近年、営業力を飛躍的に高めている企業が行なっているのが、営業プロセスの可視化と分析です。
顧客管理や案件管理、プロセス管理と効率的な営業活動を可能としているのが「案件管理ツール・システム」です。
この記事では案件管理ツール・システムの概要とメリット・デメリット、機能性に優れたおすすめツール12選を紹介します。
それぞれのツールの特徴を確認して、自社の課題を解決するツールを導入してください。
案件管理ツール・システムとは?

案件管理ツールは顧客情報や商談の進捗、受注確度などを一元管理して、業務効率化をサポートするツールです。
最新情報にいつでもアクセスできるうえ、日報作成や情報分析の自動化で業務負担を大幅に軽減できます。
クラウドタイプの案件管理ツールなら出先でも入力・編集できるので、時間や場所に囚われません。
エクセルでの案件管理は案件数や営業担当者が増えるとデータが膨大になり、複数人での入力・編集が困難でした。
営業活動では最新情報の把握が欠かせないことから、エクセルは案件管理に不向きといえるでしょう。
案件管理ツールでタスクや商談進捗を可視化して、効率的な営業活動から案件の成約率を高めましょう。
案件管理システム・ツールのメリット・デメリット

案件管理ツール・システムのメリットを以下にまとめました。
案件管理ツール・システムのメリット | |
情報を漏れなく管理・活用できる | |
情報の紐付けで営業効率をアップできる | |
データ量が膨大でも分析が容易に行える | |
対応漏れをなくし受注機会を増やせる |
顧客情報から過去の商談までを一箇所に蓄積できることから、自分でデータベースを作成する手間がかかりません。
「会社名」や「地域」「商談名」などで検索する機能を搭載し、目当ての情報は簡単に入手できます。
また、分析シーンでは案件ごとに売上見込みや売上実績をグラフ化できるなど、営業活動の標準化や改善に効果が期待できます。
案件管理ツール・システムのデメリットは以下の通りです。
案件管理ツール・システムのデメリット | |
機能が複雑な場合がある | |
スマホやタブレットに対応していない場合がある | |
導入・運用コストがかかる |
案件管理ツールの機能や操作の不安を払拭するためにも、無料トライアルや無料デモを試してみてください。
正規版に移行する際はデータを引き継ぎますし、初期設定の手間や時間がかかりません。
なお、中小企業・小規模事業者を対象にした「IT導入補助金」を活用すれば、導入コストの負担を抑えることができます。
案件管理ツールを選ぶ際は「IT導入補助金」に対応しているかどうか問い合わせてみてください。
案件管理ツール・システムおすすめ9選

Mazrica Sales(株式会社マツリカ)
『Mazrica Sales』は「見込み客獲得の効率化」「営業の見える化で営業効率アップ」「既存客のフォローで解約率減少」など、多くの成果を創出します。
特に入力の自動化に定評があり、Google WorkspaceやMicrosoft 365との連携で、メールの送信内容に紐づいた案件を自動で登録できます。
料金プラン(月額) | |
Starter | 27,500円から |
Growth | 110,000円から |
Enterprise | 330,000円から |
Sales Force Assistant(株式会社NIコンサルティング)
日報作成やスケジュール管理をサポートする、AI秘書機能を搭載した案件管理ツールです。
「SFAssist」「マッピングアシスト」など無料の専用アプリを利用すれば、更なる業務効率化を図れます。
料金プラン | |
初期設定費用 | 50,000円 |
月額利用料 | 4,000円 / 名(案件営業向けSFAの場合) |
Sales Cloud(株式会社セールスフォース・ジャパン)
世界シェアNo.1の営業向けCRMで、AIとデータの掛け合わせでより速くスマートな営業活動を支援します。
非常に多機能なため、無料トライアルを利用して自社に合うかどうか確認することをおすすめします。
料金プラン(ユーザー・月) | |
Starter | 3,000円 |
Professional | 9,600円 |
Enterprise | 19,800円 |
JUST.SFA(株式会社ジャストシステム)
個人と組織の「継続成長」を最大限支援する案件管理ツールです。
SFA未経験者でも使いやすく、新規開拓・既存深耕・ルートセールスなど、複数の営業スタイルに合わせてSFAを構築できます。
料金プラン | 要問い合わせ |
Knowledge Suite GRIDY SFA(ブルーテック株式会社)
「営業支援SFA」「顧客管理CRM」「グループウェア」がひとつになった案件管理ツールです。
スケジュールやWebフォーム作成、AIが高確度の見込み客をすぐに見つけるなど、営業活動を効率化する機能が豊富です。
料金プラン(ユーザー数 無制限) | |
グループウェア | 10,000円 |
SFAスタンダード | 50,000円 |
SFAプロフェッショナル | 80.000円 |
Report@(レポルタ)(ナビッピドットコム株式会社)
スマホの位置情報を活用して、顧客情報や行動履歴を管理する業務サポートアプリです。
マップ上に一日の導線を表示したり報告書を簡単に作成したりと、業務に役立つ機能が満載です。
料金プラン | |
エントリー | 500円 / ID |
ベーシック | 1,200円 / ID |
Zoho CRM(ZOHO Japan Corporation)
『Zoho CRM』は一般的なSFA・CRMツールと比較しても、低コストで運用できる案件管理ツールです。
公式サイトでは無料トライアル(15日間)でチェックしたいポイントを紹介しているので「何から始めたらいいかわからない」という方は参考にしてください。
料金プラン(1ユーザー・月額) | |
スタンダード | 2,400円 |
プロフェショナル | 4,200円 |
エンタープライズ | 6,000円 |
アルティメット | 7,800円 |
cyzen(レッドフォックス株式会社)
スマホに特化した案件管理ツールで、営業活動を見える化して業務改善や戦略づくりを支援します。
写真付き報告書を作成したり蓄積した行動データを分析したりと、実用性の高い機能を備えています。
料金プラン | 1,000円〜(1ユーザーあたり) |
kintone 営業支援(SFA)パック(サイボウズ株式会社)
自社に必要な機能を自由にカスタマイズして、業務改善を図る案件管理ツールです。
プロジェクト管理やCRM、請求管理に勤怠管理など、専門知識がなくてもカスタマイズできるのが魅力です。
料金プラン(月・1ユーザー) | |
スタンダードコース | 1,500円 |
ライトコース | 780円 |
IT・ソフトウェア開発・システム開発・アプリ開発企業向け案件管理ツール・システムおすすめ3選
SFAの基本機能の一部に加え、要員可動管理やマッチングなどの機能を備えた、SES営業に特化した案件管理ツールです。
技術経歴書も作成できるため、要員提案を素早く行えます。
料金プラン | |
月額費用 | 7,000円/ユーザー |
初期費用 | 30,000円〜 |
サービス開始から10年以上が経つSES特化型の契約・請求管理ツールです。
契約登録から、見積や請求のカスタマイズ帳票発行、ファイルの送受信が可能、SES事業向けとしては唯一の電子帳簿保存法に対応しています。
料金プラン | 初期費用 + 月額11,000円〜 |
fapi(株式会社エフ・ディー・シー)

エンジニアのスキル・アサイン状況を可視化して、HRMや提案スピード向上に寄与する案件管理ツールです。
導入先やASPIC、つくばクオリティから管理項目の自由度の高さが評価され、エクセルに変わる新しい案件管理ツールとして人気を博しています。
料金プラン | |
ミニマム | 300円/月・人 |
スタンダード | 400円/月・人 |
プレミアム | 800円/月・人 |
お試し | 1か月無料 |
まとめ
今回は各業界の営業活動を効率化する、おすすめの案件管理ツール12選をお伝えしました。
案件管理ツールで蓄積した情報を活用すれば、営業担当者一人ひとりの販売力を向上できます。
エクセルでの案件管理に限界を感じている方はぜひ案件管理ツールを導入し、営業活動を最適化してください。