スキルシートはエンジニアのスキルや業務経験をまとめたもので、案件応募に転職、副業とさまざまなシーンで利用されます。
スキルシート作成は時間がかかるため、日頃からエンジニアのスキル情報を適切に管理することが大切です。
この記事ではITエンジニアを200名以上抱え、日々エンジニアのスキル管理を25年経験してきて効率化し、スキル管理ツールを開発・運用している弊社、DXサービス事業推進部 佐々木舞美がエンジニア・企業向けのスキルシート作成ツールを、3つに厳選して解説します。
無料期間を有効活用すれば、簡単かつ効率的にスキルシートを作成できます。
エンジニアのスキル管理を効率化して、他の業務に時間を当てたい企業担当者も参考にしてください。
エンジニア・企業向けスキルシート作成ツール3選

ここではエンジニア(SE)・システム開発・ソフトウェア開発・IT企業向けスキルシート作成ツール3選を紹介します。
スキルシートメーカー|株式会社SPIRAL SENSE
『スキルシートメーカー』は入力・出力・必要に応じた編集機能と、3ステップで気軽にスキルシート作成が可能なツールです。
スキルシートは「プログラマー用」「プランナー用」「クリエイター用」から選択可能で、以前のデータを利用することも可能です。
技術情報欄ではゲームエンジンやプロジェクト管理といった19種類のキーワードから選択するだけ、枠の追加や参考URLの記載も簡単に行えます。
スマホアプリに対応しており、直感的に操作できるところも嬉しいポイントです。
料金 | 利用無料 |
ANDASU|株式会社マルジュ
2023年9月にプレスリリースされ、求人原稿やスキルシート作成をAIがサポートするライティングツールです。
AIには有名なChatGPTを搭載、求人情報や自己PR文に肉付けして「ええ感じ」に仕上げてくれます。
例えば自己PR欄に「一行」文章を記載するだけで、経験や経歴などを盛り込んだ「200文字以上」の文章が作成されます。
もちろん架空のエピソードはよくないので「一つのアイデア」「ヒント」と捉えるべきですが、書き方の参考になるのは間違いありません。
企業がツールを採用するとスキルシート作成時間が約3分の1にカットされ、他の業務に対応したり生産性が向上したりします。
料金プラン | 月額費用 | 利用料金/件 | アカウント発行 | 初期契約期間 |
完全従量プラン | 0円 | 200円 | 無制限 | なし |
ベーシックプラン | 10,000円 | 150円 | 無制限 | 6ヶ月 |
fapi|株式会社エフ・ディー・シー
エンジニアのスキル管理・アサイン管理から、スキルシート作成まで可能な一元管理ツールです。
エンジニアのスキル管理に最適なシステム構成、管理項目の自由度の高さ、効率的なデータ集計・分析によりエクセル比で全体の業務工数を85%もカット。
通知機能で常に最新のスキル状況を把握できるため、手動でデータを集めたり更新したりする手間がありません。
スキル情報をもとに独自の雛形でスキルシート作成ができ、営業提案専用モードも搭載しています。
一ヶ月間の無料トライアルを活用して要員検索やアサイン検討、操作性のよさを是非体感してみてください。
料金プラン | |
ミニマム | 300円/月・ユーザー |
スタンダード | 400円/月・ユーザー |
プレミアム | 800円/月・ユーザー |
無料トライアル | 1か月無料 |
スキルシート作成ツールを選ぶための3つのポイント

スキルシート作成ツールを選ぶ際に重視したい、3つのポイントについてお伝えします。
必要な情報を出力できるか
ツールでスキルシート作成を行う際、必要な情報は揃っているか、素早く出力できるかは重要です。
スキルシート作成は非常に時間がかかるので、情報は詳細かつ簡単に記載できることが望ましいからです。
スキルシートのフォーマットに決まりはありませんが、項目が充実しているツールは記載時間を短縮しエンジニアの負担を軽減できます。
作成したスキルシートを管理できるか
作成したスキルシートをツール内で管理できるかどうか確認してください。
スキルシートを保管できると編集が容易になり、新規プロジェクトに応募する際にも便利です。
ツールによってはスキルシートが3ヶ月以上更新されていないものに対し、更新通知を送信する機能が備わります。
利用用途の確認(個人で利用するor会社や部署、チームでの利用)
スキルシート作成ツールの利用は「個人」か「企業」によって選択するプランが異なります。
個人の場合は、無料プランで十分に事足りるでしょう。
一方、有料プランはSES企業や派遣企業といった人材企業向けといえます。
無料トライアルを利用して機能性や操作性を体験できるツールもあるので、導入前に試してみてください。
効率のよいスキルシートの作成・管理方法

スキルシート作成を効率化するために、次の2つのデータベースを充実させてください。
スキル管理(スキルマップ)のデータベース構築
スキルマップを作成することで、スキルシート作成を効率化できます。
スキルや資格、業務経験などを可視化するスキルマップ、効果的な人材配置に短所を補う人材育成など、人的リソースの価値を最大化できるのが強みです。
スキルシート作成もスキルの網羅が必要になりますので、具体的なスキルマップ作成が望ましいです。
アサイン管理(プロジェクトの経歴・経験)のデータベース構築
スキル管理と同様に、エンジニアのプロジェクト経歴・経験をデータベース化します。
過去のプロジェクトでの期間や役割、どのような実績を残したかなどを網羅することで、スムーズなスキルシート作成につなげてください。
スキル情報・アサイン情報のデータベースをスキルシートへ活用
スキル管理・アサイン管理のデータベースから、スキルシート作成に必要な要素を抽出します。
スキルシート作成に時間がかる理由はエンジニアごとのスキル情報・アサイン情報の収集が非常に大変だからです。
エクセル管理の場合は、フォーマットがバラバラで集計に時間がかることが多々あります。
あらかじめ記載ルールを決めたうえでスキル管理・アサイン管理を行えば、スキルシート作成がスムーズです。
スキル管理・アサイン管理はツールを用いることで、人事担当者の負担を軽減したり業務を効率化できたりします。
ツール活用のメリットは利益を生み出すプロジェクトアサイン、コスト削減にエンジニアのモチベーション向上などが代表的です。
スキルシート作成ツールは「スキル管理、アサイン管理、スキルシート作成」が、一つのツールで完結するものもあります。
スキルシート作成ツールのデメリットは個人管理になりやすいこと

基本的に、スキルシート作成ツールは個人で扱うことが多いです。
ツールには以下のような注意点があるので、目を通して解決策を模索しておきましょう。
- エンジニアの知識がないと作成に時間がかかる
- 誤字・脱字に気づきにくい
- 定期的な更新が必要
- オフラインでの利用が難しい
- AI機能は「過信しない」
特に、個人での作業はミスに気づきにくく、トラブル発生時に解決策がわかりにくいことが挙げられます。
うっかりミスを完全に防ぐのは難しいですが、サポートが充実したツールならトラブルに対応しやすくなります。
スキルシートの効率的な作成・管理にはクラウドサービスが重要

スキルシート作成・管理を効率的に進めるには、クラウドサービスと連動していることが大切です。
クラウド型のスキルシート作成ツールなら、エンジニアのスキル情報をリアルタイムで可視化できます。
スキルや資格、業務経験を一元管理することで、スキルシート作成に必要な情報を瞬時に引き出せるのです。
スキルシートの自動送信や定期的なアップデート機能で人事管理・営業を効率化できるので、エンジニアを抱える担当者は導入を検討してみてください。
まとめ
この記事では時間のかかるスキルシート作成を効率化する、スキルシート作成ツール3選についてお伝えしました。
スキルシートを簡単に記載・管理するにはクラウド型のツールを活用して、スキル管理・アサイン管理をデータベース化しましょう。
充実したスキルシートでプロジェクト参画を実現し、必要とされるエンジニアを目指してください。