職務経歴書は、SE(システムエンジニア)が転職する際に必ず作成する書類です。
職務経歴書のフォーマットに決まりはありませんが、採用担当者に自分の魅力を十分に伝える書き方のコツは存在します。
この記事ではSES・受託開発を25年以上続けてきた専門家が、エンジニアの職務経歴書の書き方やポイントについて解説します。
エンジニア向けの職務経歴書テンプレートや書き方でよくある質問もまとめたので、採用担当者に好印象を与える文章を書きたい方は参考にしてみてください。
SE(システムエンジニア)の職務経歴書とは?

エンジニアの職務経歴書とはスキルや業務経験、応募先企業に適した志望動機や自己PRをまとめた書類のことです。
職務経歴書が必要な主な理由は「自分が何ができるのかを伝えるため」「人材と企業のミスマッチを防ぐため」の二つです。
職務経歴書の形式は、特に決まりがありません。
そのため、応募先企業の業務内容に合わせて、適切なフォーマットを選択することになります。
職務経歴書は転職や第二新卒の際に求められることが多く、履歴書といっしょに提出します。
職務経歴書を記入する際は、直近の仕事内容か最もアピールしたい職種を参考にしてください。
発注者が本当に見たい職務経歴書とは?

近年、発注者はハードスキル以上にソフトスキルを重視しています。
なぜならITプロジェクトはチームで開発を進めるものであり、メンバー同士の意思疎通が欠かせないからです。
プログラミングやデータ分析のスキルがいくら優れていても、コミュニケーション能力が乏しければプロジェクトの達成は難しいのです。
エンジニアのハードスキルとソフトスキルの一例には、以下のようなものがあります。
【ハードスキルの一例】 | 【ソフトスキルの一例】 |
プログラミング言語 | コミュニケーション能力 |
クラウドコンピューティング | 適応力 |
データ分析 | リーダーシップ |
リスク分析 | 問題解決能力 |
サーバー保守 | 協調性 |
プロジェクト管理 | 聞く力 |
ネットワークセキュリティ | 共感力 |
エンジニアの職務経歴書は、自身の分析能力やプレゼンテーション能力を伝える書類でもあります。
職務経歴書の役割や書き方を理解して、採用担当者に自身の魅力をしっかり伝えることを意識しましょう。
SE(システムエンジニア)向け職務経歴書の書き方のポイント
システムエンジニアが職務経歴書を記載する際の、書き方のポイントをお伝えします。
職務要約
自身の職務経験を100字程度にまとめます。
経験や実績は、応募企業に貢献できる内容を優先しましょう。
テクニカルスキル
テクニカルスキルの項目にはプログラミング言語やフレームワーク、工程などの経験期間とスキルレベルを記載します。
スキルレベルには「基本的な知識がある」「他人の指導が可能」など、簡潔にわかりやすくまとめます。
独学中のスキルを記載することで仕事に対する熱量をアピールできるので、自信を持ってアピールしましょう。
自己PR
自己PRは文章もしくは箇条書きで記載します。
自己PRの書き方のポイントは「何かしら行動を起こしている」事柄を記載することです。
「エンジニアのスキルレベルを上げるために○○している」と「やりたいことはあるけど行動に至っていない」では、与える印象が全く違います。
文章に成功体験や失敗体験を盛り込めば、採用担当者がイメージおよび共感しやすくなるので、ぜひ実践してみてください。
提出前にするべきセルフチェック項目

エンジニアが職務経歴書を提出する前に確認したい、チェックポイントを用意しました。
- 誤字脱字はないか
- 入社や退職、資格取得などの年月を間違えていないか
- 文章は簡潔にまとまっているか
- ポートフォリオをきちんと伝えているか
- 読みやすいレイアウトになっているか
- 3〜4ページに収まっているか
- 職務経歴書と履歴書の内容に相違はないか
職務経歴書に限った話ではありませんが、誤字脱字が多い書類は採用担当者に悪い印象を与えます。
他にも、相手の立場に立った読みやすい文章になっているかも大切です。
文字の大きさや空白に気をつけることで、一気に読みやすい職務経歴書になります。
文字がびっしりと詰まった文章では、誰でも読むのが億劫に感じるでしょう。
相手が読みやすい書き方にまとめると「実務でも理解しやすいプログラムが書ける」という印象を与えられるはずです。
SE(システムエンジニア)向け職務経歴書テンプレート・フォーマットのダウンロード
システムエンジニア向けの職務経歴書テンプレートを5種類用意しました。
書き方の見本を掲載しているWebサイトもあるので、ダウンロードする際に併せて確認してみてください。
doda|「システムエンジニア(SE)」職務経歴書テンプレート
リクルートエージェント|SEの職務経歴書テンプレート(SE汎用版)
リクルートエージェント|SEの職務経歴書テンプレート(SE社内)
Qiita|職務経歴書(スキルシート)テンプレート
レバテック|職務経歴書テンプレート(社内SE)
SE(システムエンジニア)の職務経歴表に関するよくある質問

エンジニアの職務経歴書の書き方で、よくある質問と答えをまとめました。
エンジニアの職務経歴書は何枚まで書けますか?
職務経歴書の枚数に決まりはありませんが、3〜4枚程度にまとめることをおすすめします。
なぜなら、5枚以上の職務経歴書は、担当者が読み疲れる恐れがあるからです。
職務経歴書は、最初の1枚目で担当者の気を引けるかどうかがポイントになります。
文字の大きさや空白に気をつけると、第一印象を格段にアップできます。
エンジニアのスキルシートと職務経歴書の違いは何ですか?
エンジニアが求められるスキルシートはスキルや業務経験、実績を記載する欄が多く「技術経歴書」と呼ばれることもあります。
他にも使用可能言語や保有資格、ITスキルの詳細をまとめる必要があり、採用担当者は自社にマッチするかどうかを適切に判断できます。
また、スキルシートには個人情報や志望動機、自己PRの記載欄がないものも多いです。
スキルシートはテクニカルスキルを重視して、職務経歴書は人間性を重視している点が大きな違いです。
未経験の場合のエンジニアの職務経歴書の作成方法は?
エンジニアが未経験の場合は「未経験者向けの職務経歴書フォーマット」を用意してください。
ITスキルやプロジェクトの参画履歴などの記入スペースが少ないため、比較的簡単に空欄を埋められます。
「これまでの業務内容・経験をどう活かすか」「ITスキルをどのレベルまで引き上げるか」など、自身のビジョンをきちんと伝えることが大切です。
職務経歴書に嘘を書いたらバレますか?
結論から言うと、確かめる術がないので嘘がバレることはありません。
しかし、例えば職務経歴書に「Webエンジニア経験10年以上」と嘘の記載をした場合、それに見合った実力を示す必要があります。
実力が見合わなければ思うように業務を進めるのが難しく、自分の首を絞めることになります。
もし嘘がバレると会社に居づらくなったり解雇されたりする恐れもあるので、正しい内容を記載するようにしましょう。
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まとめ
今回はシステムエンジニアが転職で使用する、職務経歴書の概要と書き方についてお伝えしました。
採用担当者は職務経歴書の文章構成やレイアウトなどから、エンジニアの人となりを見ています。
当記事で紹介したSE(システムエンジニア)向け職務経歴書テンプレートや書き方、セルフチェックなどを活用して、担当者を惹きつける文章を身に付けましょう。
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