住宅を建てる際に候補に挙がるのが、工務店とハウスメーカーです。
双方にメリット・デメリットがあるため、自身の要望を形にできるかよく検討することが重要です。
この記事では工務店のメリット・デメリットや、ハウスメーカーとの違いを解説します。
失敗しない工務店の選び方も紹介するので、後悔の少ない家に暮らしたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

工務店のデメリット
工務店によって品質にばらつきがある
工務店によっては、品質にばらつきがあると感じるかもしれません。
ハウスメーカーと違って施工マニュアルが完備されていない、資材を専用の工場で加工していないというのが主な原因です。
他にも社長や職人ごとに技術力に違いがあり、完成した住宅に差が生まれることもあります。
完成後をイメージしにくい
工務店は住宅展示場を持っていないケースが多く、住宅の完成後をイメージしにくいのがデメリットです。
ホームページやSNSから施工写真は見れますが、実際に自分の目で見たいのが本音でしょう。
とはいえ近年は、住宅完成見学会やOB様宅見学会を開催する工務店が増えています。
住宅の雰囲気や特色を肌で感じるためにも、見学会があれば積極的に参加することをおすすめします。
倒産のリスクがある
「地元工務店が後継者や職人不足で倒産した」という話を聞いたことがあるかもしれません。
工務店は経営規模が小さいことから、倒産のリスクがあります。
倒産すると工事が中止になったり、アフターサポートを受けられなかったりする可能性が高いです。
ただし、工務店が「住宅完成保証制度」に加入していると、倒産時のリスクを軽減できます。
工務店の変更に伴う追加費用や前払金の損失の一部が保証されるので、契約前に確認すると良いでしょう。
規格住宅よりメンテナンス費用がかかりやすい
工務店の注文住宅は、規格住宅よりメンテナンス費用がかかりやすいのがデメリットです。
なぜなら規格商品を使っていなかったり、建物の形状が独特だったりするケースが多いからです。
工務店で家を建てる際には入念に打ち合わせを行い、完成後のメンテナンス費用も考える必要があります。
工務店のメリット
仕様や設計の自由度が高い
工務店は構造上に問題がない限りは、仕様や設計を自由に選べる場合が多いです。
断熱や耐震など住宅の性能に関わる部分も自由に選べることから、ハウスメーカー以上の住宅性能にすることもできます。
吹き抜けや数寄屋づくりなど家づくりにこだわりたい人は、工務店を選ぶと良いでしょう。
比較的に価格を抑えやすい
工務店は、予算を極力抑えたい人にもおすすめです。
住宅展示場や来場者プレゼント、CMを大々的に打っておらず、その分を建設費用に還元できます。
また、工務店の中には家族経営を行っているところもあり、人件費を抑えて住宅価格に反映させています。
その土地の特徴や風土を熟知している
地元密着型の工務店は土地の特徴や風土を熟知しており、暮らしやすい家づくりを提案してくれます。
例えば豪雪地帯なら屋根の雪下ろしをしなくても済む設計、水害が多い地域なら住宅の周囲に盛り土をするといったものです。
全国展開するハウスメーカーとなると、その土地に最適な仕様・設計にするのが難しい場合が多いのです。
「大規模な自然災害に備えたい」「安心して長く暮らしたい」という人は、地域に根差した工務店を選ぶと良いでしょう。
トラブルへの対応が柔軟な場合が多い
地元を中心に経営する工務店は、顧客や地域住民との信頼関係を非常に重視します。
そのためトラブルがあったときは、スピーディーかつ柔軟に対応してもらえるケースが多いのです。
特に地方に分類される地域なら、口コミや評判が売上に大きく影響します。
信頼関係のうえに成り立つ地元工務店だからこそ、トラブルが発生しても安心して任せられます。
ハウスメーカー・設計事務所との違い

工務店とハウスメーカーの違い
実は、ハウスメーカーに明確な定義はありません。
ハウスメーカーは規格住宅が多く、工務店と比較して品質が一定かつ短納期化を実現しやすいです。
また経営規模が大きい会社なら、自社で規格化した建材・設備を提供してくれます。
ただし、工務店と比べて設計の自由度は低く、費用も高くなりやすいのがデメリットといえます。
工務店と設計事務所の違い
設計事務所は住宅・建築物の設計を行う会社で、施工は行いません。
施工は提携している工務店が行うのが一般的です。
工務店との違いとしては、設計料として建築費用の10〜15%程度が必要になります。
費用を払ってでも住宅にデザイン性やオリジナリティを求める人は、設計事務所へ設計を依頼することをおすすめします。
後悔しない地元店の選び方
見学会に参加する
近くで完成見学会や構造見学会が開催されたら、積極的に参加しましょう。
住宅展示場のモデルハウスは60坪以上のものが多く、実際に暮らす35坪程度の家とはイメージが大きくかけ離れています。
見学会では工務店の特色や強みを知ったり、施主の話を聞いたりする絶好の機会です。
工務店はハウスメーカーより情報が少ないからこそ、実際に目で見ることは非常に有意義な時間になるはずです。
着工件数(実績)の豊富さで選ぶ
工務店のホームページなどで、施工実績を確認してから依頼するのもおすすめです。
伝統的なものから流行を取り入れたものまで、施工事例を見れば幅広い提案ができるかどうか判断できます。
工務店が得意とする施工内容と自身の希望がマッチすれば、後悔の少ない家で暮らせる可能性が高まります。
会社の評判・口コミを参考にする
中小工務店は公開されている情報が少ないことから、評判・口コミは重要な判断基準になります。
依頼すると工務店との付き合いは一生続くため、社長や社員の人柄もチェックしておきたいポイントです。
「良い噂が聞こえる」「多くの人に支持されている」という工務店なら、真摯に対応してくれる場合が多いです。
とはいえ評判・口コミには信憑性が低い情報も混じっているため、鵜呑みにせず自分の基準をしっかりと持ちましょう。
SNSや雑誌で情報収集をする
SNSや雑誌で情報収集をするのも、工務店選びで後悔しないポイントです。
近年は住宅を建てた個人が、家づくりの過程や居住後の暮らしについて発信するケースが増えています。
経験者のリアルな声は、工務店の特徴や住み心地を把握するための重要な情報源といえるでしょう。
「plantable」で工務店・ハウスメーカーと施主間のコミュニケーションを円滑に!

plantableは家づくりの打ち合わせで発生する、「言った言わない問題」を解決するコミュニケーションアプリです。
注文住宅は決めるべき項目数が非常に多く、打ち合わせを進めるとどこかで抜けや漏れが発生します。
情報の抜け・漏れや伝達ミスは、施工のやり直しや追加費用が発生する原因になりかねません。
plantableは担当者と施主間で図面を共有しながら、要望・イメージを伝えることでお互いの認識のズレをなくします。
また、話題に対して対応済みか否かも、お知らせ機能により抜け落ちることもありません。
隙間時間を利用してスマホで意見交換をするので、打ち合わせ時間を短縮する効果もあります。
「言った言わない問題を回避したい」「早く理想の家に住みたい!」という人は、ぜひplantableの利用を検討してみてください。
まとめ|メリット・デメリットを理解して理想の住宅を建てよう!
工務店やハウスメーカーに依頼する際は、双方にメリット・デメリットがあります。
メリット・デメリットをよく理解したうえで、自身が望む形を実現するにはどちらが良いか十分に検討することが重要です。
近年は工務店・ハウスメーカーと施主間のコミュニケーションを円滑にする、「plantable」を導入する企業が増えています。
言った言わないなど余計なトラブルに巻き込まれないためにも、plantableのようなツールを導入しているか聞いてみるのもおすすめです。