ITエンジニアや社員のスキル管理ツールfapi(ファピー)を提供する株式会社エフ・ディー・シーのDXサービス事業推進部 佐々木舞美が、fapi導入のメリット・デメリットを解説します。

提供元だからこそ、良い面だけでなく、注意点や向いていないケースも正直にお伝えします。「fapiは本当に自社に合うのか」を判断したい方に向けて、導入前に確認したいポイントまで整理しましたので、比較検討の材料としてご活用ください。

fapiのメリット・デメリット一覧

fapiは、エンジニアのスキル管理とプロジェクトのアサイン管理を一体で行えるクラウドサービスです。管理項目を自由に設定できる柔軟さが特徴ですが、どの企業にも無条件で合うわけではありません。まずは、メリットとデメリットを一覧で確認してみましょう。

メリットデメリット・注意点
管理項目の自由度が高く、Excelから移行しやすい導入目的が曖昧だと活用が定着しにくい
スキルとアサイン状況を横断して確認できる月額費用がかかり、人数とプランで総額が変わる
業務経歴表の出力など提案業務まで効率化できるStandardとPremiumは最低契約人数100名から
レポートやAPI連携で活用範囲を広げやすい更新ルールを決めないと情報の鮮度が落ちる

それぞれの内容を、順番に詳しく見ていきます。

fapi導入のメリット

fapiのメリットは、Excel管理からの移行のしやすさと、移行後に業務がつながっていく広がりにあります。代表的な3つを紹介します。

Excel管理の項目を活かして移行しやすい

fapiは、管理項目をすべて自由に設定できます。これまでExcelで管理してきた項目や登録情報をそのまま引き継げるため、フォーマットを大きく変えずにシステム化できます。

スキル管理ツールの導入では、「現場が新しいフォーマットに慣れるまで時間がかかる」という壁が起こりがちです。実際の導入事例でも、既存の運用を活かせる柔軟さが決め手になったというお声を多くいただいています。

また、初期設定は当社のサポートチームが支援します。管理項目の相談と設定、一括登録用Excelフォームの提供、利用方法のレクチャーが初期費用に含まれるため、社内に専任の担当者がいなくても移行を進めやすい体制です。

スキルとアサイン状況を横断して確認できる

Excel運用では、スキル表と案件情報が別々のファイルで管理され、最新状況の確認に手間がかかりがちです。fapiでは、スキル・業務経歴・アサイン状況をデータベース化し、「誰が何をできて、いつ動けるのか」を横断して確認できます。

条件を組み合わせた要員検索や、よく使う条件を保存できる検索シーンにも対応しているため、候補者探しのスピードが上がります。導入事例では、お客様へのエンジニア提案にかかる時間が約8時間から1時間に短縮された例もあります。

提案業務や分析まで活用範囲を広げやすい

fapiは人材台帳にとどまらず、周辺業務にも展開しやすい設計です。アサイン情報から自動で記録される業務経歴表をExcel形式で出力できるため、提案資料の準備を効率化できます。

また、蓄積したデータをレポートやグラフとして可視化でき、プロジェクトごとの利益の予実といった集計情報の確認・分析にも活用できます。fapi Ver3.0からはAPI連携にも対応しており、既存システムとつなげた運用の拡張も可能です。

fapi導入のデメリット・注意点

一方で、導入を検討する際に知っておいていただきたい注意点もあります。提供元として、正直にお伝えします。

導入目的が曖昧だと活用しきれない

fapiは、IT企業やSES企業のスキル管理・アサイン管理に向けて設計されたツールです。そのため、人事評価が主目的の企業や、案件へのアサインがほとんど発生しない企業では、機能が過剰になる可能性があります。

「スキルの見える化」「アサインの最適化」「営業提案の効率化」のどれを重視するのかを整理しないまま導入すると、運用が形骸化しやすくなります。まずは自社の課題を明確にすることが大切です。

継続的なコストとプラン条件の確認が必要

fapiはクラウド型のサービスで、初期費用500,000円と、利用人数・プランに応じた月額費用がかかります。月額は1人あたり300円からですが、最も安いプランを選べばよいとも限りません。

Minimumプランは最低契約人数の制限がない一方、StandardとPremiumは100名からとなります。また、無料定期面談は全プラン共通ですが、QAサポートはMinimumが年6回まで、StandardとPremiumは無制限です。単価だけでなく、必要なサポート範囲も含めて事前に試算しておくことをおすすめします。

なお、fapiは経済産業省が実施する「IT導入補助金2025」において、補助金対象のITツールに認定されました。条件が合えば導入コストを抑えられる可能性があるため、あわせて確認してみてください。

運用ルールを決めないと情報が古くなる

これはどのツールにも共通しますが、導入して終わりではありません。誰が、どのタイミングで情報を更新するのかを決めておかないと、データの鮮度が落ち、検索やアサイン判断の精度も下がってしまいます。

fapiには期日を指定して更新を依頼できる機能があり、導入事例では、プロジェクト開始時のチェックシートにfapiの更新を組み込んで更新漏れを防ぐといった工夫も生まれています。「導入後に回る運用を作れるか」まで含めて検討しましょう。

fapiが向いている企業・向いていない企業

ここまでのメリット・デメリットを踏まえて、fapiとの相性を整理します。

向いている企業向いていない可能性がある企業
エンジニアのスキル・経歴・稼働状況をまとめて把握したい企業案件へのアサインがほとんど発生しない企業
SESや受託開発など、案件ごとの配置判断が日常的にある企業ごく少人数で、簡易的な台帳管理だけで十分な企業
Excel管理の更新漏れや属人化に課題を感じている企業人事評価制度の運用が主目的の企業
提案スピードや部門間の情報共有を改善したい企業導入目的を整理しないまま、まずツールだけ入れたい企業

スキルの見える化と配置判断の効率化を同時に進めたい企業ほど、fapiの機能を活かしやすくなります。実際、導入いただいた企業の多くはSESや受託開発を手がけるITソフトウェア開発企業で、Excel管理からの移行を経験されています。逆に、必要なのが単純な一覧管理だけであれば、無理に導入する必要はないと考えています。

fapi導入前に確認したい5つのポイント

最後に、導入を検討する際のチェックポイントを整理します。社内で検討を進める際の確認リストとしてご活用ください。

  1. 導入目的は「スキルの見える化」「アサインの最適化」「営業提案の効率化」のどれが中心か
  2. 現行のExcel項目をどこまで移行したいか
  3. 登録する人数と、必要なプラン・契約条件が自社に合っているか
  4. 運用開始後の更新担当者と更新ルールを決められるか
  5. デモや相談を通じて、操作性と運用の定着イメージを確認できているか

迷う点があれば、現在の管理方法や課題をお聞きしたうえで、fapiが合うかどうかも含めてご案内できますので、お気軽にご相談ください。

まとめ:メリット・デメリットを踏まえてfapiを検討しよう

fapiのメリットは、既存のExcel運用を活かしながらスキル管理とアサイン管理を一元化できること、そして提案業務や分析まで活用を広げやすいことです。一方で、導入目的の整理、コストとプラン条件の確認、更新ルールの設計は欠かせません。

エンジニアの配置判断が重要で、Excel管理に限界を感じている企業にとって、fapiは検討する価値のあるツールだと自信を持っておすすめできます。公式サイトでは機能や料金、導入事例を詳しく紹介していますので、自社の課題と照らし合わせながらぜひご覧ください。

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