社員のスキルや能力、経験などを組み合わせたものをスキルセットといいます。
社員のスキルを把握できれば、効果的かつ効率的な人材配置・育成が可能となり、ビジネスを大幅に後押しできます。
この記事ではITエンジニアを200名以上抱え、日々エンジニアのスキル管理を25年経験してきて効率化し、スキル管理ツールを開発・運用している弊社、DXサービス事業推進部 佐々木舞美がスキルセットの重要性と種類、ITエンジニアに欠かせない15のスキルセット例について徹底解説。
スキルセットを一元管理してスキル管理・アサイン管理を強力にサポートする、おすすめのクラウドツールもお伝えします。

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スキルセットの基本

スキルセットの基本

スキルセットとは社員のスキルや能力、知識を組み合わせたものです。
業務に必要なスキルセットを身につけることができれば、生産性の向上や業務効率化につながります。
「スキル」と用語が似ていますが、スキルは技術や経験など単体で表現できるものを意味します。
「スキルセット」は複数のスキルを組み合わせるという違いがあり、実際にビジネスの場では複数のスキルが求められることがほとんどです。

スキルセットの種類

スキルセットは「ソフトスキル」と「ハードスキル」の2種類に分けられます。

ソフトスキル

ソフトスキルは業界や職種に関わらず、個人が保有しているスキルセットを意味します。
ソフトスキルのスキルセットの一例は以下の通りです。

  • コミュニケーション能力
  • マネジメント能力
  • 課題解決能力
  • 決断力
  • リーダーシップ

特にコミュニケーション能力は、すべてのビジネスパーソンに必要なスキルといえるでしょう。
ビジネスコミュニケーション力がないと相手との意思疎通が図れず、業務の進行は困難になります。

ハードスキル

ハードスキルは業務経験や研修から取得できるスキルセットをさします。
ハードスキルのスキルセットの一例は以下の通りです。

  • プログラミング言語
  • ライティング
  • デザイン力
  • 営業力
  • 広報組織力

かつてはハードスキルが重視されていましたが、近年はソフトスキルに注目が集まっています。
なぜなら、ハードスキルを取得するためには、ソフトスキルが必要不可欠と考えられるようになったからです。

ITエンジニアに必要な8つのスキルセット一覧

ITエンジニアに必要な8つのスキルセット一覧

ITスキル

AIや5Gなどの先端ITからサイバーセキュリティまで、ITスキルは項目数が多いのが特徴です。
CompTIA米国本部が発表した「2022年に求められるITスキル」の中でも、プログラミング言語、セキュリティ関連、クラウド関連は特に優先度が高いといえます。

自己管理能力

自己管理能力とは時間や行動、考え方にストレスなど、自分自身をきちんとコントロールできるスキルセットです。
自己管理能力が高いビジネスパーソンは、目標を自分で設定してアクションを起こせる人が多いです。

営業力

営業力とは顧客と信頼関係を築いて、商品やサービスを販売するスキルセットを意味します。
営業には販売力をはじめ商品を説明できる知識やコミュニケーション能力、課題分析力も必要になります。

事務能力

事務処理能力が高い人は、スケジュール管理能力や臨機応変な対応力といったスキルセットが備わっています。
デスクワークのイメージが強いですが電話や来客対応など、基本的な対人スキルも必要です。
事務処理能力を高めるためには、逆算してスケジュールを組んだり業務をマニュアル化したりすることが効果的です。

論理的思考力

論理的思考力がある人は結論を述べた後に具体例を説明するなど、わかりやすく物事を伝えられます。
相手に伝わりやすくなることからも、全ビジネスパーソン必携のスキルセットといえそうです。
さらに、論理的思考力は会話だけではなく文章の書き方にも役立ちます。
論理的思考力を鍛えるためには「結論」「理由」「具体例」「再度結論」の順に話すことを意識してみてください。

問題解決能力

問題解決能力は問題の原因の探究と分析によって、解決に導くためのスキルセットです。
問題解決能力が低い人は失敗して落ち込んだり同僚のせいにしたりするなど、いつまでも問題を解決できません。
物事に対してあらゆる角度から考える癖をつけ、迅速にPDCAを回せる人材が重宝されます。

情報収集スキル

情報収集スキルは信憑性のある情報を集めて、課題解決や有効活用できるスキルセットです。
現代は情報が溢れかえっているため、正確な情報を迅速に集めるビジネスパーソンが求められます。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルは相手と意思疎通をスムーズに行い、信頼関係を築けるスキルセットのことです。
ビジネスシーンでも欠かせない能力のひとつで、採用時にも重要視されます。

プログラミングに関連するスキルセット一覧

プログラミングに関連するスキルセット一覧

システム開発

システム開発はプログラミングを行う前に、プログラムの設計や構築をするスキルセットです。
クライアントがシステムに何を求めるかをヒアリングし、課題を解決するシステムを考える力が求められます。

Web開発

Web開発はWebサイトやWebアプリのプログラミング、Webソフトを作ることの総称です。
バックエンド部分の開発を担当することとなり、高い専門性が必要です。

アプリ開発

アプリ開発には設計からプログラミング、テストに運用まで一連の作業が含まれています。
モバイルアプリは大企業から個人までたくさんの人たちが開発を行っており、毎日数千を超える作品がリリースされています。

インフラ構築

インフラ構築はシステムの稼働に必要な基盤(土台)を作り上げるスキルセットです。
プログラミングスキルにサーバーの設計スキル、クライアントから要件を聞き出すコミュニケーションスキルなどが必要です。
なお、インフラ構築が曖昧だとシステムが動作しなかったりデータが流出したりするなど、重大な事故につながる恐れがあります。

組み込みソフト開発

組み込みソフト開発とは、組み込み機器に搭載して問題なく動作するソフトを開発できるスキルセットです。
開発環境と動作環境が異なるため、プログラミング以外にPCや電子基盤の基礎知識も必要になります。

運用・監視・保守

プログラミングの「運用・監視・保守」には深い知識と技術の他に、スムーズにトラブルに対応するコミュニケーション能力が必要です。
求められるITスキルは常に変化していくので、スキルアップする意欲や向上心を忘れないようにしてください。

テスト工程

プログラムが正常に動作するかを確認し、不都合箇所があったら修正を行うのがテスト工程の仕事です。
従来は新入り社員もテスターを行なっていましたが、セキュリティ向上の観点からどの企業でも専門のシステムエンジニアがテスト工程を行います。

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まとめ

この記事では、スキルセットの重要性とITエンジニアに求められる15のスキルセット例を紹介しました。
スキルセットの導入は個人のスキルや能力を可視化して、適切なアサインに人事評価、人材育成を手助けします。
スキルを習得したい方はマインドセットを整えてから研修でスキルを学び、幅広い業務に対応できる人材を目指してください。