この記事ではITエンジニアや社員のスキル管理ツールfapi(ファピー)を提供する株式会社FDCの佐々木舞美が、企業の人材戦略に欠かせないスキル管理アプリの選び方とおすすめシステムを詳しく解説しています。
2026年現在、人的資本経営の重要性が高まる中、従業員のスキルを可視化し、適材適所の人材配置を実現するスキル管理アプリの導入が加速しています。
ぜひこの記事を読んで御社にピッタリのスキル管理アプリを見つけてみてください。
スキル管理アプリとは?導入する目的とメリット

スキル管理アプリの基本機能
スキル管理アプリとは、従業員が持つ資格や能力、技術、経験などのスキル情報を一元管理し、社内で可視化・共有するためのクラウド型ツールです。従来のExcelやスプレッドシートでの管理と比較して、リアルタイムでの情報更新、検索機能の充実、データ分析機能など、多くの利点があります。
主な機能として以下のような要素が挙げられます。
- 従業員のスキル・資格・経験の一元管理
- スキルマップの自動生成と可視化
- プロジェクトへの最適な人材配置支援
- スキルギャップの分析と育成計画の立案
- 業務経歴書やスキルシートの自動出力
- 権限設定による情報セキュリティの確保
スキル管理アプリを導入するメリット
スキル管理アプリを導入することで、企業は以下のようなメリットを享受できます。
- 適材適所の人材配置:従業員一人ひとりのスキルや得意分野が把握できるため、プロジェクトや部署に最適な人材をアサインできます
- 業務効率の向上:必要なスキルを持つ人材を素早く検索でき、人材配置の検討時間を大幅に削減できます
- 戦略的な人材育成:組織全体のスキルギャップを可視化することで、どの分野の育成が必要かが明確になります
- 離職防止:従業員のキャリアパスを明確化し、成長機会を提供することでエンゲージメントが向上します
- 人的資本開示への対応:2023年以降、人的資本情報の開示が求められる中、スキルデータの管理・分析が重要になっています
スキル管理アプリの選び方|失敗を防ぐ6つの重要ポイント

スキル管理アプリを選ぶ際には、以下の6つのポイントを確認することが重要です。
1. 自社の管理項目に対応できるカスタマイズ性
企業によって管理したいスキルの種類や項目は異なります。業種や職種に応じて必要な管理項目を自由に設定できるカスタマイズ性が重要です。製造業であれば資格や力量評価、IT業界であればプログラミング言語やフレームワークの習得度など、業界特有のニーズに対応できるシステムを選びましょう。
2. 使いやすいUI/UXと操作性
どれだけ高機能でも、現場の従業員や管理者が使いこなせなければ意味がありません。直感的に操作できるインターフェースかどうか、無料トライアルで実際に試してみることをおすすめします。
3. 既存システムとの連携性
人事評価システムや勤怠管理システム、給与計算システムなど、既に導入している他のシステムとスムーズに連携できるかを確認しましょう。データの二重入力を避け、業務効率を最大化できます。
4. データ分析・可視化機能の充実度
単にデータを保存するだけでなく、組織全体のスキル分布や不足しているスキル領域を視覚的に把握できる分析機能があると、戦略的な人材育成計画が立てやすくなります。
5. セキュリティとアクセス権限管理
従業員の個人情報やスキル情報を扱うため、セキュリティ対策は必須です。役職や部署ごとに閲覧・編集権限を細かく設定できるシステムを選びましょう。ISO認証やプライバシーマークの取得状況も確認ポイントです。
6. コストパフォーマンスとサポート体制
初期費用と月額料金、そして導入後のサポート体制を総合的に評価します。安価でも機能が不足していたり、サポートが不十分では本末転倒です。自社の規模と予算に見合ったプランを選択しましょう。
【2026年最新】おすすめスキル管理アプリ8選
ここからは、2026年現在おすすめのスキル管理アプリを8つご紹介します。それぞれの特徴や料金、向いている企業のタイプなどを詳しく解説します。
1. fapi(ファピー)|SES・IT企業に特化したスキル・アサイン管理

fapiは、20年以上のプロジェクト管理実績を持つシステム専門家が開発した、ITエンジニアのスキル管理とアサイン管理に特化したクラウドサービスです。
主な特徴:
- エンジニアのスキル情報を体系的にツリー形式で管理
- リアルタイムでアサイン状況を把握し、候補者検索が可能
- 業務経歴表を独自フォーマットでExcel出力できる
- スキルやプロジェクト情報を自由に集計・分析
- ISO9001認証取得、情報セキュリティ対策も万全
- 項目間連携機能により、自動的にデータを連結・計算
料金プラン:
- Minimumプラン:月額300円/人(最低契約人数なし、QAサポート年6回まで)
- Standardプラン:月額400円/人(最低契約人数100名、QAサポート無制限)
- Premiumプラン:月額800円/人(最低契約人数100名、オリジナル設定可能)
向いている企業:SES企業、受託開発企業、IT系の製造業など、エンジニアのスキル管理とプロジェクトアサインを効率化したい企業に最適です。
受賞歴:ASPIC IoT・AI・クラウドアワード2022受賞、つくばクオリティ認定取得
2. カオナビ|シェアNo.1のタレントマネジメントシステム

カオナビは、4,000社以上の導入実績を持つ、業種・業態を問わず利用できる総合的なタレントマネジメントシステムです。人材データの一元管理から戦略的な人材配置まで幅広くカバーします。
主な特徴:
- 顔写真付きの人材データベースで直感的な管理
- スキルセット機能で職種ごとのスキルを可視化
- 人材データベースとスキル管理機能「アビリティマネージャー」が連携
- 多様な分析機能で組織の現状を可視化
- 人事評価・目標管理機能も統合
料金プラン:「人事DXプラン」「タレントマネジメントプラン」の2つのプランがあり、機能と利用人数で料金が決定します。詳細は公式HPをご確認ください。
向いている企業:大企業から中堅企業まで、全社的な人材情報管理と戦略人事を実現したい企業に適しています。
3. HRBrain|顧客満足度No.1のタレントマネジメント

HRBrainは、2019年グッドデザイン賞を受賞した、使いやすさに定評のあるタレントマネジメントシステムです。わかりやすいUI/UXで、経営層から現場マネージャーまで直感的に操作できます。
主な特徴:
- 人材データの見える化と一元管理
- スキル情報を個社ごとに最適化して収集・可視化
- 人材サーチAI機能で特定スキルを持つ人材を素早く検索
- 360度評価機能で多角的な人材評価
- 人事評価、労務管理、ラーニング、サーベイなど統合プラットフォーム
料金プラン:初期費用20万円~、月額7万円~。詳細は公式HPをご確認ください。
向いている企業:システムの使いやすさを重視し、人材データを活用した戦略人事を推進したい企業に最適です。
4. SmartHR|労務管理からタレントマネジメントまで

SmartHRは、労務管理で圧倒的なシェアを持ち、タレントマネジメント機能も充実したオールインワン型人事システムです。従業員の基本情報から詳細なスキル管理まで一元化できます。
主な特徴:
- スキル、資格、研修ごとに従業員の保有・受講履歴を俯瞰できるスキルマップ
- 複数部署・複数担当者での組織的運用が可能
- 労務管理データとの連携でシームレスな情報管理
- 従業員サーベイや配置シミュレーション機能も搭載
- 既にSmartHRを導入している企業はスムーズに機能拡張できる
料金プラン:人事・労務エッセンシャルプラン、HRストラテジープラン、タレントマネジメントプランで利用可能。詳細は公式HPをご確認ください。
向いている企業:労務管理から人材育成まで一つのプラットフォームで完結させたい企業、既にSmartHRを導入している企業に最適です。
5. Skillnote(スキルノート)|製造業特化のスキル管理

Skillnoteは、製造業の現場に特化したスキル管理・人材育成システムで、250社以上の製造業に導入されています。QMS力量管理の高度化にも対応しています。
主な特徴:
- 製造業の現場スキルを体系的に管理
- ISO9001などのQMS力量管理に対応
- スキルマップの正確な管理と可視化
- 人材配置を素早く行える検索機能
- 研修管理機能との連携
- 2026年夏に製造業向け戦略人事支援機能をリリース予定
料金プラン:詳しくは公式HPをご確認ください。
向いている企業:製造業で現場作業員のスキル管理や力量評価を効率化したい企業、ISO認証取得企業に最適です。
6. タレントパレット|科学的人事戦略を実現

タレントパレットは、4,500社以上の導入実績と継続率99.6%を誇る、人事にマーケティング視点を採り入れた科学的人事戦略を実現するシステムです。ITR Market View人材管理市場2025でシェアNo.1を獲得しています。
主な特徴:
- 96種類の汎用スキルテンプレートで即座にスキル管理開始
- 業務に必要なスキルを「知識」「経験」などに分解して定量化
- スキル情報の一元管理と成長度合いの可視化
- メンバー実感モニタ機能でスキルアップ状況を把握
- 組織ごとの力量定義と評価の自動化
- 採用、育成、配置、離職防止をワンプラットフォームで実現
料金プラン:詳しくは公式HPをご確認ください。
向いている企業:データドリブンな人事戦略を推進したい企業、人的資本経営に本格的に取り組む企業に適しています。
7. COCOREPO(ココレポ)|初期費用0円のエンジニア向けシステム

COCOREPOは、初期費用0円、30名まで完全無料で利用できるITエンジニア特化型のクラウド型スキル管理システムです。申込数は1,000社を突破しています。
主な特徴:
- 初期費用0円、導入の手間が少ない
- エンジニアのスキルを可視化し適切なプロジェクトアサインを実現
- 社員データをCSVで取り込め、すぐに運用開始できる
- 30名まで無料で利用可能
- 低コストでスキル管理を始められる
料金プラン:30名まで無料。詳しくは公式HPをご確認ください。
向いている企業:小規模なIT企業やスタートアップで、まずは低コストでスキル管理を始めたい企業に最適です。
8. Skill-Repo(スキルレポ)|エンジニア経歴書管理に強み

Skill-Repoは、エンジニアの経歴書作成とスキル管理に特化したクラウド型システムで、SES営業の効率化にも役立ちます。
主な特徴:
- エンジニアの経歴や実績を効率的に管理
- フォーマットを意識せずフォームに入力するだけでスキルシート作成
- 経歴書のメール送信や自動氏名マスク機能
- 5名まで無料で利用可能
- 6名以上は1人あたり500円の低価格
料金プラン:
- 0円~5名まで:無料
- 6名~:500円/人
向いている企業:SES企業や派遣企業で、エンジニアのスキルシートや経歴書を頻繁に作成・更新する企業に最適です。
スキル管理アプリの比較一覧表
各システムの選び方のポイントを反映した一覧比較表をご用意しました。
| システム名 | 初期費用 | 月額料金(目安) | 主な強み | 向いている企業 | 無料トライアル |
|---|---|---|---|---|---|
| fapi | 50万円 | 300円~800円/人 | IT・SES特化、アサイン管理 | SES・受託開発企業 | あり |
| カオナビ | 15万~75万円 | 数万円~ | シェアNo.1、総合機能 | 大企業・中堅企業 | 要問合せ |
| HRBrain | 20万円~ | 7万円~ | UI/UX、顧客満足度No.1 | 使いやすさ重視企業 | 要問合せ |
| SmartHR | 要問合せ | 要問合せ | 労務管理との連携 | 既存SmartHRユーザー | あり |
| Skillnote | 要問合せ | 要問合せ | 製造業特化、QMS対応 | 製造業 | 要問合せ |
| タレントパレット | 30万~55万円 | 10万円~ | 科学的人事、テンプレート豊富 | データドリブン経営企業 | 要問合せ |
| COCOREPO | 0円 | 30名まで無料 | 低コスト、エンジニア向け | 小規模IT企業 | 30名まで無料 |
| Skill-Repo | 0円 | 5名まで無料、6名~500円/人 | 経歴書管理、SES営業 | SES・派遣企業 | 5名まで無料 |
スキル管理アプリの効果的な活用方法

スキル管理アプリを導入しただけでは、その効果を最大化することはできません。ここでは、スキル管理アプリを効果的に活用するための具体的な方法をご紹介します。
定期的なスキル情報の更新
スキル情報は常に変化します。新しい資格の取得、プロジェクトでの経験蓄積、研修の受講など、定期的に情報を更新する仕組みを構築しましょう。四半期ごとや半期ごとに従業員自身がスキル情報を更新し、上司が承認するフローを設定するのが効果的です。
スキルギャップ分析の実施
組織が目指す方向性と現在の従業員スキルとのギャップを定期的に分析します。どのスキルが不足しているのか、どの部署に偏在しているのかを可視化することで、計画的な採用や育成施策を立案できます。
プロジェクトアサインへの活用
新規プロジェクトが立ち上がった際、必要なスキルセットを定義し、システムで該当する人材を検索します。これにより、最適な人材を迅速にアサインでき、プロジェクトの成功確率が高まります。
キャリアパスの明確化
従業員が将来どのようなキャリアを描きたいかをヒアリングし、そのために必要なスキルをシステムで管理します。現在のスキルと目標スキルのギャップを可視化することで、従業員のモチベーション向上と計画的な成長支援が可能になります。
人事評価との連携
スキルの習得度や活用状況を人事評価に反映させることで、従業員のスキルアップへの動機づけになります。スキル管理アプリと人事評価システムを連携させることで、より公平で透明性の高い評価が実現できます。
スキル管理アプリ導入時の注意点

スキル管理アプリの導入を成功させるためには、いくつかの注意点があります。
現場の巻き込みと運用ルールの明確化
人事部門だけでシステムを導入しても、現場が使わなければ意味がありません。導入初期から現場の管理職や従業員を巻き込み、運用ルールを明確にすることが重要です。誰が、いつ、どのように情報を更新するのか、承認フローはどうするのかなど、具体的なルールを策定しましょう。
段階的な導入とPDCAサイクル
いきなり全社で完璧なシステムを目指すのではなく、まずは特定の部署やプロジェクトで試験導入し、課題を洗い出してから全社展開する段階的なアプローチが有効です。定期的に運用状況を振り返り、改善を重ねていきましょう。
データの正確性の担保
スキル情報の正確性が低いと、誤った人材配置につながる可能性があります。自己申告だけでなく、上司や人事部門による確認プロセスを設けることで、データの信頼性を高めましょう。
セキュリティとプライバシーへの配慮
従業員の詳細なスキル情報は個人情報です。誰がどの情報にアクセスできるのか、権限設定を適切に行い、情報漏洩のリスクを最小限に抑える必要があります。
スキル管理と人的資本経営
2023年以降、上場企業を中心に人的資本情報の開示が求められるようになりました。人的資本経営とは、人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出す経営戦略のことです。
スキル管理アプリは、人的資本経営を実現するための重要なツールです。従業員のスキルデータを蓄積・分析することで、以下のような取り組みが可能になります。
- 組織全体のスキルポートフォリオの可視化
- 戦略的な人材投資の意思決定
- 人的資本のROI(投資対効果)の測定
- 投資家や求職者へのアピール材料としての活用
人的資本経営を推進する企業にとって、スキル管理アプリの導入は必須と言えるでしょう。
まとめ|自社に最適なスキル管理アプリを選ぼう
本記事では、スキル管理アプリの選び方とおすすめ8選について詳しく解説しました。
スキル管理アプリを選ぶ際の重要ポイントは以下の6つです。
- 自社の管理項目に対応できるカスタマイズ性
- 使いやすいUI/UXと操作性
- 既存システムとの連携性
- データ分析・可視化機能の充実度
- セキュリティとアクセス権限管理
- コストパフォーマンスとサポート体制
おすすめのシステムとして、IT・SES企業に特化した「fapi」、シェアNo.1の「カオナビ」、使いやすさに定評のある「HRBrain」、労務管理と連携できる「SmartHR」、製造業特化の「Skillnote」、科学的人事戦略を実現する「タレントパレット」、低コストで始められる「COCOREPO」「Skill-Repo」をご紹介しました。
自社の業種、規模、予算、そして何より「スキル管理で何を実現したいのか」という目的を明確にした上で、最適なシステムを選択してください。多くのシステムでは無料トライアルや資料請求が可能ですので、まずは複数のシステムを比較検討することをおすすめします。
適切なスキル管理アプリの導入により、人材の適材適所配置、戦略的な育成、エンゲージメント向上、そして人的資本経営の実現へと繋がります。2026年、競争力を高めるためにスキル管理アプリの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

