Salesforceの導入サポート、開発・連携を行う(株)FDCのエンジニアチームが、「Salesforce 保守 外注」について、2026年最新の情報をもとにわかりやすく解説します。
Salesforceを導入したはいいものの、「導入後の保守・運用を誰が担当するのか決まっていない」
「社内にSalesforceの専門知識を持つ担当者がいない」
「外注するといくらかかるのか見当もつかない」といったお悩みを抱えている方は少なくありません。
この記事では、Salesforceの保守・運用を外注することで得られるメリット・デメリット、費用相場、そして失敗しない会社選びのポイントまで、Salesforce初心者の方でもわかりやすいように体系立てて解説します。ぜひ最後までお読みください。

株式会社エフ・ディー・シーはSalesforceコンサルティングパートナー

Salesforce保守・運用とは?まずは基本を押さえましょう

「保守」と「運用」それぞれの定義

Salesforceの活用において「保守」と「運用」はセットで語られることが多いですが、厳密には異なる意味を持っています。まずはそれぞれの定義を確認しておきましょう。

区分 内容 具体例
運用 Salesforceを日常的に使い続けるための業務全般 ユーザー管理、データ入力・更新、レポート作成、問い合わせ対応
保守 システムを健全な状態に保つための継続的な活動 設定変更・カスタマイズ対応、ドキュメント更新、リリース対応、セキュリティ管理

一言で表現するなら、「運用」はシステムを使うこと、「保守」はシステムを育て続けることと理解しておくと良いでしょう。どちらが欠けても、Salesforceへの投資を最大化することはできません。

Salesforceは年3回アップデートされる

Salesforceには、他のシステムと大きく異なる特徴があります。それは、毎年「Spring」「Summer」「Winter」の3回、大型アップデート(リリース)が自動適用されるという点です。(出典:Salesforce公式)

このアップデートへの対応を怠ると、以下のようなトラブルが発生するリスクがあります。

  • 既存のカスタマイズや自動化フローが正常に動かなくなる
  • 非推奨になった機能が突然使えなくなる
  • セキュリティ設定の仕様変更により、権限管理が崩れる

つまり、「一度導入すれば終わり」ではなく、導入後も継続的なメンテナンスが不可欠なのがSalesforceの大きな特徴です。これが、保守・運用を専門家に任せる重要な理由の一つです。

Salesforce保守・運用の主な業務内容

外注を検討するうえで、まずは「何を依頼するのか」を把握しておくことが重要です。Salesforceの保守・運用業務は、大きく以下の5つに分類されます。

業務カテゴリ 主な内容
①ドキュメント更新・管理 オブジェクト定義書、フロー図、カスタマイズ一覧、変更履歴の整備
②リリース影響調査(年3回) 新機能の確認、非推奨機能の洗い出し、既存機能への影響分析・テスト
③セキュリティ・権限管理 ユーザー権限の定期見直し、退職者アカウント削除、ログイン履歴モニタリング
④データ品質維持 重複データの削除、入力規則の見直し、データクレンジング
⑤月次レポート・改善提案 実施タスク一覧の報告、未着手課題の可視化、次のアクションの提案

特に③のセキュリティ管理は、退職者や異動者のアカウント放置がデータ漏洩リスクに直結するため、定期的なチェックが欠かせません。また、④のデータ品質が低下すると、レポートや分析の信頼性が失われ、経営判断にも悪影響が及びます。

Salesforce保守・運用を外注するメリット

では、これらの業務を外部の専門会社に委託するとどのようなメリットがあるのでしょうか。主な4つのメリットを解説します。

メリット① 専門知識をすぐに活用できる

Salesforceは非常に機能が豊富なプラットフォームです。その仕様を深く理解し、適切にカスタマイズするには相応の専門知識と経験が必要です。外注することで、社内に専門人材がいなくても、認定資格を持つエンジニアやコンサルタントの知見をすぐに活用できるというメリットがあります。Salesforceが年3回のリリース対応、API連携、Apexを用いた開発など、高度な技術が求められる場面でも即座に対応してもらえます。

メリット② 社内リソースをコア業務に集中させられる

保守・運用を社内で対応しようとすると、情報システム部門や業務担当者がその対応に追われ、本来注力すべき経営戦略や新規プロジェクトに割けるリソースが減ってしまいます。外注することで、社内担当者は本業に専念できる環境が生まれます。特に、専任のSalesforce管理者を置く余裕がない中小企業にとって、外部パートナーとの連携は非常に有効な手段です。

メリット③ 属人化リスクを防げる

「Salesforceに詳しいのはあの担当者だけ」という状況は、どの企業でも起こりえます。その担当者が退職・異動した途端、誰も全体像を把握できなくなる「ブラックボックス化」が発生します。外注先に継続的なドキュメント管理を依頼することで、担当者の異動・退職があっても業務が止まらない体制を構築できます。

メリット④ 採用・育成コストを削減できる

Salesforceエンジニアや管理者を自社で採用・育成するには、求人広告費・紹介手数料・教育コストなど、多大なコストと時間がかかります。また、高度なスキルを持つSalesforceエンジニアの市場価値は高く、採用競争も激しい状況です。社員1名を採用・育成するコストと外注費用を比較した場合、外注のほうがトータルコストを抑えられるケースが多くあります。詳しくはお問い合わせください

Salesforce保守・運用を外注するデメリット・注意点

メリットが多い反面、外注にはデメリットや注意すべき点もあります。事前に把握しておきましょう。

  • 社内にノウハウが蓄積されにくい:業務を丸投げしてしまうと、社内担当者のスキルが育たず、将来的に内製化を目指す際の障壁となることがあります。
  • コミュニケーションコストが発生する:要件を正確に伝えるための打ち合わせや仕様確認に時間がかかることがあります。事前に対応フローを明確にしておくことが重要です。
  • ベンダー依存リスクがある:特定のパートナー企業に依存しすぎると、契約終了や担当者変更の際に業務が不安定になるリスクがあります。
  • 情報セキュリティへの配慮が必要:顧客データや社内情報を外部に共有することになるため、守秘義務契約(NDA)や情報管理体制の確認が欠かせません。

これらのデメリットは、契約前に対応範囲・報告ルール・セキュリティポリシーを明文化しておくことで、大部分は回避することが可能です。

Salesforce保守・運用の費用について

外注を検討する際に最も気になるのが費用です。費用は依頼する業務の範囲・規模・契約形態によって大きく異なります。「設定変更のみ」か「ドキュメント管理+リリース対応込みの専任体制」かによって、費用感は大きく変わります。

SFsolutionの保守・運用サービスの料金は、貴社のご要件・規模に合わせて個別にご案内しております。まずはお気軽に無料相談からご連絡ください。

Salesforce公式の「Success Plan」について

Salesforce社は、ライセンスとは別に「Success Plan」という公式サポートプランを提供しています。2026年時点の内容は以下の通りです。(出典:Salesforce公式)

プラン名 費用 主な特徴
Standard Success Plan 全ライセンスに含まれる(追加費用なし) セルフガイドのオンラインリソース、コミュニティフォーラムへのアクセス
Premier Success Plan ライセンス費の約30% 24時間365日のテクニカルサポート、ヘルスチェック、専門家によるガイダンス
Signature Success Plan 要問い合わせ 専任のカスタマーサクセスマネージャー、最優先サポート(15分以内対応)

これらのSuccess PlanはあくまでSalesforce社が提供するテクニカルサポートであり、業務要件に合わせたカスタマイズ開発や保守運用代行は含まれません。そのため、実際のシステム保守・運用業務は、認定パートナー企業への委託が主流となっています。

内製vs外注のコスト比較

「社内で対応するのと外注するのとではどちらが安いのか」という疑問はよく聞かれます。以下の視点で比較してみましょう。

比較項目 内製(社内対応) 外注(パートナー委託)
初期コスト 採用費・教育費が高い(採用だけで数十〜百万円超) 比較的低い(契約締結のみ)
ランニングコスト 給与・社会保険料含め月40〜80万円以上 規模・内容により異なる(お問い合わせください
専門性 育成に時間がかかる 即戦力の専門家が対応
リスク 属人化・退職リスク ベンダー依存リスク
柔軟性 社内事情に即した対応が可能 契約範囲内での対応となる

一般的に、社内に専任担当者を1名置くよりも、外注のほうがトータルコストを抑えられるケースが多いとされています。特に、Salesforceの専門スキルを持つ人材は市場での希少性が高く、採用・定着が難しいという実情もあります。

失敗しない!Salesforce保守・運用会社の選び方

外注先を選ぶ際に「とりあえず安いところ」「知人の紹介だから」という理由だけで決めてしまうと、後悔するリスクがあります。以下のチェックポイントをもとに、慎重に選定しましょう。

ポイント① Salesforce認定コンサルティングパートナーかを確認する

Salesforceには、公式に認定された「認定コンサルティングパートナー」制度があります。認定パートナーは、Salesforceが定めた基準(資格保有者数・導入実績・顧客満足度など)を満たした企業だけが取得できるステータスです。保守・運用の外注先を選ぶ際は、まずこの認定を取得しているかどうかを確認することが、信頼性を判断する最初のステップとなります。

ポイント② 保守範囲と対応可能業務を明確にする

「保守・運用サポート」といっても、会社によって対応範囲は大きく異なります。契約前に以下を必ず確認してください。

  • Apex(カスタムコード)の開発・修正まで対応可能か
  • 外部システムとのAPI連携に対応しているか
  • 年3回のリリース影響調査が標準で含まれているか
  • ユーザー向けのトレーニング・マニュアル作成に対応しているか
  • データ移行・クレンジング作業に対応しているか

特に、API連携やApexを用いた開発などエンジニア領域の業務に対応できるかどうかは、自社の活用状況によっては非常に重要なポイントになります。

ポイント③ 実績・導入事例を具体的に確認する

「実績豊富」という表記だけでは判断できません。以下のように定量的な実績や自社と近い業界・規模での導入事例があるかを確認しましょう。

  • Salesforce運用支援・保守サービスの提供年数(例:10年以上)
  • 導入・支援企業数(例:100社以上)
  • 自社と近い業種・業界での実績があるか
  • 具体的な導入事例・ケーススタディが公開されているか

ポイント④ 月次レポートと改善提案があるかを確認する

「何をしてくれているのかわからない」という状態では、外注の価値を測ることができません。月次でレポートを提出し、次のアクションを能動的に提案してくれるパートナーを選ぶことで、Salesforceの活用度を継続的に高めることができます。

最低限確認すべき報告内容は以下の通りです。

  • 当月の実施タスク一覧
  • 未着手のバックログと優先度
  • 次月以降の改善提案
  • リリース対応の状況報告

ポイント⑤ 料金体系と契約形態を把握する

保守・運用の料金体系は主に以下の2種類があります。自社の利用状況に合わせて選択しましょう。

契約形態 特徴 向いているケース
月額固定型 毎月一定額を支払う。予算管理しやすい 定常的な保守業務が発生する場合
都度請求型(スポット型) 作業が発生したときだけ費用が発生する 保守作業が少なく、必要なときだけ依頼したい場合

月額固定型の場合、対応可能な作業時間・工数が契約上明記されているか必ず確認しましょう。超過した場合の追加費用が不明確だと、後からトラブルになるケースがあります。SFsolutionの具体的な料金・工数についてはお問い合わせください

まとめ

今回の記事では、Salesforceの保守・運用を外注することのメリット・デメリット、費用の考え方、そして失敗しない会社選びのポイントについて解説しました。最後に要点を整理します。

  • Salesforceは年3回の自動アップデートがあり、導入後の継続的な保守・運用が不可欠
  • 外注の主なメリットは「専門知識の即活用」「社内リソースの集中」「属人化防止」「コスト削減」
  • 外注費用は規模・内容によって大きく異なるため、まずは相談して見積もりを取ることが重要
  • Salesforce公式のSuccess Planは全ライセンスに付帯するが、実務的な保守・運用代行は含まれない
  • 会社選びは「認定パートナーか」「対応範囲の明確さ」「実績の具体性」「レポート体制」「料金体系」の5点を確認する

Salesforceの保守・運用でお困りなら、SFsolutionにご相談ください

ここまでSalesforceの保守・運用の外注について詳しく解説してきましたが、「実際にどこへ相談すればいいのか?」「API連携や基幹システムとの接続など、エンジニア領域の対応まで任せられるパートナーを探している」とお感じではないでしょうか。

そんな方にぜひ知っていただきたいのが、弊社(株)エフ・ディー・シーが提供している「SFsolution」です。

これはSalesforce導入・活用サポートサービスで、数多くの企業様にご利用いただいています。

もちろん今回のトピックスである保守・運用外注はもちろん、API連携やエンジニア領域のサポートも対応可能ですので、興味をお持ちの方はお問い合わせ、もしくは資料ダウンロードをしていただければ幸いです。


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