストがかかる ・少人数管理に適せない |
Excel | ・操作に慣れている社員が多い ・無料で利用できる | ・属人化しやすい ・複数人での編集ができない |
スプレットシート | ・複数人で同時編集ができる ・スマホアプリでも編集できる | ・属人化しやすい ・動作が重くなりやすい |
ノーション(Notion) | ・拡張機能が豊富 ・他のシステムと連携ができる | ・操作に慣れるのに時間がかかる ・チーム活用にはコストがかかる |
なぜアサイン管理の効率化にツールが効率的なのか
アサイン管理を効率的に行うために「アサイン管理ツール」がおすすめな理由を4点解説します。
- アサイン業務を効率的に管理できる
- アサイン・人的リソースに関する情報を一元管理できる
- リアルタイムで情報共有ができ、アクセス権を柔軟に管理できる
- 属人化の管理がなくなる
アサイン業務を効率的に管理できる
アサイン業務は、担当責任者(プロジェクトマネージャー等)がプロジェクト情報と人的リソースをマッチングをしながらプロジェクト計画を立てる必要があり、多岐にわたる情報確認のため手間がかかります。
しかし、アサイン管理ツールであれば、必要な情報を入力するだけで済むので、アサイン検討からプロジェクト計画までにかける時間を大幅に短縮することができます。
アサイン・人的リソースに関する情報を一元管理できる
アサイン管理ツールを利用すれば、アサイン・人的リソースに関する情報をまとめて一元管理できます。
Excelやスプレットシートなどで管理する場合には、複数のファイルに分けて情報を保管します。 そのため、ひとつひとつファイルを開いて情報を確認する必要がありますが、アサイン管理ツールではツール一つで完結します。
また、全社でメンバーのスキルや稼働状況などを共有できるため、活用できるリソースの幅が広がり、選択肢が増えます。それにより、アサイン調整をスムーズに行い、作業時間の確保や炎上プロジェクトの回避につながります。
リアルタイムで情報共有ができ、アクセス権限を柔軟に管理できる
アサイン管理ツールに登録されている情報は、インターネットに接続できる環境があれば確認できるようになります。いつでもどこでも全社員の最新のスキル情報やアサイン状況にアクセスが可能となります。
また、情報の閲覧・編集の権限を制限することができるため、必要な情報を必要な人にのみ共有することができ、セキュリティ面でも安心して利用できます。
属人化の管理がなくなる
Excelやスプレッドシートのようなフリーツールで管理する場合、使い慣れているなどのメリットがある代わりに、どうしても担当者ごとの管理や運用になりがちです、 しかしリソース・アサイン管理ツールを導入する事で、リソース・アサイン管理のプラットフォームを構築できる為、属人化の管理から脱却する事が出来ます。
以上のように、リソース管理・アサイン管理ツールを導入すれば、人的リソース・アサイン検討に関するムダな工数を削減できます。プロジェクトマネージャーなどの管理者には必須のツールになります。
Excelでのアサイン管理には限界がある理由

アサイン管理ツールと比較して業務効率が落ちるため
Excelでのアサイン管理は、アサイン管理ツールと比較し業務効率が落ちやすいです。
業務効率が落ちる要因に以下の事例が挙げられます。
- リアルタイムでの情報共有に乏しい
- 複数のプロジェクトを同時に管理できない
- 入力ミスが起きやすい
- 複数人で同時に入力・編集する機能がない
特に「プロジェクトへのアサイン状況・最新のスキル情報をリアルタイムで把握できない」と、提案までに時間がかかったり、適切なアサインができず機会を逃してしまったりするなどの売上・利益に直結するトラブルの原因になります。
属人化の恐れがあるため
属人化は、プロジェクトアサインをする際に、大きなデメリットとなります。
Excelでの管理の場合、ファイル数が膨大となり管理体制が曖昧になるため、各プロジェクトマネージャーや部長など特定の方の記憶を頼りにプロジェクトメンバーを選出することも珍しくありません。
しかし、プロジェクトメンバー選出時には、一人一人のスキルやプロジェクト状況を基に適切なメンバーをアサインすることが何よりも重要です。
また、マクロや関数を多用したアサイン管理表は、担当者が不在だとトラブルに対応できないといった問題を抱えています。
そのため、属人化は業務が滞り組織全体の生産性を著しく低下させる原因といえます。
アサイン管理ツールの選び方とポイント
ここでは、アサイン管理ツールを選ぶ際のポイントを3つ紹介します。
自社に適した機能を搭載しているか
一概にアサイン管理ツールといっても、それぞれのツールは注力している機能・備わっている機能が異なります。
比較検討時には、まず自社の課題を洗い出すことから始めてみると良いでしょう。
具体的には、自社のアサイン業務のうち課題と感じている業務を箇条書きに書き出すことです。自社の課題を一覧として見える化し優先順位をつけることで、ツールの情報収集を行う際にも必要な機能・不要な機能の判断がつきやすく、ツール導入までの期間・手間を最小限に抑えることができます。
不要な機能が多く搭載されていると、業務が頻雑化したり余計な費用を払ったりすることになります。「属人化状態を解消し、リアルタイムでの情報を共有したい」「アサイン提案業務の時間を短縮したい」など、自社の課題を明確にした上でツールを検討してみてください。
現在の管理方法からの移行はしやすいか
Excelやスプレットシートからの移行にためらいがある理由のうちの一つに、現状の管理体制からの移行への負担が挙げられます。Excelでは自社内で自由に管理項目を決められるというメリットがあります。
事実、アサイン管理ツールの中には、管理項目の変更ができない製品もあります。
現在利用している「管理項目をそのまま移行することは可能か」という観点も合わせて確認することで、ツール導入・社員への浸透、管理体制の再構築までの期間を短縮することができるでしょう。
操作性に優れているか
新しいツールへのスムーズな移行を実現するために、「操作性」はぜひとも確認したいポイントです。
操作が複雑で分かりにくいと、ツール利用への抵抗感から社員に浸透しない可能性があります。特にプロジェクトマネージャーや人的リソースの管理責任者は、日常的にツールを利用することになるため「操作性」は重要な観点の一つです。
アサイン管理ツールは、製品によって無料トライアルを設けている場合があります。まずは、無料トライアルを活用し、「UIは見やすいか」「直感的に操作できるか」など、よく利用される方を中心に操作性を確認してみてください。
アサイン管理ツールを利用するデメリット
導入費用がかかる
アサイン管理システムの導入には費用がかかります。
しかし、カスタマイズ性が高いなどの機能性やサポートの充実度に優れているため、結果的にコストパフォーマンスが高いことも考えられます。
無料のアサイン管理システムはユーザー数や機能に制限があり、大人数の管理には適していません。
導入費用にどのような項目が含まれているかをしっかり確認し、導入を兼用するのが良いのではないでしょうか。
少人数のアサイン管理には適さない場合がある
社員数が少ない、もしくはプロジェクト数が少ない場合は、Excelでの管理で十分な場合もあります。
ツールにもよりますが、アサイン管理ツールは「50人以上」を想定していることが多いです。
それでも一度試してみたいという方は、「無料トライアル」や相談から始めることをおすすめします。
アサイン管理ツールの成功事例|ITソフトウェア開発企業A社

Excelでのアサイン管理はエンジニアの情報が最新ではなかったり、アサインされていないエンジニアがいたりするなどの課題を抱えていました。
アサイン管理ツールを導入したことでエンジニア情報とプロジェクト情報がDB化され、エンジニアの状況をリアルタイムで確認し的確なアサイン検討が可能となりました。他にも、SES営業やプロジェクトマネージャーの属人化した管理方法からの脱却に成功し、生産性が大幅に改善されています。
アサイン管理ツールは情報の横断検索が可能なので、お客様に対するエンジニアの提案時間が「8時間から1時間に短縮される」ということも珍しくありません。
業務工数を大幅に改善できれば、提案機会をさらに増やすことができます。アサイン管理ツールはSES営業やプロジェクトマネージャーの負担を緩和して、利益を維持・拡大するおススメのツールと言えます。
まとめ【2025年版】アサイン管理ツールおススメ6選|現役アサイナーが解説
本記事では、プロジェクトマネージャーや人的リソースの管理責任者の方に向けて、現役アサイナーがExcel管理の移行先におすすめする「アサイン管理ツール」やアサイン管理ツールの重要性について解説しました。
アサイン管理ツールを選ぶ際には「自社の業務内容にマッチする機能があるか」「現在の管理方法からの移行はしやすいか」「操作性に問題ないか」を確かめましょう。
ぜひ無料トライアルでアサイン管理ツールに触れ、業務工数の削減や提案機会の増加などを実感してみてください。