SFAツール セールスフォース(Sales force)の機能や料金プランについて解説

「営業活動を可視化したい」「ノウハウを蓄積して営業スキルの標準化・業務効率化を実現したい」という方は、SFAの導入を検討してみてください。SFAを代表するセールスフォースは、高いカスタマイズ性でさまざまな業界の営業活動を支援します。

今回はSFAの意味からCRMとの違い、セールスフォース（Sales Cloud）の機能・料金までを解説します。
セールスフォースが向いている企業も紹介するので、営業活動を1日でも早く最適化したい方はぜひ参考にしてみてください。

SFAは「Sales Force Automation」の略称で、日本語では「営業支援ツール・営業支援システム」という意味があります。
SFAを導入する主な目的は、営業における属人化の解消および営業プロセスの自動化です。
具体的には営業担当者の行動や商談の進捗を一元管理することで、業務改善や生産性の向上につなげることができます。

SFAの代表的なツールには、以下のようなものがあります。

SFAを活用して重要な業務に注力できれば、売上アップにつながるでしょう。

CRMは「Customer Relationship Management」の略語で、「顧客管理システム」という意味です。
顧客の属性や自社との接触履歴を一元管理して、顧客との関係を強化したり収益の拡大につなげたりするのが目的です。

SFAは営業活動の効率化を見据えたツールであり、蓄積したデータを元に効率化と効果的な営業アプローチを支援します。
つまり、SFAで営業活動を効率化して、受注後はCRMで顧客との関係性を管理するという流れです。

SFAとCRMにおける機能の違いをまとめると、次のようになります。

SFA	CRM
顧客管理	顧客管理
営業活動履歴	メール一斉送信
受注予測	Webアンケート
営業日報	アクセス分析（メールの開封率、HPのアクセス数など）

セールスフォースは世界でトップクラスのシェアを誇る、クラウド型のSFAツールです。
IDCの発表によると、セールスフォースは2023年のCRM市場シェアが21.7%に達し、他のどのCRMベンダーよりも多くの収益を獲得しています。

また、2024年のWorldwide Semiannual Software Trackerにおいて、11年連続で世界No.1のCRMプロバイダーに選出されました。なお、Salesforce（セールスフォース）は企業名と製品名を兼ねており、ビジネスの現場では製品名として扱われるのが一般的です。

セールスフォースはいくつかのサービスの総称で、Sales CloudやMarketing Cloud、Salesforce Platformなどを含みます。

セールスフォースが提供する代表的な営業支援ソフトウェアが、Salesforce Sales Cloudです。
Sales Cloudは新規顧客の発掘や見込み客の育成、案件の早期受注などさまざまな機能を備えるクラウドSFAツールです。

顧客管理機能	取引先企業の基本情報から商談内容、クレーム内容までを管理する
案件管理	案件の進捗状況や確度を一元管理する。受注できなかった案件も管理できるので営業活動の分析に役立てられる
見込み客管理	顧客管理と案件管理を連携させてリード育成につなげる。Marketing Cloud Account Engagementと連携することで、見込み客を自動で評価できる
日報作成機能	統一されたフォーマットで入力・確認の負担を軽減します。情報をもとに顧客の興味・関心を把握したり、商談の糸口を見つけられたりする
売上予測	担当別もしくはチーム全体の売上予測をリアルタイムで把握できます。シビアな条件で売上予測立てることで、予測と実績のズレを防止する
レポートとダッシュボード	蓄積したデータはレポートやグラフで表示できる。またAND/OR条件を指定して複雑な絞り込みもできる
モバイルアプリ対応	いつでも顧客情報や案件情報を確認できる。また日報作成のために会社に戻る手間がない

他にもカスタマイズ性の高さや高度なセキュリティが、セールスフォースが選ばれる大きな理由の1つになっています。

Sales Cloudはエディションごとに価格が設定されており、次のようになっています。

料金プラン（税別）ユーザー/月
Starter	3,000円
Pro Suite	12,000円
Enterprise	19,800円
Unlimited	39,600円
Einstein 1 Sales	60,000円

Sales Cloudはプランが上位になるほど利用できる機能が増える仕組みで、初期費用はかかりません。

Starterのみ、ユーザー上限数が10人に設定されている点に注意しましょう。
Unlimitedは、Enterpriseの全機能に予測AIを加えたプランです。
EinsteinはUnlimitedプランの全機能に加えて生成AIを含めた、最上位プランです。

なお、Einsteinを除く4プランでは、30日間の無料トライアルを実施しています。製品版と比較して機能に制限がありますが、クレジットカードの登録やソフトウェアのインストール不要ですぐに始められます。

ソニー・ホンダモビリティ株式会社

2022年に設立したソニー・ホンダモビリティは「移動を感動体験に変える」というビジョンのもと、初のプロダクトである「AFEELA 1」の販売を目指しています。

独自の中枢システムとセールスフォースを連携して、グローバル展開するAFEELAの世界観を均質的かつスピーディーに提供する環境を整備しているのです。
また、セールスフォースのAIエージェント「Agentforce」の活用を視野に入れ、対話の最適化を目指します。ドライバーとクルマが直接つながる、新次元のモビリティ体験に期待しましょう。

自社独自のシステムを構築したい企業

セールスフォースは扱う商材が特殊だったり、独自の営業プロセスを構築したかったりする企業におすすめです。

システムをゼロから構築するのには、膨大な時間と費用がかかります。Sales Cloudが持つカスタマイズ性の高さを活かせば、自社独自のシステムの構築が可能です。
カスタマイズ費用はかかるものの、ゼロから構築するより時間と費用を大きく節約できます。

セールスフォース専任の運用担当者がいる企業

セールスフォースはカスタマイズ性が高いSFAツールですが、専門知識のある担当者がいればさらに活用の幅が広がります。

例えば成果の良い商談を分析して成功ノウハウを共有したり、徹底したカスタマーサポートで顧客満足度を向上させたりできます。また、セールスフォースを形骸化させないためには、定着に向けたKPI策定などが必要でしょう。

セールスフォースを定着させるための方法として、Salesforceコンサルティングパートナーや認定資格者に依頼するのも手です。

SFAは営業支援システムという意味をもつ、営業活動の効率化・最適化を支援するためのツールです。
セールスフォースはSFAの1種であり、世界No.1のシェア率を誇ります。

「セールスフォースの導入を検討しているが専任者がいない」という方は、コンサルティングパートナーや認定資格者への依頼を検討してみてください。組織のシステムおよびニーズにあわせて、導入や保守サービスを強力に支援します。

パートナーのサポートを得ながら徐々に組織に浸透させて、さらなる業務効率化を実現しましょう。

株式会社エフ・ディー・シーは、Salesforceコンサルティングパートナーに認定されています。
Salesforce製品のプラットフォームを基盤とした導入からカスタマイズ、保守・運用までを強力に支援します。
認定資格者が在籍しているので短期間・低コストで導入を行い、ニーズに沿ったアプリケーション構築も可能です。
「データ入力の確認を自動化したい」「セキュリティを強化して不正アクセスを防ぎたい」など、お客様の業務特性にあわせて柔軟に対応します。
以下では導入実績や導入事例も公開しているので、疑問点などを含めてお気軽にお問い合わせください。

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