Salesforceの導入サポート、開発・連携を行う(株)FDCのエンジニアチームが、Salesforce認定資格の全体像と取得メリットについて詳しく解説いたします。
2026年1月時点で、Salesforce認定資格は全50種類以上に及び、アドミニストレーター、デベロッパー、コンサルタント、アーキテクトなど、職種に応じた多様な資格が用意されています。
本記事では、初心者の方にもわかりやすく、各資格の特徴や難易度、取得のメリットをご紹介しますのでぜひ最後まで読んでみてください。

株式会社エフ・ディー・シーはSalesforceコンサルティングパートナー

Salesforce認定資格とは

Salesforce認定資格は、Salesforce製品を最大限に活用するための知識とスキルを持っていることを証明する、世界的に認められた公式の資格プログラムです。Salesforceは世界トップクラスのシェアを誇るCRMプラットフォームであり、その認定資格は国際的な信頼性を持っています。

2025年7月22日より、Salesforce認定資格プログラムは「Trailhead Academy」に完全統合され、試験の申込や受験は新たにPearson VUEを通じて提供されるようになりました。これにより、受験環境がより整備され、世界中どこからでも統一された品質で試験を受けることができるようになっています。

認定資格プログラムの特徴

Salesforce認定資格プログラムには以下のような特徴があります。

  • 体系的な知識習得:実務に直結する体系的なスキルを段階的に学べる
  • 国際的な信頼性:履歴書や職務経歴書に記載できる正式な資格
  • 継続的な学習:定期的な資格更新により最新知識を維持
  • キャリアパスの明確化:職種やレベルに応じた資格体系
  • 公式サポート:Trailheadによる無料学習リソースの提供

Salesforce認定資格を取得する5つのメリット

1. 市場価値と年収の向上

Salesforce認定資格の取得は、年収アップに直結する大きなメリットがあります。2026年現在の調査によると、Salesforceエンジニアの平均年収は約472万円ですが、実務経験と資格保有者では700万円から1,000万円以上に達するケースも珍しくありません。特に複数の資格を保有し、上位資格を取得しているエンジニアは、転職市場での需要が非常に高く、好条件でのオファーを受けやすくなっています。

2. 転職活動での圧倒的優位性

Salesforce認定資格は、転職活動において具体的なスキル証明として機能します。企業側も資格保有者を優遇する傾向が強く、書類選考通過率や内定率が大幅に向上します。Salesforce導入企業が増加している現在、認定資格保有者は即戦力として評価されるため、キャリアチェンジの際にも有利に働きます。

3. 体系的な知識とスキルの習得

認定資格の学習プロセスでは、実務で必要となる機能や設定方法を体系的に学ぶことができます。Salesforceは多機能なプラットフォームであるため、独学では知識に偏りが生じがちですが、資格試験の学習を通じて包括的で実践的な知識を効率的に身につけることが可能です。

4. 社内での存在価値向上

資格を取得することで、社内でのSalesforce関連プロジェクトにおいて中心的な役割を担う機会が増えます。また、資格保有者は専門家としての信頼を得やすく、昇進や昇給の際の評価材料としても活用できます。企業によっては資格取得に対する報奨金制度を設けているところもあります。

5. 顧客からの信頼獲得

コンサルタントやパートナー企業で働く場合、認定資格は顧客に対する信頼性の証明になります。Salesforceプロジェクトでは、資格保有者がチームにいることが案件獲得の条件となるケースも多く、ビジネス機会の拡大に直結します。

Salesforce認定資格の体系と分類

Salesforce認定資格は、大きく以下の5つのカテゴリーに分類されています。それぞれの職種や役割に応じた資格が用意されており、キャリアパスに合わせて選択することができます。

基礎レベル資格(Foundations)

エントリーレベルの資格で、Salesforceの基本的な知識を証明します。推奨実務経験は0~6ヶ月で、前提資格は不要です。受験料は75ドルと比較的安価で、初めてSalesforceに触れる方に最適です。

  • 認定Platform Foundations
  • 認定Sales Foundations
  • 認定Marketing Cloud Engagement Foundations
  • 認定Tableau Desktop Foundations
  • 認定MuleSoft Integration Foundations

アドミニストレーター資格

Salesforce管理者向けの資格で、システムの設定、カスタマイズ、ユーザー管理などのスキルを証明します。推奨実務経験は1~2年程度です。

  • 認定Platform Administrator(受験料200ドル)
  • 認定Platform Administrator II(受験料200ドル、前提資格あり)
  • 認定CPQ Administrator
  • 認定Slack Administrator
  • 認定Marketing Cloud Engagement Administrator

デベロッパー資格

開発者向けの資格で、Apex、Visualforce、Lightning Componentsなどのプログラミングスキルを証明します。推奨実務経験は1~4年程度です。

  • 認定Platform Developer I(受験料200ドル)
  • 認定Platform Developer II(受験料200ドル、前提資格あり)
  • 認定JavaScript Developer
  • 認定OmniStudio Developer
  • 認定B2C Commerce Cloud Developer
  • 認定MuleSoft Developer
  • 認定Slack Developer

コンサルタント資格

ビジネス要件の分析と実装ができるコンサルタント向けの資格です。推奨実務経験は2~5年程度で、多くの資格でアドミニストレーター資格が前提条件となっています。

  • 認定Sales Cloud Consultant(受験料200ドル)
  • 認定Service Cloud Consultant(受験料200ドル)
  • 認定Experience Cloud Consultant(受験料200ドル)
  • 認定Field Service Consultant(受験料200ドル)
  • 認定Data Cloud Consultant(受験料200ドル)
  • 認定Business Analyst(受験料200ドル)
  • 認定Marketing Cloud Engagement Consultant(受験料200ドル)

アーキテクト資格

最上位の資格カテゴリーで、大規模なSalesforce実装におけるアーキテクチャ設計能力を証明します。推奨実務経験は5~8年以上で、多くの資格で前提資格が必要です。受験料は400ドル(Technical Architectのみ6,000ドル)と高額です。

  • 認定Platform Identity and Access Management Architect(受験料400ドル)
  • 認定Platform Integration Architect(受験料400ドル)
  • 認定Platform Data Architect(受験料400ドル)
  • 認定Platform Sharing and Visibility Architect(受験料400ドル)
  • 認定System Architect(受験料200ドル、複数の前提資格必須)
  • 認定Application Architect(前提資格達成で自動授与)
  • 認定Technical Architect(受験料6,000ドル、最上位資格)

職種別おすすめ資格と取得順序

管理者・システム担当者向け

Salesforceの管理・運用を担当する方には、以下の順序での取得をおすすめします。

  1. 認定Platform Foundations(基礎知識の習得)
  2. 認定Platform Administrator(管理者としての基本スキル)
  3. 認定Platform Application Builder(カスタマイズスキル)
  4. 認定Platform Administrator II(上級管理者スキル)

開発者・エンジニア向け

開発業務に携わる方には、以下の順序での取得をおすすめします。

  1. 認定Platform Administrator(Salesforceの基本理解)
  2. 認定Platform Developer I(開発の基礎スキル)
  3. 認定JavaScript Developer(フロントエンド開発)
  4. 認定Platform Developer II(上級開発スキル)

コンサルタント・導入支援者向け

ビジネス側の要件を理解し実装する方には、以下の順序での取得をおすすめします。

  1. 認定Platform Administrator(基盤知識)
  2. 認定Business Analyst(要件分析スキル)
  3. 認定Sales Cloud ConsultantまたはService Cloud Consultant(業務領域別)
  4. 認定Experience Cloud Consultant(複合領域)

Salesforce認定資格の難易度と合格率

Salesforce認定資格の難易度は比較的高いと評価されています。これは出題範囲が広く、専門用語が多く使用されるためです。また、公式の過去問題集が存在しないため、実践的な学習が重要となります。

資格別の難易度と合格率の目安

資格名 難易度 推定合格率 合格ライン 推奨学習時間
認定Platform Foundations 入門 70~80% 65%以上 20~40時間
認定Platform Administrator 中級 60~70% 65%以上 50~150時間
認定Platform Application Builder 中級 50~60% 63%以上 100~150時間
認定Platform Developer I 中上級 30~40% 65%以上 150~200時間
認定Platform Administrator II 上級 40~50% 65%以上 100~200時間
認定Platform Developer II 上級 20~30% 63%以上 200~300時間
認定Sales Cloud Consultant 中上級 40~50% 67%以上 150~250時間
認定アーキテクト資格 最上級 10~30% 68~72%以上 300時間以上

合格率を高めるポイント

Salesforce認定資格試験は実務を想定した問題が多く出題されるため、実際の操作経験が合格の鍵となります。以下のポイントを押さえることで、合格率を高めることができます。

  • Developer Editionでの実践的なハンズオン学習
  • Trailheadの公式学習パスの完遂
  • 試験ガイドに記載された出題範囲の網羅的な学習
  • コミュニティでの情報交換と質問
  • 模擬試験での時間配分の練習

効果的な学習方法と受験準備

公式学習リソースの活用

Salesforceは無料で利用できる充実した学習リソースを提供しています。

  • Trailhead:ゲーム感覚で学べる公式学習プラットフォーム
  • 試験ガイド:各資格の出題範囲と配点が記載された公式ドキュメント
  • Developer Edition:無料で利用できる実践環境
  • 公式ドキュメント:最新の機能や仕様を確認できる技術資料
  • Trailblazer Community:世界中のユーザーと交流できるコミュニティ

実践的な学習ステップ

  1. 試験ガイドで出題範囲を確認する
  2. Trailheadの該当モジュールを完了する
  3. Developer Editionで実際に操作を試す
  4. 不明点は公式ドキュメントで詳しく調べる
  5. コミュニティで情報交換をする
  6. 模擬試験で実力を確認する

受験の申し込みと準備

2025年7月以降、試験の申し込みはTrailhead AcademyからPearson VUEを通じて行います。受験方式はオンライン監督付き試験(自宅受験)またはテストセンター受験から選択できます。試験時間は資格によって異なりますが、一般的には65分~120分程度です。

2026年の最新トレンドと注目資格

AI関連資格の重要性

2026年2月に認定AIアソシエイト資格が廃止され、新たに「Agentblazarステータス」プログラムが導入されました。これはAIとAgentforceスキルの構築・認定を目的とした新しいプログラムです。現在、認定Agentforce Specialist(受験料200ドル)が注目されており、AIを活用したSalesforce実装スキルを証明できます。

Data Cloud関連資格

データ統合とアナリティクスの重要性が高まる中、認定Data Cloud Consultantの需要が急増しています。推奨実務経験2年で前提資格が不要なため、比較的取得しやすい資格として人気です。

Slack関連資格

SalesforceによるSlack買収後、Slack関連資格が新設されました。認定Slack Administrator、認定Slack Consultant、認定Slack Developerの3資格があり、コラボレーションツールとの連携スキルを証明できます。

資格取得後のキャリアパスと活用方法

キャリアアップの実例

Salesforce認定資格の取得により、以下のようなキャリアアップが期待できます。

  • 未経験からSalesforceアドミニストレーターへの転身(年収400~500万円)
  • アドミニストレーターからコンサルタントへのステップアップ(年収600~800万円)
  • デベロッパーからアーキテクトへの昇格(年収800~1,200万円)
  • フリーランスコンサルタントとして独立(月額単価80~150万円)

資格の継続学習と更新

Salesforceは年3回のメジャーリリースがあるため、資格保持者は定期的な更新が必要です。Trailheadの更新モジュールを完了することで、資格を継続的に保持できます。これにより、常に最新の知識を維持し、市場価値を高めることができます。

まとめ:Salesforce認定資格取得の価値

Salesforce認定資格は、IT業界でのキャリア形成において非常に価値の高い資格です。2026年現在、全50種類以上の資格が用意されており、職種やスキルレベルに応じて最適な資格を選択できます。取得メリットとしては、年収向上、転職での優位性、体系的な知識習得、社内での存在価値向上、顧客からの信頼獲得などが挙げられます。

難易度は比較的高いものの、Trailheadをはじめとする充実した公式学習リソースを活用することで、計画的に学習を進めることができます。特に初心者の方は、基礎レベル資格からスタートし、段階的にスキルアップしていくことをおすすめします。

Salesforceの市場は今後も拡大が見込まれており、認定資格保有者の需要は引き続き高まっていくでしょう。キャリアアップを目指す方は、ぜひSalesforce認定資格の取得にチャレンジしてみてください。

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