「人材不足問題を少しでも解消したい」「スキルを可視化して効果的・効率的にプロジェクトを進めたい」「無料デモ・フリーで使えるスキル管理システムが知りたい」
企業DXが徐々に浸透し、業務をITの力で改善したい、スキル管理システムで従業員情報を把握したいという企業が増えています。
スキル管理システムは、従業員のスキルを一元管理して人事戦略を後押しする機能を搭載したサポートツールです。
この記事ではITエンジニアを200名以上抱え、日々エンジニアのスキル管理を25年経験してきて効率化し、スキル管理ツールを開発・運用している弊社、DXサービス事業推進部 佐々木舞美がスキル管理の重要性と、無料デモ・フリーで使えるスキル管理システム9選を解説します。
スキル管理システムを検討している、導入の準備をしているという方は参考にしてください。

詳細は弊社コーポレートサイトをご確認ください

スキル管理とは?

スキル管理とは?

スキル管理とは従業員のスキルや資格を一元管理して、的確な人材配置と客観的な人事評価につなげる取り組みのことです。
スキルや業務経験、ノウハウなどは会社を支える貴重な知的財産です。
適切な管理・運用によって効率的かつ効果的にプロジェクトを進められ、会社に利益を生み出します。
成果物のクオリティに直結することから、スキル管理については十分に考慮しなければいけません。
スキルを管理する方法は「フリーツール」もしくは専用の「スキル管理システム」が一般的です。
スキルの種類が多く専門性の高さが特徴的なことから、製造業界・IT業界・建築業界ではスキル管理システムの導入が進んでいます。
この記事では最新・最善のスキル管理システムのメリットを紹介しますので、導入の参考にしてみてください。

スキルマップはスキル管理に必須

スキル管理とセットで覚えておきたいのが「スキルマップ」です。
スキルマップとは従業員一人ひとりのスキルを体系的に網羅して評価をしたもので、簡単に理解できるというメリットがあります。

製造業のスキルマップ例
スキル名スキル細目人事評価
せん断加工3
プレス加工曲げ・絞り加工5
圧縮加工5

スキルマップを作成することで従業員のスキル情報を把握し、的確なアサインを実現したり人材育成に活用したりできます。
ISO9001の認証を受ける際にもスキルマップの提出が必須なため、作成手順を覚えておくといいでしょう。
またスキルマップはフリーテンプレートが豊富なので、ダウンロードして活用するのもおすすめです。

【関連比較】スキル管理システムとタレントマネジメントシステムの違い

【関連比較】スキル管理システムとタレントマネジメントシステムの違い

混同しがちですがスキル管理システムは、タレントマネジメントシステムの一部です。
タレントマネジメントシステムはスキルや人事評価などに加え、取得履歴に資質などより広範囲を管理するのが特徴的です。
タレントマネジメントシステムは人事戦略にポイントを当てた機能が多いので、より緻密に人事戦略を立てたい企業におすすめできます。

スキルの見える化が重要な理由と企業例を紹介

スキルの見える化が重要な理由と企業例を紹介

スキルマップを導入してムダのない人材配置と効率的な人材育成を実現した、トヨタ自動車の成功事例をみてみましょう。
トヨタ自動車がいち早くスキルマップを導入したことからも、いかにスキルの見える化が重要かを伺い知ることができます。

CASE1.ITスキルの見える化が重要な理由

深刻化するIT人材不足に対して、経済産業省はIT人材の育成における「能力の見える化」が重要と位置付けています。
なぜなら、従業員のスキル情報を把握できなければ、人材配置をはじめ育成から採用に至るまでの基準が定まらないからです。
2020年には小学校でプログラミングが必修科目となるなど、今後もITスキルの取得状況は企業から求められる情報となるでしょう。
また、情報処理推進機構では、IT人材の発掘・育成を目的に「セキュリティ・キャンプ」を毎年開催しています。
ITスキルを見える化して管理・活用するため、スキル管理システムの普及が今後加速することは間違いありません。

CASE2.トヨタのスキル見える化、スキルマップの成功事例

トヨタ自動車は「多能工」の人材育成を目的として、スキルマップを導入しています。
多能工とは一つのスキルに囚われずに、一人で複数の業務をこなせる従業員のことです。
多能工な従業員が集まれば誰がどの製品を生産しても、安定した品質で仕上げられる点がメリットです。
スキルマップをいち早く導入し改善を重ねてきた結果、多くの製造業で「トヨタ生産方式」が導入されるきっかけとなりました。

無料デモ・フリーで使えるスキル管理システム8選

無料デモ・フリーで使えるスキル管理システム8選

無料デモ・フリーで使えるスキル管理システム8選をお伝えします。
この記事を参考にして、最善・最新のスキル管理システムで業務効率化を目指してください。

コチーム|株式会社オー

1on1×スキルマップで速戦力育成の実現可能なスキル管理システムです。
おもに、組織・個人に必要な1on1の定着、人事評価・目標管理の運用レベルアップ、100社以上の導入実績があります。

料金プラン要問い合わせ
フリーサポートあり、資料の無料請求あり

スキルナビ|株式会社ワン・オー・ワン

目標管理と統計データ、従業員情報の分析によって人事戦略の立案と実行をサポートするスキル管理システムです。
初期設定から難しい分析まで手厚いサポートを受けられるため、システムの定着まで安心して運用ができます。

料金プラン要問い合わせ
無料お試しあり

Zoho People

すべての従業員が幸せに働くための環境づくりをコンセプトにしたスキル管理システムです。
シンプルかつ包括的で柔軟性に優れた機能をあわせ持ち、効率的なデータ管理と人事評価のレベルアップが図れます。

料金プラン(年間契約)
ESSENTIAL HR150円/月・ユーザー
プロフェッショナル240円/月・ユーザー
プレミアム360円/月・ユーザー
エンタープライズ540円/月・ユーザー
PEOPLE PLUS1,080円/月・ユーザー
30日間フリートライアルあり

SUZAKU|株式会社エスユーエス

組織心理学とAIの力で従業員の適材配置・育成をサポートするスキル管理システムです。
データを最新のAIで高精度に分析し、人材育成・評価・リテンションマネジメントなどを通じてタレントマネジメントを実現します。

料金プラン要問い合わせ
ヒューマンスキルアセスメント「HQProfile」のフリートライアルあり、資料の無料請求あり

SKILL NOTE|株式会社スキルノート

従業員の能力を可視化して、戦略的な人材育成・人材配置を可能とするスキル管理システムです。
製造業に特化したサービスでスキルマップの作成・更新を容易に行い、漏れのないスキル管理ができる点がメリットです。

料金プラン・フリートライアル要問い合わせ
資料の無料ダウンロードあり

ourly profile|ourly株式会社

業界注目の相互理解ツールで、スマホアプリに対応するなど気軽に導入できるところがメリットです。
社員同士のコミュニケーションを活性化させることで、必要なスキルを持った人材を誘ったり仕事の悩み相談ができたりします。

料金プラン
1 – 3010,000円/月額
31 – 5020,000円/月額
51 – 10030,000円/月額
101 – 20040,000円/月額
201 – 30050,000円/月額
301以上要問い合わせ
初期費用別途
資料の無料ダウンロードあり

厚生労働省

厚生労働省は人材育成の導入にあたって、より簡単に利用できるツールとして「職業能力評価シート」や「キャリアマップ」を無料公開しています。
スキルレベルは4段階、評価の基準は3段階に設定されており、幅広く活用できるところがメリットです。

フリーテンプレートURLhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000093991_00001.html

ESI mini|株式会社ワン・オー・ワン

少人数の企業にぴったりなスキル管理システムで、シンプルなインターフェースが特徴的です。
経済産業省が提唱する「社会人基礎力」をベースにしたスキル評価システムを導入し、さまざまな業種で利用されています。

料金プランフリー

スキル管理アサイン管理支援ツール fapi|株式会社エフ・ディー・シー

SES・受託開発を25年以上続けるシステム開発企業が、現代の課題を解決するために開発したスキル管理システムです。
導入先をはじめ「ASPIC」「つくばクオリティ」からは、管理項目の自由度の高さ、エクセル管理に変わるツールとして高評価を獲得しています。

料金プラン
ミニマム300円/月・人
スタンダード400円/月・人
プレミアム800円/月・人
1ヶ月間のフリートライアルあり、資料の無料請求あり

スキル管理・アサイン管理支援ツール fapi の詳細はこちら

【まとめ】フリーのスキル管理システムで操作性や業務効率化を確かめよう

本記事ではスキル管理の重要性と、無料デモ・フリーで使えるスキル管理システム8選を解説しました。
スキル管理システムは人材不足に対抗し、多様な人材を育てるために欠かせないものです。
適材適所の人材配置は従業員のモチベーションを高め、会社の経営を大きく支えてくれます。
ぜひ無料デモ・フリーのスキル管理システムを導入し、操作性や業務効率化、人事戦略を確かめてみてください。