VB6(Visual Basic 6.0)からVB.NETへのコンバートについて教えてほしいという相談が、弊社によせられることがここ数年非常に多くなりました。

背景には、デジタル人材が不足していることの対策として東京都でも実践されているリスキリング、コロナによるリモートワークで加速した業務のDX化でVB6(Visual Basic 6.0)のレガシーシステムを現行のVB.NETへのコンバートのニーズ増加したことなどが考えられています。

今回は、

・コンバート方法について情報を収集している方

・コンバートサービスを検討されている企業様

・コンバートが難しいという理由であきらめている企業様

の中でも、特に、コンバートを難しいを感じている企業様向けに、コンバート手法とコンバートサービスにについて、ITエンジニアを150名以上抱え、多くのシステム開発に25年以上携わりながらISO9001を取得している弊社の開発本部 佐藤が解説いたします!

弊社の紹介は、企業情報ページをご確認ください。

コンバートとは?

コンバートとは?

コンバートとは、システム開発(IT)の分野では、プログラム、データなどを他の形式に変換することをコンバートと言います。
ここ数年ではVB6(Visual Basic 6.0)のレガシーシステムを現行のVB.NETへの変換しDX化を推進するニーズが多くシステム会社に寄せられています。
VB6(Visual Basic 6.0)のレガシーシステムを現行のVB.NET変換する装置や機器、ソフトウェアなどのことをコンバタといいいます。

コンバートとマイグレーションの違い

コンバートとマイグレーションの違い

コンバートとマイグレーションは、情報技術における2つの異なる用語であり、以下に説明します。

マイグレーションとは?

マイグレーションは、既存のシステムやデータを、新しいシステムやデータ形式に移行するプロセスを指します。
このプロセスは、データの移行、アプリケーションのアップグレード、オペレーティングシステムの変更、クラウドへの移行など、様々な形で行われます。

例えば、古いバージョンのデータベースから新しいバージョンにデータを移行する場合、データのバックアップ、新しいデータベースへの移行、データの検証などが含まれます。

また、古いオペレーティングシステムから新しいオペレーティングシステムに移行する場合、アプリケーションの互換性、ドライバのインストール、セキュリティのアップグレードなどを考慮する必要があります。

要約すると、マイグレーションは既存のシステムやデータを新しいものに移行することを指し、コンバートは既存のデータやファイル形式を異なる形式に変換することを指します。

VB6(Visual Basic 6.0)のシステムがVB.NET等へコンバートが必要な理由

VB6(Visual Basic 6.0)のシステムがVB.NET等へコンバートが必要な理由

VB6(Visual Basic 6.0)は、Microsoftが1998年にリリースしたVisual Basicの6番目のバージョンであり、多くの企業や開発者によって長年にわたって使用されてきました。
しかし、VB6(Visual Basic 6.0)は現在サポートされておらず、次のような理由からコンバートなどが必要とされるようになっています。

VB6(Visual Basic 6.0)サポートの終了

VB6(Visual Basic 6.0)の開発ツールは、2010年にサポートが終了しました。
これは、新しい機能の追加やバグ修正などのサポートが提供されないことを意味しています。
また、VB6(Visual Basic 6.0)のランタイムも、最近のオペレーティングシステムで動作しない可能性があります。

セキュリティの脆弱性

VB6(Visual Basic 6.0)は、現在のセキュリティ要件に対応できない場合があります。
例えば、VB6(Visual Basic 6.0)のアプリケーションは、ユーザーのプライバシーを保護するための最新のセキュリティ機能が欠けている場合があります。

拡張性と柔軟性の制限

VB6(Visual Basic 6.0)は、現代の開発プラットフォームの多くが提供する機能や拡張性が欠けている場合があります。
VB6(Visual Basic 6.0)を使用することで、新しい機能やツールの組み込み、および現代的なインターフェースの実現が困難になる可能性があります。

人材不足

VB6(Visual Basic 6.0)は、新しい技術やプラットフォームへの移行が進む中で、プログラマーのスキルや専門知識の需要が低下しています。
そのため、VB6(Visual Basic 6.0)に対するスキルセットを持つ開発者の数が減少しており、VB6(Visual Basic 6.0)で開発されたシステムやアプリケーションをサポートすることが難しくなっています。

VB6(Visual Basic 6.0)のシステムをVB.NETへコンバートするメリット

al Basic 6.0)のシステムをVB.NETへコンバートするメリット

VB6(Visual Basic 6.0)のシステムをVB.NETへコンバートするメリットを紹介します。
以下で、コンバートのメリットをご確認ください。

VB6(Visual Basic 6.0)で構築したシステムをそのまま使用できる

VB6(Visual Basic 6.0)で構築したシステムをベースに、新しいシステム・アプリを開発するよりも、コンバートする事で、機能や操作性を変えずに最新のVisual Basic .NET(VB.NET)に変換できる為、「システム運用の教育」「システムが変わる事での業務ロスなどの削減」といったメリットがあります。

システム刷新の開発コストが削減できる

コンバートは変換前のソースコードを利用することが出来る為、やVB6(Visual Basic 6.0)で構築したシステムを新しい構築(刷新)するよりも、開発コストを抑えられるというメリットがあります。

オンプレミスからクラウド化する事で業務効率化がはかれる

VB6(Visual Basic 6.0)で構築したオンプレミスのシステムをマイグレーションを行うタイミングで、クラウドにコンバートする事で「情報の共有が最適化」「運用がしやすい」「メンテナンスが楽」「ネット環境があればどこでもシステムにアクセスできる」など多くの業務工数の削減が出来るというメリットがあります。

運用・保守メンテナンスコストの削減

VB6(Visual Basic 6.0)で構築したシステムは、運用や保守メンテナンスに多額の費用がかかります。VB6(Visual Basic 6.0)で構築したシステムの場合サポートが終了しているため、自社で保守する必要がでてくるたコンバートをおこなう事で、運用管理コスト削減が出来ます。

システムの情報セキュリティ強化

VB6(Visual Basic 6.0)で構築したシステムをコンバートする事で、情報セキュリティ強化につなげられます。VB6(Visual Basic 6.0)で構築したシステムの場合サポートが終了している事で、情報が漏洩したりサイバー攻撃を受けたりなどのセキュリティリスクがあります。
コンバートする事で、情報セキュリティ強化が可能になります。

VB6(Visual Basic 6.0)のシステムをVB.NETへコンバートするデメリット

VB6(Visual Basic 6.0)のシステムをVB.NETへコンバートするデメリット

VB6(Visual Basic 6.0)のシステムをVB.NETへコンバートするデメリットを紹介します。
以下で、コンバートのデメリットをご確認ください。

VB.NETへの移行での仕様変更

VB6 (Visual Basic 6.0)とVB .NETでは、基本的な仕様が変更されており、互換性がなく、
単純な移行ではできない
ため、仕様の異なる事による開発が必要になるケースがあるためです。

Microsoft製の移行ツールの自動変換率の問題

VB6 (Visual Basic 6.0)とVB .NETへの移行ツールをMicrosoftが提供していますが、自動変換率50~65%程度なので仕様が違う事によるエラー起きる可能性があります。
その為、エンジニア(社内リソース)すべてを手作業で確認・修正することが難しいためです。

サードパーティ製品が移行できない可能性

Microsoftが提供している移行ツールでは、画面や帳票の出力などに使用されるサードパーティ製のActiveXコントロールは変換できません
もし、VB.NET対応製品で移行ツールがない場合は、必然的に新規開発が必要になります。

VB6(Visual Basic 6.0)から VB.NETへ移行・変換できない人たちにおススメ!コンバートサービス利用

VB6(Visual Basic 6.0)から VB.NETへ移行・変換できない人たちにおススメ!コンバートサービス利用

VB6(Visual Basic 6.0)システムを移行する際、最も堅実な手段は、後継言語であるVB.NETのアプリケーションへの移行です。

しかし、VB6(Visual Basic 6.0)とVB.NETでは言語仕様が大きく異なっており、単純な変換はできません。
その為、コンバートサービスを利用する事をおススメします。

弊社が提供するサービスではMicrosoftが提供するVisual Basic アップグレード ウィザードに加え、独自開発の自動コンバートツールを使用します。
自動変換できないコードについては、弊社技術者が手動で変換作業を行います。

Microsoftが提供するVisual Basic アップグレード ウィザードに加え、独自開発の自動コンバートツールを使用


弊社のVBリメイク工房は、Microsoft変換ツール成長型の独自開発コンバートツールエンジニアの手作業で変換を行う為、VB6(Visual Basic 6.0)からVB.NETへ移行・変換した際も操作方法を変えずに、短期間・低コストで移行できるサービスになります

VB.NETコンバートの方法・種類

VB.NETコンバートの方法・種類

VB.NETのアプリケーションへのコンバートには、以下のような方法があります。

スクラッチ開発

既存のVisual Basic 6.0(VB6)のアプリケーションを捨て、新たにVB.NETのアプリケーションを作成する方法です。

Visual Basic アップグレード ウィザードを用いる

Microsoft 社提供のVisual Basic アップグレード ウィザードを用いてVisual Basic 6.0(VB6)のコードをVB.NETに変換する方法です。
自動変換できないコードが残りますので、手動で変換作業を行う必要があります。

ラッパライブラリを用いたコンバートサービス

いくつかのITベンダーが提供しているVB.NETのアプリケーションへの変換サービスです。
ラッパライブラリを利用し、Visual Basic 6.0(VB6)のコードをほぼそのままに実行できるようにする方法です。

【保存版】VB.NETコンバート方法の比較表

コンバート方法開発コスト・開発期間保守性、拡張性サードパーティへの対応
VBリメイク工房
スクラッチ開発×
Visual Basic アップグレード ウィザードの利用×
ラッパライブラリを用いたコンバートサービス×

【まとめ】コンバートとは?|VB.NETコンバートについて

いかがでしたでしょうか?

コンバートの意味は既存システムから新システムへの変換です。
そしてコンバートの目的はセキュリティのリスク回避維持コストの大幅削減ではないでしょうか?

レガシーシステムやVB6(Visual Basic 6.0)で構築したシステムを利用している企業は、VB6(Visual Basic 6.0)のサポート期間が、2008年4月8日で終了、WindowsXPのサポートも2014年4月19日で終了しています。

技術力のある企業であれば内製でコンバートは可能かもしれませんが、一般的にはコンバートサービスを利用する事をおすすめします。

弊社では、WindowsXPのサポート終了VB6(Visual Basic 6.0)資産・レガシーシステムをVB.NETへのコンバートを短期間・低コストでご提供しておりますのでお気軽にご相談下さい。

VB6マイグレーションについてでした。